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【2024】Blenderの入門チュートリアル!基本的な操作方法も解説

ゲームやアニメーションのコンテンツを作る際に、多くの人に利用されている3DCG作成用のソフトウェアが「Blender」です。これから勉強をし使ってみたいと興味を抱いている人も多いでしょう。

Blenderは無料で利用できるものの、知識やスキルがまったくない状態で即座に使いこなせるものでもありません。イメージ通りのキャラクターや物体を造形するには、ある程度の学習が必要です。

初心者は、まずはチュートリアルを活用し、基本的な使い方を学ぶ必要があるでしょう。
本記事では、Blenderのスキル向上に不可欠な、入門用のチュートリアルについて解説します。

Blenderのチュートリアルとは

チュートリアル(tutorial)とは、個別指導や指導書などの意味を表す英単語です。
製品であれば基本的な使い方や操作方法を、ソフトウェアなどであれば、初心者に必要な知識やスキルを解説したものを指すケースが多いでしょう。

つまり、Blenderのチュートリアルとは、Blenderの基礎的な知識やスキルを解説したもののうち、入門編にあたるWebサイトや動画などとなります。

Blenderのチュートリアルの種類

すでに触れていますが、チュートリアルはいくつかの媒体で得ることが可能です。
製品やソフトウェアなどにもよりますが、Blenderの場合は主にWebサイト、動画、書籍に大別されるでしょう。

学習方法 メリット
Webサイト
  • 入門編やチュートリアルとしてまとめているサイトもある
  • 画像付きで解説しているサイトがある
動画
  • 視覚的に分かりやすい
  • 文字を読むのが得意でない人も学びやすい
 書籍
  • サンプルをダウンロードできる場合がある
  • パソコンを稼働させなくても学べる

Webサイトは、主に文字により構成されています。
Blenderの基本的な操作方法や特定の物体の作成方法などを、入門編やチュートリアルとしてまとめているWebサイトは少なくありません。
画像付きで解説しているものも多く、WebサイトだけでもBlenderの基礎知識の習得は十分に可能です。

動画は、文字を読むのがあまり得意ではない人に向いています。
どのような操作が物体やその動作にどう影響を与えるのかについて、視覚的にわかりやすくまとめられている点が動画のメリットです。
そのまま真似ることで、徐々にモデリングの方法などを身につけられるでしょう。

動画がはめ込まれたWebサイトも少なくありません。
Webサイトと動画の両方のメリットを享受できるため、特に初心者にとっては価値の高い媒体となります。

書籍でも、Blenderの基礎知識を学ぶことが可能です。
基本的には文字と画像でまとめられていますが、サンプルなどをダウンロードできる書籍もあります。パソコンを稼働させなくても、好きなときに学べる点が書籍のメリットです。

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Blenderの入門チュートリアル!

Blenderの入門チュートリアル!

Blenderを使いこなすには、基本的な操作方法を把握しておく必要があります。
ここでは、入門チュートリアルとして、Blenderの操作方法に関する基礎知識と、簡易的なモデリングやシミュレーションの方法について解説しましょう。

モデリングの基本的な操作方法

さまざまな機能を駆使することで、Blenderではイメージ通りのモデリングが可能となります。
ここでは、モデリングの基本的な操作方法を以下の5つの工程に分けてみてみましょう。

  1. オブジェクトの生成
  2. 移動
  3. 回転
  4. 拡大と縮小
  5. エフェクト

①オブジェクトの生成

モデリングには、オブジェクトの生成が欠かせません。
画面上部のヘッダーメニューの「追加」から、オブジェクトの基本的な形状を選択できます。
Blenderのマスコット的存在である「モンキー」を選択すると、よりキャラクターをイメージしながらさまざまな効果を試せるので、初心者にとっては便利でしょう。

②移動

生成したオブジェクトは、「G」キーで移動が可能です。
オブジェクトを選択し「G」を押すと、マウスで対象を移動させられます。

③回転

回転させたい場合は「R」キーを使用しましょう。

④拡大と縮小

拡大・縮小は「S」キーで行います。
これらショートカットキーを覚えておくと、スムーズな作業が可能です。

⑤エフェクト

Blenderでは、エフェクトを「モディファイアー」と表現しています。
右側のメニューのスパナマークを押すと、モディファイアーの選択が可能です。
さまざまなエフェクトを試し、オブジェクトを魅力的なものに仕上げていきましょう。

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簡易的な建築物のモデリング方法

簡易的な建築物のモデリング方法

ここでは、Blenderを使った簡易的な建築のモデリング方法を紹介します。
どのような建築物を作成するのかにもよりますが、表面的なもののみであれば以下の手順でモデリングが可能です。

  1. Archimeshをインストール
  2. ベースの作成
  3. 壁の作成
  4. 窓やドアの作成
  5. 屋根の作成

①Archimeshをインストール

Blenderには建築系アドオンの「Archimesh」があるので、まずはこれをインストールしましょう。
「編集」から「プリファレンス」「アドオン」の順に選択し、「Archimesh」を選びインストールします。

②ベースの作成

その後、ベースとなる床を作成してみましょう。
「Shift+A」のショートカットでメニューを表示させ、「メッシュ」「立方体」を選択し、床を作成します。
上部メニューの「メッシュ」から「押し出し」を選択すると、いわゆるエクストルードできるので、この作業で壁を作り出すことが可能です。

③壁の作成

エクストルードのショートカットキーは「E」を用い、大きさの調整は「S」でできるので、イメージ通りの壁を作成してみましょう。

④窓やドアの作成

「Ctrl+R」でループカットを作り、「X」キーで面を削除すると、窓やドア用の穴を開けられます。床の作成と同様に窓やドアの枠を別のメッシュで作成し、開けた穴部分へと配置しましょう。

その後、再び「Shift+A」から「Archimesh」を選択し、さらに「ドア」や「窓」を選べば、画面上に追加されます。

⑤屋根の作成

屋根もほぼ同様の流れで追加可能です。
新たなメッシュで好きな屋根の形状を作り、任意の場所に設置してみましょう。

流体シミュレーションの表現方法

Blenderでできること、かつゲームやアニメーションに欠かせない機能として「シミュレーション」があります。物理的に違和感のない動きとするにはシミュレーションが欠かせません。
ここでは、流体シミュレーションを行う基礎的な方法を紹介します。

  1. 流体の発生元と種類を設定
  2. ドメインの設定
  3. コリジョンの設定
  4. シミュレーションの書き出し

流体の発生元と種類を設定

まずは、流体の発生元、いわゆるフローを設定します。
モデルを選択しつつ、右側のメニューから「物理演算プロパティ」を選びましょう。
出てきた画面で「流体」「タイプ」の順に選択し「フロー」に設定します。
この際、「フロータイプ」で流体の種類を選択しなければいけません。
また、「フローの挙動」で「流入口」を選んでおきましょう。

ドメインの設定

流体シミュレーションはドメイン内で行われます。
正常にシミュレーションが行われるよう、ドメインを設定しなければいけません。
物理演算プロパティから「流体」「タイプ」「ドメイン」の順に選択します。

前のステップでフロータイプを「液体」とした場合は、すぐ下にある「ドメインタイプ」を「液体」へと変更し、さらに下部の「液体」と「メッシュ」の箇所にチェックを入れましょう。気体の場合は、「ドメインタイプ」で「気体」を選択します。

コリジョンの設定

流体が形を変えるきっかけとなる障害物を意味する「コリジョン」は、同じく「物理演算プロパティ」から設定が可能です。「流体」を選択し、「タイプ」を「エフェクター」へと変更します。下部の「設定」「エフェクタータイプ」から「コリジョン」を選択しましょう。

シミュレーションの書き出し

すべてを設定し終えたら、アニメーションを再生することでシミュレーションの書き出しが可能です。

Blenderのチュートリアルにおすすめの動画

Blenderの使い方などをより手軽に学ぶには、動画が最適です。
ここでは、Blenderの入門用チュートリアルとして活用可能な動画をいくつか紹介します。

サルでもわかるBlender【サルブレ】

「サルでもわかるBlender【サルブレ】」は、そのチャンネル名通り、初心者に向けた動画を配信しています。一般的なBlender関連の動画は、具体的なモデルの作成方法を紹介しているものが大半です。

サルブレは、その前段階にあたる「画面の分割・結合」や「選択方法」「ナイフツールの使い方」などを超入門編として配信しています。
もちろん、キャラクターや街の作り方などモデリング動画も充実しているため、このチャンネルのみでも多くのことを学べるでしょう。

M design

「M design」は、さまざまな物体のモデリング方法を紹介・解説している、Blenderのチュートリアル動画チャンネルです。和傘やクッキー、バスケットゴールなど具体的な物体の作り方を解説しているため、初心者でも楽しく学べるでしょう。

M designは、モデリングの手順や方法を、最初から最後まで音楽とともに動画としてまとめているのが特徴です。解説音声はないので、癖のある声や話し方は苦手といった傾向のある人でも、問題なく視聴できます。

Blenderで中級者になるコツ

Blenderを使いこなすには、知識とスキルが必要です。初心者が、最初からプロ級の腕前になるのは不可能でしょう。ここでは、Blenderの初心者が中級者と呼べる程度にまで知識とスキルを身につける方法やコツを紹介します。

セミナーに通う

Blenderは独学でも習得できますが、セミナーに通うのも一つの選択肢となりえます。
セミナーに通うメリットは、講師や仲間と出会える点です。
独学では、わからないことの解決にそれなりの時間を要するケースも少なくありません。
講師やともに学ぶ仲間に尋ねられれば、疑問をすぐに解決できます。
そのぶん、早い成長が見込め、中級者になるスピードも早められるでしょう。

さまざまなものを作り続ける

Blenderで中級者になるには、慣れることも重要です。
とにかくさまざまなオブジェクトを作り、Blenderに常に触れている環境を設けることが求められます。最初はうまく作れなくても、続けていれば徐々に機能も覚え、イメージ通りにモデリングできるようになるでしょう。失敗してもよいのでいろいろと試し、それを継続することが大切です。

心から楽しむ

義務感を抱きながら学ぶのではなく、心からBlenderでの作業を楽しむのも成長に欠かせないポイントです。少しずつ知識やスキルが増えていくことを楽しみつつ、最後に作品ができあがったときの喜びも存分に味わいながら、Blenderと向き合ってみましょう。

楽しみながらの勉強はモチベーションの維持や向上にも役立ちます。
気がついたら、中級者レベルのモデリングができるようになっているでしょう。

Blenderのチュートリアルについてまとめ

Blenderの入門編ともいえるチュートリアルには、Webサイトや動画、書籍などさまざまな種類があります。自分に合った媒体で学んでみましょう。Blenderはプロも使うほどのソフトウェアです。初心者が即座にすべての機能を使いこなせるものではありません。

時間をかけて、少しずつ知識やスキルを身につけていく必要があります。セミナーに通うのも一つの方法でしょう。また、作業を心から楽しみつつ、さまざまなものを工夫しながら作り続けるのも、Blenderの中級者になるためには不可欠です。

入門チュートリアルを教材としながら、少しずつBlenderを自分のものとしていきましょう。

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