Unityでのゲーム作りにチャレンジしたいが、自分一人で完成できるか不安という方も多いでしょう。Unityを使ったゲーム制作スキルを高めるなら、ハンズオンでの学習がおすすめです。
本記事では、Unity初心者に向けて、シンプルな玉転がしゲームを作る方法を紹介しています。ハンズオンで学べる構成になっているので、ぜひ参考にしてください。
Unityをハンズオンで学ぶ方法
Unityをハンズオンで学ぶ方法として、主に以下の4つが挙げられます。
| 方法 | 費用 | メリット | デメリット |
| 公式のチュートリアルを利用する | 無料 | 公式の正確な情報をもとに学べる | 日本語に翻訳されていないチュートリアルがある |
| YouTube動画を視聴する | 無料 | 動画で学べるため、視覚的に理解しやすい | 情報が断片的な場合がある |
| 本で学ぶ | 数千円~ | 基礎から体系的に学べる | 学習ファイルが付属しており、ハンズオンで学べる本を選ぶ必要がある |
| 講座を受講する | 数万円~ | 正しい知識を効率的に学べる | 受講に費用がかかる |
これらのハンズオンで学ぶ方法について詳しく見ていきましょう。
①公式のチュートリアルを利用する

引用:Unity Learn
Unity公式が提供する無料のチュートリアル「Unity Learn」を使って学ぶ方法です。操作画面の画像や動画を見ながら、お手本に沿って実際に操作するハンズオン形式で学習を進められます。
公式の情報で学べますが、チュートリアルによっては英語のみの対応である点に注意が必要です。
以下の記事では、Unityの公式チュートリアルについて詳しく解説しています。おすすめのチュートリアルも紹介しているので、ぜひハンズオン学習の参考にしてください。
②YouTube動画を視聴する
YouTubeには、Unityの基本操作や実践的なゲーム制作の方法を解説したチュートリアル動画が数多く公開されています。動画を見ながら実際にUnityを操作できるため、ハンズオンで学べるのが特徴です。
YouTubeは無料で利用できるので、費用をかけずにUnityのハンズオン学習を始めたい方に適しています。
③本で学ぶ
Unityの書籍を使えば、基礎から応用までを体系的に学習できます。特に、学習用ファイルが付属している書籍なら、サンプルを使ってハンズオンで学べます。
また、書籍は一度購入すればわからない操作をすぐに調べられるのも魅力です。無料ではありませんが、自分のペースでハンズオン学習したい方に向いている方法といえます。
④講座を受講する
講座は、効率的にUnityのスキルを習得したい方におすすめの学習方法です。ハンズオン形式の講座なら、講師の説明を聞くだけでなく、実際にUnityを操作しながら学べるため、自分でゲームを作る力を養えます。
また、わからない点はその場で質問できるので、独学でつまずきやすいポイントを避けながら学習を進められるのもメリットです。
GETT ProskillのUnity基礎セミナーでは、マテリアルエラーが起こりやすいキャラクターのインポートや、初心者では理解の難しいC#を使ったスクリプトの作成方法など、実践的な内容をハンズオンで学習できます。
一度独学で挫折してしまった方や、Unityの学習で遠回りしたくない方は、ぜひUnity基礎セミナーをチェックしてください。
Unityで玉転がしゲームを作るハンズオン
実際に、ハンズオンで玉転がしゲームを作る方法を紹介します。プレイヤーとなるボールを操作し、ゴールに到達するとクリアテキストが表示されるシンプルなゲームを作ってみましょう。
①プロジェクトを立ち上げる
Unity Hubを起動し、画面右上の「新しいプロジェクト」をクリックしてください。

次に「Universal 3D」を選択し、プロジェクト名を「BallGame」に変更します。保存場所は任意で設定し、「プロジェクトを作成」をクリックしましょう。
②床を作成する
プロジェクトが立ち上がったら、ボールが転がるステージの床を作成します。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」から「Plane」を追加してください。

追加したPlaneを選択してF2キーを押し、名前を「Floor」に変更します。続いて、Inspectorウィンドウの「Transform」を以下のように設定します。
- Position:X 0、Y 0、Z 0
- Rotation:X 0、Y 0、Z 0
- Scale:X 2、Y 1、Z 2

③外壁を作成する
次に、ボールがステージの外へ落ちないように外壁を作ります。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」から「Cube」を追加します。
名前を「Wall」に変更し、Inspectorの「Transform」を以下のように設定してください。
- Position:X 0、Y 1、Z 10
- Scale:X 21、Y 2、Z 1
作成したWallをCtrl+Dキーで複製し、ステージの四方向を囲むように配置します。
2つ目の壁
- Position:X 0、Y 1、Z -10
- Scale:X 21、Y 2、Z 1
3つ目の壁
- Position:X 10、Y 1、Z 0
- Scale:X 1、Y 2、Z 21
4つ目の壁
- Position:X -10、Y 1、Z 0
- Scale:X 1、Y 2、Z 21

④障害物を作成する
次に、プレイヤーの障害物となるオブジェクトを配置します。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」から「Cube」を追加してください。名前を「DangerWall」に変更したら、Inspectorの「Transform」を以下のように設定しましょう。
1つ目の障害物
- Position:X 3、Y 1、Z -2
- Scale:X 1、Y 2、Z 10
2つ目の障害物
- Position:X -5、Y 1、Z 5
- Scale:X 1、Y 2、Z 10

続いて、障害物にボールが触れたらゲームを最初からやり直せるようにタグを設定します。まず、障害物を選択してInspectorの「Tag」から「Add Tag…」を選択してください。
Tags画面の右下にある「+」をクリックし、「Danger」と入力して「Save」をクリックします。

再度Inspectorから「Tag」を「Danger」に設定します。もう一つの障害物にも、同じように「Danger」タグを設定しましょう。
⑤ゴールを作成する
次に、ゴールとなるオブジェクトを作成します。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」から「Cylinder」を追加します。
名前を「Goal」に変更し、Inspectorの「Transform」を以下のように設定してください。
- Position:X -8、Y 1、Z 8
- Scale:X 1、Y 1、Z 1

続いて、ゴールにボールが触れたことを判定できるように、Inspectorにある「Capsule Collider」の「Is Trigger」にチェックを入れます。

さらに、Inspectorの「Tag」から「Add Tag…」を選択し、「+」から「Goal」タグを追加します。追加したら、GoalオブジェクトのTagを「Goal」に変更してください。
⑥プレイヤーを作成する
次に、プレイヤーが操作するオブジェクトを作成します。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「3D Object」から「Sphere」を追加し、名前を「Player」に変更します。
Inspectorの「Transform」の設定は以下のとおりです。
- Position:X 8、Y 0.5、Z 0
- Scale:X 1、Y 1、Z 1
続いて、Playerを選択した状態でInspectorから「Add Component」をクリックします。「Rigidbody」と検索し、表示された「Rigidbody」をクリックしてください。

これにより、ボールに重力を付与できます。
⑦クリア時のテキストを作成する
次に、ゴールへ到達したときに「CLEAR!」と表示するためのUIを作成します。Hierarchyウィンドウで右クリックし、「UI」から「Text – TextMeshPro」を選択してください。
ウィンドウが表示された場合は「Import TMP Essentials」をクリックしましょう。名前を「ClearText」に変更したら、Inspectorから「New Text」と書かれた入力欄を「CLEAR!」に変更します。

Font Sizeは80に変更してください。位置とサイズは以下のように設定します。
- Pos X:0
- Pos Y:0
- Pos Z:0
- Width:300
- Height:50
設定ができたらGameビューでテキストが表示されているか確認しましょう。

最後に、HierarchyからCanvasを選択し、Inspector左上のチェックを外します。これで、ゲーム開始時にはクリア画面が表示されない状態になります。
⑧プレイヤーのスクリプトを作成する
C#スクリプトを使ってボールを操作できるようにします。ProjectのAssetsで右クリックし、「Create」から「MonoBehaviour Script」を選択してください。

名前を「PlayerController」に変更したら、作成したスクリプトをダブルクリックで開き、以下のコードを貼り付けてCtrl+Sキーで保存しましょう。
using UnityEngine.SceneManagement;
public class PlayerController : MonoBehaviour
{
public float speed = 10f;
public GameObject clearCanvas;
private Rigidbody rb;
void Start()
{
rb = GetComponent<Rigidbody>();
}
void FixedUpdate()
{
float moveHorizontal = Input.GetAxis(“Horizontal”);
float moveVertical = Input.GetAxis(“Vertical”);
Vector3 movement = new Vector3(moveHorizontal, 0.0f, moveVertical);
rb.AddForce(movement * speed);
}
private void OnCollisionEnter(Collision collision)
{
if (collision.gameObject.CompareTag(“Danger”))
{
SceneManager.LoadScene(SceneManager.GetActiveScene().name);
}
}
private void OnTriggerEnter(Collider other)
{
if (other.CompareTag(“Goal”))
{
if (clearCanvas != null)
{
clearCanvas.SetActive(true);
}
}
}
}
Unity Editorに戻ったら、作成したスクリプトを、ProjectウィンドウのAssetsからHierarchyにあるPlayerオブジェクトへドラッグ&ドロップします。
Inspectorに「Player Controller」が追加されたら、「Clear Canvas」の項目にHierarchyのCanvasオブジェクトをドラッグ&ドロップしてください。

⑨カメラのスクリプトを作成する
ボールの動きに合わせてカメラが追従するように設定します。ProjectのAssetsで右クリックし、「Create」から「MonoBehaviour Script」を選択します。
名前を「CameraController」に変更したら、作成したスクリプトをダブルクリックで開き、以下のコードを貼り付けてCtrl+Sキーで保存してください。
public class CameraController : MonoBehaviour
{
public GameObject player;
private Vector3 offset;
void Start()
{
offset = transform.position – player.transform.position;
}
void LateUpdate()
{
if (player != null)
{
transform.position = player.transform.position + offset;
}
}
}
CameraControllerスクリプトをAssetsからHierarchyのMain Cameraオブジェクトへドラッグ&ドロップします。次に、Inspectorに追加された「Camera Controller (Script)」内の「Player」に、HierarchyからPlayerをドラッグ&ドロップしてセットしてください。

また、Main Cameraの位置は、Inspectorから以下のように設定しました。
- Position:X 8 , Y 6 , Z -5
- Rotation:X 45 , Y 0 , Z 0
これで、プレイヤーが移動するとカメラも追従するようになります。
⑩ゲームを再生する
ここまで設定できたら、画面上部にある再生ボタンをクリックしてゲームを実行してみましょう。

方向キーでボールを操作し、以下の2点を確認してください。
- Goalオブジェクトに触れると「CLEAR!」と表示される
- Dangerタグを付けた障害物にぶつかると、ゲームが最初からやり直しになる
また、画面左下にエラーが表示される場合は、以下の手順で設定を見直してみてください。
- 上部メニューの「Edit」から「Project Settings…」を開く
- 左側メニューの「Player」を選択する
- 「Other Settings」のなかにある「Active Input Handling」の項目を「Both」に変更する
エラーが解消されない場合は、プレイヤーにRigidbodyが付与されているかも確認してください。再度再生して正常に動作すれば、シンプルな玉転がしゲームの完成です。
Unityをハンズオンで学ぶメリット
Unityをハンズオンで学ぶメリットとして、実践力が身につきやすい点が挙げられます。特に、ゲーム制作のように実技が求められる分野では、実際に手を動かしながら学べるハンズオンは効果的です。
ハンズオンで学ぶことで、Unityの操作方法だけでなく、ゲーム制作の進め方や考え方もスムーズに身につくでしょう。
Unityをハンズオンで学べるおすすめ教材
教材を使った学習は、ハンズオンで学べる形式になっているものを選択しましょう。以下は、Unityをハンズオンで学べるおすすめの教材です。
| タイトル | 著者 | 発売日 |
| ①作って学べる Unity本格入門 [Unity 6対応版] | 賀好 昭仁 | 2024年11月28日 |
| ②作って学ぶゲームプログラミング Unity まるっと入門 Unity6完全対応 | トライタム、吉谷 幹人 | 2025年12月23日 |
| ③Unityの教科書 Unity 6完全対応版 | 北村 愛実 | 2024年12月1日 |
これらのハンズオン教材の特徴について詳しく見ていきましょう。
①作って学べる Unity本格入門 [Unity 6対応版]
![作って学べる Unity本格入門 [Unity 6対応版]](https://cg-kenkyujo.com/wp-content/uploads/2026/08/capture777_1.png)
引用:Amazon
本書は、実際にゲーム制作を行いながらUnityを学べる入門書です。ゲーム制作の企画から、作ったゲームを公開するところまでをハンズオンで学習できます。
Unityの基本操作だけでなく、ゲーム制作の一連の流れを学びたい方におすすめです。
②作って学ぶゲームプログラミング Unity まるっと入門 Unity6完全対応

引用:Amazon
本書は、ゲーム開発の基本からハンズオンで学べるUnityの入門書です。2Dや3Dを含む4つのサンプルゲームを制作しながら、グラフィックスや物理エンジン、アニメーションなどを学習します。
最終的にはストアに登録してゲームをリリースする準備まで行うため、制作したゲームを公開するところまでをハンズオンで学びたい方におすすめです。
③Unityの教科書 Unity 6完全対応版

引用:Amazon
本書は、ゲーム制作初心者に向けて、Unityの使い方をわかりやすく解説したハンズオン形式の入門書です。サンプルゲームをハンズオンで作りながら、Unityの基本操作やゲーム制作の考え方などを学びます。
また、スクリプトの基礎も丁寧に解説されているため、プログラミングに触れたことのない方でも安心して読み進められるでしょう。
以下の記事では、Unityが学べるおすすめの教材をより多く紹介しています。ぜひ、自分に合った教材選びの参考にしてください。
Unityをハンズオンで学べるおすすめ講座

Unityスキルを上達させるための選択肢として講座があります。Unity講座を選ぶ際は、ハンズオン形式で学べるものを選択しましょう。
ハンズオンなら講師の説明を聞くだけでなく、自分で操作しながら制作を進められるため、実践で使える活きたスキルが身につきます。
GETT ProskillのUnity基礎セミナーでは、C#スクリプトを使ったサイコロゲームや、リアルな光と影の表現にこだわったホラーゲームなど、さまざまなジャンルのゲームの作り方をハンズオンで学べます。
実際にどのような流れでゲーム制作が行われているかをしっかり理解できる内容となっているので、興味のある方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
セミナー名 Unity基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 45,100円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング
Unityのハンズオンについてのまとめ
今回は、Unityをハンズオンで学ぶ方法や、シンプルな玉転がしゲームを作る方法を解説しました。Unityは操作方法や考え方が複雑なため、実際に手を動かしながら実践形式で学ぶのが効果的です。
Unityをこれから学びたい方は、ぜひ今回紹介した玉転がしゲームをハンズオンで作ってみてください。また、さらに本格的なゲームにチャレンジしたいと思った方は、ハンズオン形式の講座もおすすめです。