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【2024】Blenderとは?ソフトの特徴や使うメリットを解説

映画やゲームなど、様々な分野でCGが使われています。現実ではできないような表現もできるということで、CGは欠かせないものになっています。
今回は誰でも手軽に利用できる3DCGソフト、「Blender」について機能や利用するメリットなどを詳しく解説します。

Blenderとはどのようなソフト?

Blenderの初期画面

Blenderとは、オランダで開発された3DCGソフトです。オープンソースの無料で利用できるソフトですが、有料ソフトに負けない多彩な機能を持っているということで、多くの人に利用されています。

3DCGのモデリングやアニメーション、質感づけなど、3DのCGアニメーションを作るために必要になる機能がすべて備わっているのが魅力です。個人利用だけではなく商業利用も可能ということで、プロのクリエイターにもBlenderを愛用している人が多くいます。

Blenderの基本的な情報

Blenderの価格やスペックなどはこちらになります。

ソフト名 Blender
基本料金 無料
主な特徴 3DCG・アニメーション作成ソフト
対応OS Linux, macOS, Microsoft Windows, BSD, Haiku
ダウンロード先 https://www.blender.org/

Blenderを利用するメリット

Blenderは多くの人に利用されている人気のソフトですが、どのような魅力があるのでしょうか。ここからは、Blenderを利用するメリットについて、詳しく解説します。

誰でも無料で利用できる

Blenderはオープンソースのソフトとなっているため、誰でも無料で利用できます。3DCGソフトのような専門性の高いソフトは、高額なものも多くあります。

3DCGに興味があり、ソフトを購入したいけれどなかなか手が出ないという人もいるでしょう。そういう人にとって、無料で使えるBlenderは魅力的なソフトです。

対応しているプラットフォームが多い

3DCGソフトに限らず、パソコン向けのソフトは利用できるプラットフォームが決められています。WindowsやMacなど、使っているパソコンのOSによっては、使えないものもあるので注意が必要です。

Blenderは対応しているプラットフォームが多く、WindowsやMac、Linuxなど主要なOSすべてに対応しています。環境を気にすることなく、多くの人が導入できるというのはBlenderの大きなメリットです。

起動が早い

起動が早いのも、Blenderの魅力的なポイントです。3DCGソフトは高性能になればなるほど、起動が遅くなる傾向にあります。何かアイデアを思いついた時、すぐに作業に取り掛かりたい時など、起動に時間がかかるとストレスが溜まります。Blenderは起動が早く、作業中も色々なファイルをササッと開くことができるので、効率的に作業を進められます。

利用者が多く情報を得やすい

Blenderは無料で利用できる上に、機能も豊富ということで多くの人に利用されています。3DCGを始めたばかりの初心者の人はもちろん、プロが仕事で利用することも珍しくありません。利用者が多くネット上にも様々な情報が出回っているので、何かトラブルがあった時にも解決法がすぐに見つかります。3DCGソフトを選ぶ上で、利用者が多いというのは重要なポイントです。

色々な仕事で活用できる

Blenderを扱えるようになっておくと、色々な仕事で活用できます。3Dのオブジェクトを作るモデリングや、光で陰影をつけるライティング、作ったモデリングを動かすアニメーション、モーショントラッキングなど様々なことに利用できるソフトなので、3DCGを制作する仕事をしたいと考えている人は、扱えるようになっておいて損はありません。クリエイターとして、様々な仕事に対応できるようなスキルを身につけるためにも、Blenderは役立ちます。

アップデートが頻繁に行われている

オープンソースのBlenderは、世界中の有志達によってアップデートがされています。不具合の修正や新しい機能の追加など、3ヶ月に1回程度はアップデートがされているほどです。常に最新の状態で使えるというのは、Blenderの魅力的なポイントでしょう。

インストールせずに使える

パソコンのソフトは、インストールして使うものも多いですが、Blenderはインストールする必要がありません。必要なファイルをダウンロードし、開くだけで使うことができるので簡単です。パソコンの容量を圧迫することがありませんし、ファイルをUSBなどに入れて持ち運ぶことも可能です。

Blenderにはどのような機能が備わっている?

Blenderは無料で利用できるソフトですが、一般的な3DCGソフトに負けない様々な機能が備わっています。

  1. モデリング
  2. アニメーション
  3. ライティング
  4. レンダリング

それでは、この機能たちがどのように使えるのか、詳しく見ていきましょう。

モデリング

Blenderのモデリングイメージ

3DCG制作の基本になる、モデリングの機能も当然Blenderに備わっています。ゲームや映画などに登場するような、現実には存在しない人物や建物など、様々な造形物を作ることができます。モデリングにも色々な手法がありますが、スカルプトモデリングの機能が備わっているのもBlenderの魅力です。

一般的なモデリングは、ポリゴンと言われる四角形や三角形などの面を組み合わせて物を描いていきますが、スカルプトモデリングは粘土のように直感的に造形物を作ることができます。自分が作りやすい手法でモデリングできるというのは、Blenderの魅力でしょう。

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アニメーション

Blenderのアニメーションイメージ

Blenderを使えば、モデリングしたキャラクターにアニメーションをつけることも可能です。モデリングを動かすのは難しいというイメージがあるかもしれませんが、パスアニメーションと言われる、どのように動かすか線を使って指示する機能も備わっているので、初心者でも比較的簡単にアニメーションを作れます。

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ライティング

CGの空間には元々光という概念がありません。映画やゲームのように、美しい空間を表現するためにはライティングが必要です。Blenderを使えば、太陽をシミュレーションすることもできるため、現実世界と同じようなライティングも可能になります。

レンダリング

レンダリングは、制作したモデリングやアニメーションを静止画として書き出す機能です。Blenderは、Radeon ProRenderやEeveeなど、レンダリングソフトに切り替える機能があるため、簡単にレンダリングができます。レンダリングで書き出した静止画を組み合わせて、CGアニメーションを作ることもできるので、CGを使ったアニメを制作したいと考えている人にもBlenderはおすすめです。

Blenderの基本的な使い方を解説

Blenderは色々なことができる多機能なソフトですが、基本的な使い方になるのがモデリングです。ここからは、Blenderを使ってどのようにモデリングしていくのか、基本的な使い方を解説していきます。

まずはオブジェクトを追加する

オブジェクトの追加

Blenderでモデリングをする時には、まず基本となるオブジェクトを追加していきます。ソフトを開くと上部にヘッダーメニューが表示されるので、その中にある「追加」ボタンからオブジェクトを追加しましょう。オブジェクトは様々なものが用意されています。

例えば、球体のモデリングをしたい時は、「メッシュ」の中にある「UV球」を選ぶと作業領域に球体のオブジェクトが追加されます。オブジェクトを消したい時は、対象のオブジェクトを選択し「Delete」キーを押せば削除できます。

オブジェクトをカットして変形させる

オブジェクトの変形

追加したオブジェクトは、カットすることで様々な形を作ることができます。編集モードにした上で対象のオブジェクトを選択し、ツールバーにある「ループカット」を選んでください。オブジェクト上の分割したい場所にマウスを持っていき、黄色いラインが表示された状態でクリックすると、オブジェクトがカットされます。

ツールバーの中にあるナイフツールを選べば、自由なラインでカットすることも可能です。オブジェクトを追加してカットするというのが、Blenderを使った基本的なモデリング方法になります。

初心者にもおすすめ!Blenderを使って3DCGの基本を学ぼう

Blenderは初心者から上級者まで、幅広い人達に愛されている3DCGソフトです。誰でも無料で利用できる上に、3DCGを作成するために必要になる一通りの機能が備わっています。3DCGに興味がある人は、まずBlenderを導入して扱い方を学んでおくとよいでしょう

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