ゲーム開発やCG制作の現場では、デザインやアート制作に注力したいのに、スクリプト作成やツール連携で時間を取られてしまうことも少なくありません。そんな中、AIに自然言語で指示を出すだけでコードを生成してくれる「Vibe Coding(バイブコーディング)」が注目を集めています。
本記事では、ゲーム開発者やCGデザイナーにおすすめのVibe Codingツール7選を紹介し、選び方や始め方、注意点まで詳しく解説します。
Vibe Coding(バイブコーディング)とは?
Vibe Codingとは、AIに自然言語で指示を出すだけでコードを生成できる新しい開発手法です。開発者は「こんな機能が欲しい」と言葉で伝えるだけで、ツールがコードを自動生成してくれます。
従来のように構文を一行ずつ書く必要がないため、プログラミング初心者でも短時間でアプリやWebサイトを作れるようになります。デザインや企画に集中しながら、ツールに実装を任せられるのが、Vibe Codingの醍醐味です。
従来のコーディングとの違い
従来のコーディングでは、開発者自身が構文やロジックを理解したうえで、一行ずつコードを記述する必要がありました。一方、Vibe Codingでは、AIツールに自然言語で指示を出すだけでコードが自動生成されます。
Vibe Codingツールによって、開発者はコードの細部よりも、やりたいことの説明やレビューに時間を使えるため、開発スピードが大幅に向上します。
Vibe Codingツールのおすすめ7選

ここからは、Vibe Codingのおすすめツールを、以下のとおり7つ紹介します。
| ツール名 | 運営会社 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| GitHub Copilot | GitHub(Microsoft) |
|
|
| Claude Code | Anthropic |
|
|
| Gemini |
|
|
|
| Cursor | Cursor Team |
|
|
| ChatGPT | OpenAI |
|
|
| Codex | OpenAI | ChatGPTの各プランと連携 |
|
| Roo Code | コミュニティ(オープンソース) | 無料(VS Code拡張機能) |
|
GitHub Copilot
GitHub Copilotは、MicrosoftとGitHubが提供するVibe Coding向けツールです。VS Codeと統合されているため、エディタ内でAIとペアプログラミングができます。
無料プランから月額39ドルのPro+プランまで用意されており、初心者から企業まで幅広く活用されているツールです。
Claude Code
Claude Codeは、Anthropicが開発したCLI型のVibe Codingツールです。大規模リポジトリにも対応しており、Vibe Codingを本格的に業務で活用したい開発者に最適です。
料金は月額20ドルから200ドルまで3つのプランがあり、用途に応じてツールを選べます。
Gemini
GeminiはGoogleが提供するVibe Coding対応のAIツールです。Google AI Studioと連携し、日本語対応が充実しているため、国内ユーザーでも使いやすいのが特徴です。
VS Code拡張機能やRoo Code経由でも利用でき、またVibe Codingを気軽に試したい方に向けた無料プランから月額36,400円のUltraプランまで幅広い選択肢が設けられたツールです。
Cursor
CursorはVS CodeをベースにしたVibe Coding専用エディタです。複数のAIモデルを切り替えながら、プロジェクト全体を見渡したコード生成が可能です。
Composerモードを使えば複数ファイルの編集も簡単で、Vibe Codingを快適に進められるツールとして高い評価を得ています。Cursorについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
ChatGPT
ChatGPTはOpenAIが提供する対話型AIツールで、Vibe Codingにも活用できます。チャットベースでコード生成や解説、デバッグまで幅広く対応しており、プロトタイピングにも最適です。
汎用性が高いため、Vibe Coding以外の用途でも活躍するツールとして、世界中で多くの開発者に支持されています。
Codex
CodexはOpenAIが開発したVibe Coding向けツールで、ChatGPTの各プランと連携して利用できます。CLI・IDE・クラウド環境のどこからでも使えるため、開発環境を選びません。
AGENTS.md対応でプロジェクトルールを共有できるなど、チーム開発でVibe Codingを実践したい方におすすめのツールです。
Roo Code
Roo Codeは、オープンソースで開発されている無料のVibe Codingツールです。軽量でセットアップが簡単なツールのため、初めてVibe Codingを試す方に最適です。
コストをかけずに始められる点が魅力で、個人開発者や学習目的でツールを使いたい方から支持されています。
Vibe Codingツールを選ぶ際のポイント
この章では、Vibe Codingツールを選ぶ際のポイントとして、以下の4つをご紹介します。
- 開発環境との相性を確認する
- 無料で試せるかどうかをチェックする
- セキュリティ対策が整っているか確認する
- チーム開発での使いやすさを考慮する
①開発環境との相性を確認する
Vibe Codingツールを選ぶ際は、普段使っている開発環境との相性を確認しましょう。
VS CodeやJetBrains系のエディタと統合できるツールなら、既存のワークフローを変えずにVibe Codingを導入できます。またUnityやUnreal Engineなどゲーム開発環境で使う場合も、対応しているツールを選ぶことで作業効率が大幅に向上するでしょう。
②無料で試せるかどうかをチェックする
Vibe Codingツールの多くは無料プランや無料トライアルを提供しています。まずは無料版でツールの使い勝手や生成されるコードの品質を確認してから、有料プランへの移行を検討しましょう。
特にVibe Coding初心者の方は、Roo CodeやGeminiなど無料プランを設けたツールから始めることで、コストをかけずにツールの基本操作を習得できます。
③セキュリティ対策が整っているか確認する
Vibe Codingツールにプロジェクトファイルや機密情報を渡す際は、セキュリティ対策が必須です。多くのツールの企業向けプランでは、入力データがAIの学習に使われない「非学習保証」やアクセス制限機能が提供されています。
ゲーム開発などでアセットや未公開コンテンツを扱う場合、セキュリティ機能が充実したツールおよびプランを選び、安全にVibe Codingを活用しましょう。
④チーム開発での使いやすさを考慮する
Vibe Codingをチームで活用する場合、プロンプトやコード履歴の共有機能があるツールが便利です。GitHub Copilotのように権限管理や監査ログ機能が整っているツールなら、誰がどんな指示でコードを生成したか追跡できます。
チーム全体でVibe Codingのノウハウを蓄積できるツールなら、開発効率と品質の両立が可能になるでしょう。
Vibe Codingの始め方

ここでは、Vibe Codingの始め方として、以下の手順でご紹介します。
- 環境をセットアップする
- プロンプトで指示を出してコードを生成する
- 生成されたコードを確認・修正し組み込む
①環境をセットアップする
まず、Vibe Codingを始めるには、CursorやVS Codeなどのツールをパソコンにインストールします。たとえばCursorなら公式サイトからダウンロードして起動するだけで準備完了です。
ツールによってはAPIキーの設定が必要ですが、画面の指示に従って入力すれば、すぐにVibe Codingを始められます。それほど難しい手順は必要ないので、手軽に着手してみましょう。
②プロンプトで指示を出してコードを生成する
ツールを起動したら、チャット欄に「ユーザー登録フォームを作って」や「敵キャラクターがランダムに動くスクリプトを書いて」などと入力します。Vibe Codingでは、こうした自然な日本語で指示を出すだけで、AIが自動的にコードを生成してくれます。
細かい仕様を追加したい場合は「エラー時に赤文字で表示して」のように、ツールに追加の指示を出せば、柔軟に対応してくれるでしょう。
③生成されたコードを確認・修正し組み込む
Vibe Codingツールが生成したコードの内容を確認して問題なければ、そのままプロジェクトに貼り付けて動作確認しましょう。
もし意図と違う部分があれば「この変数名を変更して」などとツールに再指示を出すか、自分で直接コードを修正する必要があります。
Vibe Codingツールを使う際の注意点
この章では、Vibe Codingツールを使う際の注意点を、3つ紹介します。
- 生成コードは必ずレビューする
- 機密情報を入力しない
- 過度な依存を避けてスキルを維持する
①生成コードは必ずレビューする
Vibe Codingツールが生成したコードは、一見正しく動いているように見えても、エラー処理が不十分だったり非効率な処理が含まれていることがあります。
ツールの出力をそのまま使わず、必ず自分の目でコードを確認し、テストを実行してからプロジェクトに組み込むことが、Vibe Codingを安全に活用するポイントです。
②機密情報を入力しない
Vibe Codingツールに指示を出す際、APIキーやパスワード、未公開のゲームアセット情報などを含めないよう注意しましょう。たとえば「このAPIキーを使って接続するコードを書いて」と具体的な値を入力すると、ツールによってはその情報が学習データに使われる可能性があります。
どうしても必要な場合は、コード生成後に自分で該当部分だけを書き換えるか、企業向けプランでVibe Codingを利用しましょう。
以下の記事では、失敗しない生成AIのプロンプト設計について詳しく解説しています。より便利にAIツールを使うための参考にしてください。
③過度な依存を避けてスキルを維持する
Vibe Codingツールに頼りすぎると、基本的なプログラミングスキルが身につかなくなる恐れがあります。たとえば、ループ処理やif文の書き方を理解せずにツールだけで開発を続けると、エラーが出たときに原因を特定できなくなる、といった具合です。
週に数回は自分の手でコードを書く練習をしたり、生成されたコードの仕組みを調べる時間を作るなど、Vibe Codingを使いながらもスキルを維持する機会は設けたほうがいいでしょう。
Vibe Codingの精度をさらに上げるなら生成AIセミナー

Vibe Codingツールを使いこなしたり、より精度を上げるには、プロンプトの質がとても重要です。生成AIセミナーでは、プロンプトエンジニアリングや、ChatGPT・Copilotの効果的な活用方法を学べます。
生成AIの仕組みを理解することで、Vibe Codingツールへの指示がより的確になり、コード生成の精度が向上するでしょう。未経験からでも実務レベルのスキルが身につくので、本格的にVibe Codingを活用したい方はぜひご検討ください。
セミナー名 生成AIセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング
Vibe Codingについてまとめ
Vibe Codingツールによって、従来のように構文を一行ずつ書く必要がなくなり、プログラミング初心者でも短時間でアプリやゲーム機能を作れるようになりました。ただ、生成されたコードは必ず人間がレビューする必要があったり、また機密情報の取り扱いにも注意が必要など課題も残っています。
それでも、Vibe Codingは開発のあり方を大きく変える可能性を秘めており、今後さらに多くのツールが登場して精度も向上していくでしょう。これからのVibe Codingツールの進化に期待が高まります。