生成AIという言葉を耳にする機会が増え、実際に使ってみたいと興味を持っている方も多いのではないでしょうか。画像やイラストなどをAIが自動で作ってくれるツールは数多くありますが、その中でも注目を集めているのがPixAIです。
PixAIは、テキストを入力するだけで高品質なイラストを生成できる画像生成AIサービスです。本記事では、PixAIの使い方から細かな設定項目の意味、料金プランまでを分かりやすく解説します。これからAIイラストを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
PixAIとは?
PixAI(ピクスエーアイ)は、テキストを入力するだけで多彩な画像を生成できる画像生成AIツールです。PixAIの特徴やメリット、安全性について見ていきましょう。
PixAIの特徴
PixAIでは、アニメ調のイラストから、リアルな写真風の画像まで、幅広いスタイルの生成に対応しています。また、画像だけでなく、動画や生成したイラストから漫画を作成する機能もあります。
さらに、日本語に対応していて直感的に使えるUIをしているため、AIツール初心者でも扱いやすいでしょう。加えて、生成した画像に対して編集を加えることができ、細かな調整やカスタマイズを手軽に行えるのも魅力です。
PixAIのメリット
数ある生成AIのなかで、PixAIを使う主なメリットは以下のとおりです。
- 基本無料で使える
- LoRA学習機能が使える
- 生成したイラストの活用シーンが幅広い
これらについて見ていきましょう。
①基本無料で使える
PixAIでは、生成に必要なクレジットが毎日のログインで10,000クレジット配布されるので、無料でも気軽に画像生成を始められます。
さらに、自身が作成した作品をPixAI上で公開することでクレジットを獲得することも可能です。公開した作品に「いいね」が付くと、追加のクレジットが付与されるため、積極的に作品をシェアすることでより多くのクレジットを稼げるでしょう。
また、PixAIが不定期に実施するアンケートに回答することでも、クレジットを獲得できるチャンスがあります。こうした仕組みを活用することで、課金せずとも継続的に画像生成を楽しむことが可能です。
なお、有料プランの特徴や料金については、後述する見出しで紹介しています。
②LoRA学習機能が使える
PixAIではLoRA学習機能を活用することで、独自のキャラクターやスタイルを学習させられます。
例えば、自分が描いたイラストをもとに学習を行えば、以後の生成画像に同じ画風を適用させることが可能です。
これにより、ビジュアルを統一しながら、複数の差分のイラストを生成できます。
③生成したイラストの活用シーンが幅広い
PixAIで生成したイラストは、次のようなさまざまな場面で活用できます。
- SNSのアイコン画像
- 漫画・小説などの挿絵やキャラクターデザイン
- YouTubeのサムネイルや動画内素材
- デジタルポスター・チラシの素材
- 3Dモデル制作の下絵
後述する3D制作への応用も含め、PixAIの出力は静止画にとどまらず、創作全体のベース素材としての活用ができるため、使いこなせるとクリエイターにとっては大きな武器となるでしょう。
PixAIの安全性
PixAIは、現在のところセキュリティリスクは報告されておらず、安全に利用できる画像生成ツールといえます。
ただし、生成させる画像の内容には注意が必要です。 PixAIには利用規約および倫理ガイドラインが設けられており、暴力的や性的なコンテンツの生成は禁止されています。
これに反する使用は、アカウントの停止措置が取られる場合があります。
また、画像の著作権は生成したユーザーに帰属するため、商用利用も可能です。ただし、使用するモデルによっては商用利用が禁止されているので、事前にチェックしておきましょう。
PixAIの使い方
PixAIを使うには、以下の手順を踏む必要があります。
- ログインする
- プロンプトを入力する
- 画像を生成する
これらの手順を一つずつ確認していきましょう。
①ログインする

まずは、PixAIのトップページ右上にある「ログイン」ボタンをクリックしましょう。
ログイン方法は以下の4つから選べます。
- Googleアカウント
- Discordアカウント
- X(旧Twitter)アカウント
- メールアドレス
これらのアカウントにログインし、ユーザー名を設定したらPixAIのアカウントが作成されます。
②プロンプトを入力する

ログイン後、画面中央にある「生成のキーワードを入力」のボックスにプロンプト(生成したい画像の説明文)を入力します。
基本的には英語で入力する必要があるので、翻訳機能を使用しましょう。また、プロンプトは単語を「,」区切りで入力することで、より希望の画像が生成されやすくなります。
③画像を生成する

プロンプトを入力したら、「生成」ボタンをクリックします。すると、数十秒後にAIがプロンプトに沿った画像を生成してくれます。
また、PixAIのほかに画像生成ができるツールとしておすすめなのがCanvaです。以下の記事では、Canvaを使って画像を生成する方法について解説しています。こちらのツールも無料で使えるので、気になる方はぜひあわせてご覧ください。
PixAIの設定項目
PixAIでは、より自分のイメージに近い画像を生成するために、以下の項目から細かく設定を調整できます。
- 参考画像
- キャラ参照
- モデル
- LoRA
- 縦横比
- 画像枚数
- ControlNet
- ネガティブ
- Sampling Steps
- Sampling Method
- CFG Scale
- クリップスキップ
- シード
- VAEモデル
これらの設定項目について、詳しくみていきましょう。
①参考画像
AIに参考にしてほしい画像をアップロードすることで、生成される画像にその要素を反映させられます。例えば、構図や色合いなどを指定するのに便利です。
アップロードする画像のサイズは生成される画像と同一になり、使用するクレジット量も画像サイズに応じて変化します。
また、生成したAI画像を3DCGソフトに読み込むことで、オリジナルの3Dモデルの作成が可能です。Blender基礎セミナーでは、無料で使える3DCGソフトであるBlenderの使い方を一から学習できます。生成AIを3DCG制作に役立てたいと考えている方は、ぜひこちらのセミナーもチェックしてみてください。
②キャラ参照
複数のキャラクター画像をアップロードすることで、より精度の高い再現が可能になります。
既存資料が少ないキャラクターや、オリジナルキャラの表現に適しており、安定した出力が期待できます。
③モデル

生成する絵柄や雰囲気を決めるのが「モデル」です。PixAIでは多数のモデルから選択でき、リアル系・アニメ系・ファンタジー風など、用途に応じた絵柄を適用できます。
それぞれのモデルごとにデータが調整されており、絵柄の個性や得意なスタイルが異なります。
④LoRA

LoRAは、AIモデルに追加の学習情報を効率的に与えるための手法です。PixAIでは、LoRAを活用することで特定の画風やキャラクターの特徴をモデルに反映させられます。
⑤縦横比
生成する画像の縦横比を指定できます。例えば、縦長のイラストを作りたい場合や、SNS用の正方形画像を作成する際など、用途に応じたサイズ調整が簡単に行えます。
⑥画像枚数
1回の生成で出力する画像の枚数を設定できます。「一括」を選ぶと、4枚のの画像をまとめて生成できます。一方で「単一」の場合、1枚のみの出力です。
一括の方が、クレジット消費を抑えられるのでおすすめです。
⑦ControlNet
ポーズを細かく指定したい場合に便利なのがControlNetです。参考画像をもとに、体の向きやポージングなどをコントロールできるため、人物画などで特定の動きを再現したいときに重宝します。
⑧ネガティブ
ネガティブの項目では、ネガティブプロンプトを指定できます。
生成したくない要素を指定するのがネガティブプロンプトです。マイナス要素をあらかじめAIに伝えておくことで、より狙い通りの画像に仕上げやすくなります。
⑨Sampling Steps
Sampling Stepsは、AIが画像を生成する際の反復回数を設定する項目です。ステップ数が多いほど画質が向上しますが、そのぶんクレジット消費や生成時間も増えます。
精細なイラストを作りたい場合は、やや高めに設定するのがおすすめです。
⑩Sampling Method
画像生成のアプローチを変更できます。Sampling Methodを変えることで、同じプロンプトでも違った雰囲気の画像が生まれる可能性があります。
⑪CFG Scale
CFG Scaleは、プロンプトの影響度を調整する項目です。数値が高いほどプロンプトに忠実な画像になりますが、不自然さが現れる場合もあります。
安定性と忠実性のバランスが取れる「5〜7」の範囲に設定するのが推奨されています。
⑫クリップスキップ
プロンプトへの忠実性と創造性のバランスを調整する項目です。数値が高いとAIの自由度が高まり、より独創的な構図やタッチになります。
逆に、正確な再現を重視したい場合は低めに設定しましょう。
⑬シード
同じシード値を入力すれば、同一の画像を再生成できます。ランダム性を抑えて再現性のある制作を行いたいときに有効です。
⑭VAEモデル
VAEモデルは、画像の彩度や色合いなどを調整するための補助機能です。肌の質感やディテールにリアルさを加える効果があります。
また、生成AIを活用すれば副業として稼ぐことも可能です。以下の記事では、生成AIを使ったおすすめの副業や稼ぐコツなどについて解説しています。
PixAIの料金プラン

PixAIは無料でも利用可能ですが、本格的に活用したい方に向けて、3つの有料プランも用意されています。
利用目的や生成頻度に応じて、自分に合ったプランを選択できます。
| プラン | 料金(税込み) | 特徴 |
| スタートプラン |
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| プラスプラン |
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| プレミアムプラン |
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とりあえずPixAIを体験してみたい方や、たまに画像生成を楽しみたい方は、無料プランがおすすめです。制限はありますが、ライトな使用であれば問題なく利用できます。
AIイラストは3Dモデル作成に使える

PixAIのような生成AIツールで生成したイラストは、3Dモデル作成にも活用可能です。
例えば、キャラクターの全身イラストをPixAIで生成し、その画像を下書きとして3Dモデリングを行うことで、作業の効率化に役立ちます。
さらに、生成AIを使えば、正面だけでなく側面や背面のイラストも生成できるので、より精度の高い3Dモデル制作が可能になります。
「生成AIセミナー」では、生成AIを安価で学べてすぐに仕事や趣味・副業などに繋げることが可能です。ぜひこの機会に受講を検討してみてください。
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PixAIについてまとめ
今回は、生成AIツール「PixAI」について紹介しました。PixAIを使うことで、プロンプトの入力だけで、簡単に指示に沿った画像やイラストを生成できます。
毎日付与される無料クレジットを利用すれば、コストをかけずに画像生成を楽しめます。
「生成AIに興味はあるけど難しそう」と感じている方は、PixAIの無料プランから試してみるのがおすすめです。