装着すれば視界に映る事象に関する情報を、デジタライズして反映できる便利なARメガネ。必要な情報をスピーディーに入手できるARメガネですが、実際に購入しようと思っても、選び方が分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではおすすめのARメガネ6選を徹底比較し、選び方や機種ごとの対応OSも紹介します。
ARメガネとは
ARメガネはデバイスを介し、現実の事象にデジタル化した情報を加えて表示するAR（拡張現実）の技術を活用したメガネです。ARメガネを着装すれば、メガネ内に搭載されたデバイスを通じ、現実の事象に対するデジタル化されたさまざまな情報を取得できます。
ARメガネと類似した機器にスマートグラスという動画視聴や音楽観察が可能なデバイスもありますが、ARメガネのようなデジタルデータを反映できる機能は有していません。下記にARメガネに活用されている技術、AR（拡張現実）を詳しく解説し、VRとの違いも解説した記事を掲載するので参考にしてください。
ARメガネの活用方法
ARメガネはデジタルデータを反映可能なデバイスを通じ、現実にさまざまなデータを投影可能な画期的なデバイスですが、具体的にどのような活用方法があるのでしょうか。ではARメガネの活用方法を詳しく解説します。
また下記にARメガネ同様の、AR（拡張現実）の技術を活用したARカメラに関する記事を掲載するので参考にしてください。
画像・動画撮影
ARメガネにはデバイスを通してデジタルデータを表示するだけでなく、手を使用せずに画像や動画撮影可能な機能を搭載しているものもあります。この機能によりユーザー目線のリアルな動画撮影が可能になり、臨場感あふれる画像撮影も可能です。
AR技術による仮想
ARメガネは現実世界にデジタルデータを投影可能なデバイスで、この機能によりメガネ内に製品のサイズなどを反映し、その製品を置きたい場所におけるかなどの仮想もできます。さらに目の前に視界に本当に敵が現れるような、リアルな仮想空間を再現したゲームの構築も可能です。
このように現実に近いリアルな仮想も、ARメガネによる活用方法の1つです。
リアルタイムのデータ表示
ARメガネは通信用のOS機器と連携し、リアルタイムのデータ表示も可能になります。例えば自動車運転中に指定の場所へのナビゲーション表示や、メールなどの通知や目的地までの走行距離などの表示も可能です。
リモートワーク
現場の作業者がARメガネを着装し、遠方からリモートで指揮者が作業指示や内容を視界に表示して作業品質を高める活用方法もあります。このようなARメガネのリモートによる活用は、医療における手術や製造業など、さまざまな分野への導入が進んでいるのが現状です。
ARメガネの選び方
ARメガネはデジタルデータを現実空間に投影できる高性能なデバイスで、選び方のポイントとして、
- 視野角の広さで選ぶ
- 用途で選ぶ
- 音漏れの少ない物を選ぶ
- 対応しているOSを確認して選ぶ
などの点が挙げられます。ではそれぞれのポイントを詳しく解説します。
視野角の広さで選ぶ
ダイナミックな映像体験をしたい方や、正確にデジタルデータを確認したい方は視野角の広さでARメガネを選びましょう。視野角が広がるほど実際の視界の感覚に近づくため、視認性の高いリアルな体感を得ることができます。
一方視野角が狭くなればユーザーが視認できる画面も小さくなり、それに伴って映像や文字が小さくなるケースも多いです。
用途で選ぶ
ARメガネでデジタルデータ投影だけでなく、動画や映画、ゲームなどを楽しみたい方はデバイスのディスプレイを確認して、それらの用途に使用可能か確認しましょう。ARメガネを使用して動画や映画を視聴すれば、ARデバイスを通じたリアルな仮想空間内で視聴できるため、映画館で見ているような経験ができます。
また高画質で視聴したい方は、ディスプレイに有機ELを搭載しているモデルか4K対応型などがおすすめです。
音漏れの少ない物を選ぶ
音漏れが大きいARメガネを選べば周囲の人の迷惑にもなるので、音漏れの少ないものを選ぶのも重要なポイントです。音漏れの少ないモデルは外部への音の拡散も少なく、耳にしっかりとサウンドが届くので臨場感を味わうことができます。
また音漏れの少ない方が高音質の場合が多いので、クリアーな音質で聞きたい方は音漏れの少ない機種を選択しましょう。
対応しているOSを確認して選ぶ
ARメガネは基本的にスマートフォンなどのOS機器と連携して作動するので、自分のスマートフォンに対応した機種を選択しましょう。またiPhoneやAndroidも使用している方は、両方のOSに対応しているかも確認しなければいけません。
装着感で選ぶ
ARメガネはゲームでの使用やスポーツやアウトドアなど、動きながらの使用が多いので装着感の良いものを選びましょう。ARメガネは基本的に動きながら使用する場合が多いので、フィット感が強くても窮屈でなく、程よい装着感のものを選ぶのも重要なポイントです。
おすすめARメガネ6選を比較
近年のAR技術の進化に伴い、いろいろな機能を持つARメガネが開発・販売されています。ここからはおすすめのARメガネ6選を下記に表記し、それぞれを詳しく解説するので参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
| エプソン BT-45CS | 現場作業など厳しい環境を想定して開発されたARメガネ |
| TCLジャパンエレクトロニクス「NXTWEAR S（ネクストウェア エス）」XRGF68 | 130インチサイズに相応する画面を約4メートル離れた場所に投影できるので、大迫力での映画鑑賞やゲームにおすすめ |
| HUAWEI「Eyewear」 | 計量設計されており、長時間装着しても疲れないのもメリット |
| エプソン「MOVERIO」BT-30E | 対象物を目視したまま、視点や体を動かすことなくモニター確認が可能 |
| Air 2 Pro | スマホやテレビの画像と同レベルの、高品質な解像度を可能にしている |
| Rokid Max AR Grasses | 50度にも及ぶ視野角を実現し、映画館さながらの迫力を実現 |
エプソン BT-45CS
エプソン BT-45CSは、現場作業など厳しい環境を想定して開発されたARメガネ。耳や鼻にメガネがかからず、ダイレクトな装着感も魅力的です。
効率的なリモート支援を行うため、オートフォーカスカメラやスピーカーマイクを搭載しているのも特徴。デジタルデータを見やすくするための、120インチサイズの大画面も魅力的です。優れた防塵・防水機能や衝撃に強い構造なので、厳しい環境の現場におすすめのARメガネといえます。
TCLジャパンエレクトロニクス「NXTWEAR S（ネクストウェア エス）」XRGF68
TCLジャパンエレクトロニクス「NXTWEAR S（ネクストウェア エス）」XRGF68は、解像度の高いマイクロLEDディスプレイを搭載したARメガネ。130インチサイズに相応する画面を約4メートル離れた場所に投影できるので、大迫力での映画鑑賞やゲームにおすすめです。
重低音を味わえるデュアルスピーカーを搭載し、臨場感あふれる体感も可能にしています。USB Type-Cケーブルを使用し、パソコンと接続との接続や脱着も簡単。給電も磁気コネクタ経由でスムーズにできるのもメリットです。
HUAWEI「Eyewear」EVI-CG010
一見すると何の変哲のないメガネにも見えるARメガネ、HUAWEI「Eyewear」EVI-CG010。セミオープンスピーカーマイクを搭載し、音漏れの少ない高品質なサウンドを楽しめます。見た目からも分かるように計量設計されており、長時間装着しても疲れないのもメリットの1つ。
レンズに傷が入っても、全国のOWNDAYS店舗で有料での取り換えも可能です。
エプソン「MOVERIO」BT-30E
エプソン「MOVERIO」BT-30Eは「シリコンOLED」と呼ばれる有機ELを搭載し、高精度を実現したARメガネ。PCやAndroidスマホと接続し、モニターとしても有効活用できる高機能性も特徴。
対象物を目視したまま、視点や体を動かすことなくモニター確認もできます。
Air 2 Pro
Air 2 Proは2017年に設立された中国のメーカー、XREALにより開発された高精度ARメガネ。前機種のAirモデルよりも高画質・高音質を可能にしたモデルです。
スマホやテレビの画像と同レベルの、高品質な解像度を可能にしているのもメリットの1つ。高い解像度のより、テレビでアニメや映画を見ているような体感ができます。またクッション性の高い構造も特徴で、装着時の反発を感じずに快適な使用が可能です。
Rokid Max AR Grasses
中国のAR関連のソフト開発を手掛ける企業、Rokidが開発・販売しているARメガネ、Rokid Max AR Grasses。迫力ある映像や視界の広さも特徴的です。
50度にも及ぶ視野角を実現し、映画館さながらの迫力を実現しているのもメリット。本体には視力が低い人のための、視度調整機能が搭載されているので、視力に合わせて見え方を補正できます。
もし自分で視度調整機能を使用できない場合は、提携店舗に依頼すれば視力に対応したレンズを作成してくれます。
ARメガネのメリット
ARメガネを利用すれば、装着したまま視覚上に必要なデータが表示されるので、情報を取得しながらハンズフリーで利用できる点がメリットです。さらに音声によるリモートでの支持も可能なため、遠くからでも的確な作業指示もできます。
具体例としては事務所にいる現場監督から、現場作業員に対しての的確で具体的な指示が可能になり、品質向上や作業効率に繋がるのもARメガネを導入するメリットといえます。
ARメガネを有効活用しよう！
本記事ではおすすめのARメガネ6選を徹底比較し、選び方や機種ごとの対応OSも紹介しました。現実空間にデジタルなデータを再現し、リアルタイムで必要な情報を取得可能なAR技術のシェアは今後さらに広がる動向が強く見受けられます。
その技術を導入したARメガネを効率的に業務に導入すれば、品質向上や作業効率を高めることも可能です。またARメガネは動画や映画鑑賞などのエンターテインメント性も高く、業務以外でも楽しむことができるので、本記事を参考にして多様性を秘めたARメガネを有効活用してください。
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