ゲーム制作をしたいけれども、どのソフトを使ったら良いか分からないという人は少なくありません。そこでおすすめなのがUnreal Engineです。ではUnreal Engineとは具体的にどういうソフトで、どんな機能があり何が出来るのかを、基本的な使い方と合わせて詳しく見ていきます。
Unreal Engineとは?
Unreal EngineとはアメリカのEpic Games社が開発したソフトです。ゲーム制作に必要なものが全て揃っているので、このソフトだけで1つのゲームを作る事が出来ます。
Unreal Engineは性能が高い為、ゲーム開発以外にも映画やアニメ、さらには建築や自動車の設計、そしてテレビ番組の制作等、幅広い業種で使う事が出来るのがこのソフトの大きな特徴です。
Unreal Engineでできること
Unreal Engineを使ってできることが色々あるので見ていきます。
- ゲーム開発
- キャラクター制作
- キャラクターが動く世界の制作
- 3Dアニメーションの制作
ゲーム開発
Unreal Engineはこのソフトだけで、パソコンやスマートフォン・ゲーム機等で遊べるゲームを作る事が出来ます。しかもプログラミング作業なしで出来るというのが、大きな特徴であり魅力でもあります。
通常ゲームを作る時はプログラミング作業が欠かせません。しかしUnreal Engineではその作業が必要ないので、専門的なプログラミング知識がなくてもゲームを作る事が可能です。
キャラクター制作
Unreal Engineを使えば、3Dのキャラクターを自由に作る事が出来ます。もちろん平面的な2Dキャラクターの作成も可能です。
Unreal Engineは3Dのキャラクターを作るのに特化しています。リアルな人間の皮膚感や髪の毛に加え、架空のモンスターもまるで実際に存在するかのようなリアル感で作る事が出来るのが魅力です。
Unreal Engineには膨大なデータベースがあります。そこから自由にパーツを選んで組み立てるだけで、オリジナルキャラクターを作ることができる為、非常に便利です。
パーツを組み立ててキャラクターを作ったら、似たようなキャラクターばかり出来てしまうのではと考える人もいるかもしれませんが、そんな事はありません。パーツの組み合わせ数は膨大なので、他の人と被ってしまうという事もないので安心です。
さらにデジタルヒューマンデータが数十人分データとして入っています。わざわざゼロからキャラクターを作る必要もないので、効率的に作業を行えます。
キャラクターが動く世界の制作
Unreal Engineが作れるのはキャラクターだけではありません。その作ったキャラクターが動く舞台である世界も作り上げる事が出来ます。リアルな大都会や、山や海・川といった大自然も思いのままです。
さらにその作った世界を壊すような機能もあります。より現実世界に近い世界からファンタジー世界まで、自由に生み出せるというのも魅力です。
3Dアニメーションの制作
Unreal Engineでは3Dでキャラクターを作れ、そのキャラクターが自由に動き回る世界も作れます。当然これらを合わせれば3Dアニメーションを制作することも可能です。
キャラクターを自分が作った世界に配置して、動きをつけてそれをカメラで撮影します。それらの映像を繋げてムービーを作りましょう。そこに音楽を加えたり、いらないシーンをカットする等して編集すれば、オリジナルの3Dアニメーションを自分の手で制作することが出来ます。
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Unreal Engineの主な機能
Unreal Engineにはどのような機能があるのか見ていきます。
- レンダリング機能
- サウンド機能
- Chaos Destruction
- Chaos Destruction
- ブループリント
レンダリング機能
レンダリング機能とは、コンピューターが認識可能な膨大な数字や文字の羅列を、人間が認識出来るように変更する機能の事です。この機能を使う事で光源処理や透過処理等をする事が出来ます。これらの処理を行う事で、人工的に作り出した世界に独特の空気感を生み出し、リアルな建造物やダンジョンを作れます。
サウンド機能
Unreal Engineではキャラクターや世界を作るだけでなく、音楽を作り編集する事も可能です。ゲームやアニメーションでは音楽も非常に重要で、どんなにキャラクターや世界観・ストーリーが素晴らしくても、音楽がひどいと全てを壊してしまいます。
Unreal Engineには音楽に関する様々な機能があります。例えばサウンドキュー機能を使えば、オーディオ再生の動作やオーディオエフェクトを結合する事も出来ます。
特定の物体に近づくと音が大きくなり、離れると小さくなるサウンドの減衰設定や、音に反射音や残響音を加えてより深みや広がりを出すオーディオエフェクトといった機能もあるので、ユーザーの心を打つ音楽を作り出す事が可能です。
Chaos Destruction
オブジェクトをいくつかの破片に分け破壊する事が出来る機能です。 Unreal Engineのこの機能を使えば、色々な建造物や自然物をリアルに破壊する事が出来、ゲームをより面白くする事が出来ます。
ブループリント
ブループリントとはグラフをつなぎ合わせるだけで、プログラミングが出来なくても簡単にコード作成が出来、ゲームロジックや機能を開発そして実装出来る機能の事です。これを使う事でプログラミング初心者でも効率よくゲーム開発する事が出来ます。
Unreal Engineの基本的な使い方
Unreal Engineの基本的な使い方について見ていきます。
起動
起動させるには、まずUnreal Engineを立ち上げ、画面右上の「起動」をクリックするだけです。起動するまでに多少時間がかかりますが、焦らず待ちましょう。
プロジェクト作成
Unreal Engineでプロジェクトを作成する場合、まず「ゲーム」を選び、色々あるカテゴリーの中から自分が作りたい分野のものを選びます。そしてプログラミング言語はどうするか「ブループリント」か「C++」のどちらかを選びます。初心者の場合は「ブループリント」を選んでおけば問題ありません。
ターゲットプラットフォームは「デスクトップ」か「モバイル」か好きな方を選びます。どういうターゲット層に向けてゲームを作るかで選ぶと良いでしょう。
そして品質プレセットは「マキシマムクオリティ」、つまり最高品質を選択し、スターターコンテンツにチェックを入れます。これらの項目をそれぞれ選択するとプロジェクトが作成されて、しばらく待っていると画面が切り替わります。
オブジェクト選択
マウスカーソルで左クリックをすれば、自由に自分が作業したいオブジェクトを選択出来ます。複数のオブジェクトを選択する時はShiftキーを押しながらクリックしましょう。
カメラの動かし方
カメラの視点を動かしたい時は、マウス右クリックで視点をグルグル動かせます。そしてホイールで拡大したり縮小する事が可能です。マウス左クリックに+移動で視点を動かす事も出来ます。
ショートカット
Unreal Engineで効率よく作業するには、ショートカット機能を使いこなす事も重要です。覚えるまでは多少苦戦するかもしれませんが、慣れてしまえばスムーズに作業をする事が出来ます。
なかなか覚えられない場合は、キーボードにシールを貼ったりすれば直感的に使えるようになって便利です。Unreal Engineを使ってゲーム制作をする場合、とりあえずこれらの使い方を抑えておけば、問題なく使用する事が出来るでしょう。
ショートカット機能 | 動作 |
W | 移動 |
E | 回転 |
R | 拡大・縮小 |
Delete | 削除 |
Ctrl+C | コピー |
Ctrl+V | ペースト |
Unreal Engineの使い方を詳しく知りたい方には、こちらの動画もおすすめです。
Unreal Engineはゲーム制作の初心者におすすめ
Unreal Engineはゲームを作るのに特化したソフトで、色々な機能があります。しかもUnreal Engineを使えば、プログラミングが出来なくてもどんなキャラクターも世界観も思いのままに作る事が出来ます。その為ゲーム制作に興味のある初心者にはおすすめのソフトです。