年々進化を遂げるAIの技術ですが、アメリカのソフトウェア会社「Adobe」でも、独自のAIサービスを提供しています。
本記事では、Adobeの生成AI「Adobe Firefly」について紹介します。Adobe Fireflyでできることや使い方を解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Adobe Fireflyとは

Adobe Fireflyとは、Adobeの生成AI機能です。クリエイティブなスキルがなくても、テキストの指定のみで魅力的な画像や動画を作成できます。
そんなAdobe Fireflyの大きな特徴は以下のとおりです。
- 日本語に対応している
- 商用利用ができる
- Adobeツールとの互換性が高い
これらの特徴について見ていきましょう。
①日本語に対応している
海外発の生成AIは、英語での指示が必要なものが多いですが、Adobe Fireflyは日本語を含む100以上の言語に対応しています。
日本語プロンプトでも自然に認識し、意図に沿った画像や動画を生成できるため、日本のクリエイターや企業にも導入しやすくなっています。
②商用利用ができる
Adobe Fireflyで生成したコンテンツは、商用利用ができるのが特徴です。
これは、Adobe FireflyがAdobe独自のコンテンツや、著作権切れのコンテンツを学習データに使用しているため、著作権の問題をクリアしているからです。
特に、ビジネスで生成AIを使いたいと考えている方には、大きなメリットとなるでしょう。
また、Adobe Fireflyのようにツールを使ってコンテンツを生成するのではなく、独自の生成AIを作成してみたい方は、生成AIセミナーをチェックしてみてください。APIを使った生成AI作成の方法について学べます。
セミナー名 生成AIセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング
③Adobeツールとの互換性が高い
PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品とスムーズに連携できるため、生成した画像や映像をそのまま編集や加工に移せます。これにより、制作工程を短縮しながらクオリティの高い作品づくりが可能になります。
Adobe Fireflyでできること
Adobe Fireflyを使うことで、以下のようなことができます。
| できること | 説明 |
| 画像の生成 | テキスト指示だけで写真風やイラスト調の画像を生成できる |
| 動画の生成 | 短いアニメーションや映像を生成できる |
| 効果音の生成できる | テキスト入力で自然音や環境音などの効果音を生成できる |
| 音声の翻訳 | 音声データを他言語に翻訳し、吹き替え用音声を生成できる |
このようにAdobe Fireflyは、画像・動画・音声など、多岐にわたるコンテンツ制作を直感的かつ短時間で実現できます。
Adobe Fireflyの使い方
Adobe Fireflyで使える主な機能は以下のとおりです。
- テキストから画像生成
- 生成塗りつぶし
- テキストから動画生成
- テキストから効果音生成
- テキストからアバター生成
これらの機能の使い方について見ていきましょう。
①テキストから画像生成
テキストから画像生成は、プロンプトに入力した内容をもとに画像を生成してくれる機能です。
- Adobe Fireflyのトップページから「テキストから画像生成」をクリックする
- 「プロンプト」の入力欄に生成したい画像の説明をテキストで指示する
- 入力欄右下の「生成」ボタンをクリックする

- 4枚の画像が生成される

気に入った画像はそのままダウンロードでき、PhotoshopなどのAdobeツールでさらに加工することも可能です。
また、無料で画像生成ができるツール「PixAI」について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。使い方や料金プランなどについて解説しています。
②生成塗りつぶし
生成塗りつぶし、既存画像に要素を追加したり、不要な箇所を削除したりできる機能です。
- Adobe Fireflyのトップページから「生成塗りつぶし」をクリックする
- 編集したい画像を「画像をアップロード」から読み込む
- 「Insert」を選択した状態で、追加したい場所をドラッグする

- プロンプトの入力欄に追加したい内容をテキストで入力する
- 入力欄右下の「Generate」ボタンをクリックする

- 生成結果の候補が3つ表示される

撮影した写真が物足りない場合や、修正を加えたい場合に便利な機能です。
また、Adobe Fireflyの生成AIをPhotoshopで使う方法については、以下の記事で解説しています。Photoshopの生成AIでできることや、うまく使いこなすコツなども紹介しています。
③テキストから動画生成
テキストから動画生成は、プロンプトに入力した内容をもとに動画を生成してくれる機能です。
- Adobe Fireflyのトップページから「動画を生成」をクリックする
- プロンプトの入力欄に生成したい動画の内容をテキストで入力する
- 入力欄右下の「生成」ボタンをクリックする

- 動画が生成される

SNSに載せる短い動画作成にぴったりです。
④テキストから効果音生成
テキストから効果音生成は、プロンプトに入力した内容をもとに、既存動画に効果音を追加してくれる機能です。
- Adobe Fireflyのトップページから「テキストから効果音生成」をクリックする
- 「メディアをアップロード」ボタンから効果音を追加したい動画を読み込む

- プロンプトの入力欄に生成した効果音の内容を英語で入力する
- 「生成」ボタンをクリックする
- 効果音のバリエーションが4つ表示される

動画に合った効果音の素材を一から探す手間が省けます。
⑤テキストからアバター生成
テキストからアバター生成は、入力した内容を話してくれるアバターを生成する機能です。
- Adobe Fireflyのトップページから「テキストからアバター生成」をクリックする
- テンプレートから好きなアバターを選択する

- プロンプト内にアバターに話してもらいたい内容を入力する
- 「生成」ボタンをクリックする
- 再生ボタンから生成結果を確認する

この機能を使えば、顔出しせずに情報発信が行えます。
また、Adobe Firefly以外の生成AIツールの使い方について知りたい方は、生成AIセミナーをチェックしてみてください。画像や動画、プログラミングノートを生成できるツールの使い方を学べます。
Adobe Fireflyの画像生成で使える設定
Adobe Fireflyの画像生成機能では、以下のような設定が行えます。
- 一般設定
- コンテンツの種類
- 視覚的な適用量
- 構成
- スタイル
これらの設定項目について見ていきましょう。
①一般設定
一般設定では、使用する生成モデルや画像の縦横比を指定できます。モデルはあらかじめ用意された複数のパターンから選択可能で、縦横比は縦長・横長・正方形などから選べます。
これにより、目的や使用シーンに合わせた画像サイズや雰囲気を最初から調整でき、完成度の高い生成が可能です。
②コンテンツの種類
生成画像を「アート」または「写真」から選択できます。アートを選べばイラストやペイント調の仕上がりになり、写真を選べばよりリアルで写実的なビジュアルになります。
作品の方向性に合わせて、作風を簡単に切り替えられるのが魅力です。
③視覚的な適用量
スタイルの反映度合いをスライダーで調整できます。スライダーを右に動かすほど適用が強まり、左に動かすほど控えめな反映になります。
これにより、スタイルの影響を細かくコントロールし、オリジナル感を残すか、完全にスタイルに寄せるかを自由に決められます。
④構成
既存画像をもとに新しい画像を生成する際の設定です。ベースとなる画像をアップロードすることで、構図やレイアウトを活かしながら生成ができます。
構図が最初から決まっている場合におすすめな機能です。
⑤スタイル
スタイルでは以下のような項目を設定できます。
| 項目 | 説明 |
| 参照 | ほか画像のタッチや質感を参照して適用する |
| 効果 | 用意されたスタイルプリセットを画像に反映する |
| カラーとトーン | 色味や明暗を自由に変更できる |
| ライト | 光の強さや方向を調整し、印象を変える |
| カメラアングル | 画角や視点を設定し、構図の雰囲気を変える |
スタイルを微調整することで、理想の生成結果に近づけられるでしょう。
Adobe Fireflyの料金体系

Adobe Fireflyは無料でも使えますが、以下のような有料プランも用意されています。
| プラン | 料金(税込み) |
| Firefly Standard |
|
| Firefly Pro |
|
| Firefly Premium |
|
プランのグレードが上がるごとに使用できるクレジット数が増えるため、使用頻度によって最適なプランを選択しましょう。
無料プランだと何回まで生成AIを使える?
プランごとに使用できる生成AIのクレジット数は以下のとおりです。
| プラン | クレジット数 |
| 無料 | 25/月 |
| Firefly Standard | 2,000/月 |
| Firefly Pro | 7,000/月 |
| Firefly Premium | 50,000/月 |
無料プランでは月に25クレジットしか付与されないため、仕事で生成AIを使う場合は、Firefly Standard以上の有料プランを検討しましょう。
Adobe Fireflyが使えない場合の対処法
Adobe Fireflyが使えない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- ブラウザ環境を確認する
- インターネット環境を確認する
- 残りのクレジット数を確認する
これらの対処法について見ていきましょう。
①ブラウザ環境を確認する
使用しているブラウザが古かったり、Adobe Fireflyに対応していなかったりすると、うまく動作しません。利用しているブラウザを確認し、必要に応じて最新版にアップデートしたり、別のブラウザを試したりしましょう。
②インターネット環境を確認する
画像や動画生成には安定したインターネット接続が必要です。通信が遅かったり途切れがちだったりだと、生成に時間がかかるだけでなくエラーになることもあります。
Wi-Fiの電波状況を改善したり、有線接続に切り替えたりすることで安定性を高められます。
③残りのクレジット数を確認する
生成AIを使うにはクレジットが必要です。無料プランでは月に25回のクレジットしか使用できないため、回数制限がかかっていないか確認しましょう。
残りのクレジット数はアカウント情報からいつでも確認できます。
Adobe Fireflyについてのまとめ
本記事では、Adobe Fireflyの特徴や使い方について解説しました。Adobe Fireflyは、商用利用可能な生成AIツールです。
画像や動画、効果音など多彩なコンテンツをテキスト指示だけで作成できます。無料プランでも手軽に試せますが、利用頻度が高い場合は有料プランへのアップグレードがおすすめです。
使いこなすことで、ビジネスから趣味まで、幅広いクリエイティブ活動をサポートしてくれるでしょう。