facebook

【2024】Blenderで3Dモデルを制作するには?活用方法や将来性

3D画像を制作する際におすすめなのが、今回紹介するBlenderです。

無料で利用できるのですが、モデリングだけでなくアニメーション製作など行え、非常にハイスペックです。高性能で優良ソフトと比較しても決してそん色ありません。

今回は3Dモデルの作り方やBlenderの将来性について、詳しく見ていきましょう。

Blenderの3Dモデルの制作方法の基本

Blenderの3Dモデルの制作方法の基本

まずはBlenderで3Dモデルを制作するにあたっての基本について理解しましょう。主に2つの方法があります。また3Dモデルを作るにあたって、いくつか準備すべきことがあるので頭に入れておきましょう。

2種類の3DCG制作の方法

3DCG制作の方法 特徴
ポリゴンモデリング
  • 3つ以上の点を繋いで制作する
  • 立体物を作りやすい
スカルプトモデリング
  • 最初に大きい立体物を作って削っていく
  • 粘土のような作り方

3Dモデルを制作する際、Blenderの場合ポリゴンモデリングとスカルプトモデリングの2つの方法のいずれかを選択します。

ポリゴンモデリングとは、3つ以上の点をつないで面を制作します。この面を組み合わせることで、立体物を制作するアプローチです。三角形もしくは四角形の面(ポリゴン)を作って、3Dを構築する流れになります。

一方スカルプトモデリングは、まず物体の大まかなイメージを制作するアプローチです。そこから削ったり加えたりしながら整形していき、最終的に3Dモデルを制作していきます。粘土で作品を作り上げていく感じに近いかもしれません。

もし3Dモデリングの初心者であれば、スカルプトモデリングがおすすめです。直感的に操作ができますし、未経験者でもそれなりのレベルのモデルを制作できるからです。

Blenderでモデリングする前に

Blenderでモデリングする前に

Blenderでモデリングする前には、まず画像を用意しましょう。自分の抽象的なイメージだけで制作するとなると、上手く構築できない可能性があるからです。参考になる画像を用意すると、より正確にモデリングできるようになります。

Blenderでは写真やイラスト、既存の3Dモデルが使用可能です。そしてイメージ・ブレーン機能を使用するのがおすすめです。背景画像をレイアウトしたうえでモデリングが可能ですし、ビューポート上に参考画像も表示できるためです。画像を見ながら3Dモデルを制作できるので、イメージ通りのモデルが可能になります。

【2024】Blenderで3Dモデリング!基本の方法や手順を解説

インターフェースのカスタマイズ

Blenderのインターフェースをカスタマイズしておくと、今後の作業効率がアップするのでおすすめです。

初心者から見ると、インターフェースが複雑で難しく感じるかもしれません。しかし頻繁に使用する機能やショートカットを直接レイアウトしておくと、今後使用する際に必要な機能にスピーディにアクセスできます。最初のうちはてこずるかもしれませんが、ひとたび設定すれば作業時間が短縮できます。

またメイン画面を自由にレイアウトできるのもおすすめの理由です。好きなレイアウトにアレンジできるので、直感的な操作ができるようになります。こちらも作業時間の短縮につながるでしょう。

編集用オブジェクトの準備

編集用オブジェクトも前もって準備しておくと良いでしょう。そうすれば、モデルの形状やレイアウトの調整が簡単に行えるので作業時間の圧縮につながるわけです。たとえば編集時にオブジェクトを分割できれば、より細部にわたって調整できるようになります。

また編集用オブジェクトを見てみると立方体や球体などのデフォルトが用意されています。自分が作りたい3Dモデルに近いデフォルトを持ってくれば、後は調整するだけです。位置から作り上げるのと比較して、短時間で作業が完了するでしょう。

モデリングの設定

Blenderのモデリング設定も前もって済ませておくと良いでしょう。目的に合わせて設定するのが基本です。たとえばゲーム用のモデルを制作するのであれば、ポリゴン数を減らしておくと良いでしょう。多すぎるとゲームの処理負荷が大きくなってしまって、重たくなりパフォーマンスの低下を招きかねないからです。

アニメーション用モデルの制作が主要な用途であれば、骨格やウエイトの設定を済ませておくと良いでしょう。そうすることでキャラクターやオブジェクトの自然な動きを演出できるからです。

Blenderの将来性

Blendrは無料で3DCGを制作できるので、国内外で利用者数が増えると予想されています。しかもゲームやアニメだけでなく、3DCADを使用する建築業、広告業でも活用される可能性は高いです。Blenderを早く使いこなせるようになれば、さまざまな業界で需要があるでしょう。

Blenderの3Dモデル制作における基本的な操作

Blenderで3Dモデルを制作する際にポリゴンモデリングとスカルプトモデリングの2つのアプローチがあります。いずれの場合でもモデリングするにあたって、Blenderで必要な操作方法をいくつかピックアップしてみました。初めて操作する際の参考にしてください。

拡張と収縮

拡張と伸縮

面を膨らませたり、縮めたりする機能のことです。編集モードを選択し、左ツールバーにある「収縮/拡張ツール」を選択してください。あとは対象モデルの点や辺、頂点を選択し移動すれば、自由に拡大や収縮が可能です。

オブジェクトを分割する

収縮や拡張をする際に、思い通りにモデルを変えられない場合もあるでしょう。分割線を追加する操作を用いれば、思い通りにモデルを変化させられるはずです。同じく編集モードで操作します。「ループカット」をクリックして、モデルにカーソルを合わせましょう。

すると黄色い分割線が現れるはずです。こちらをクリックすれば、ループカットできるはずです。分割線を用意するとモデルの編集が円滑に進められるでしょう。ただしあまり多く分割線をレイアウトしてしまうと、それぞれ選択しなければならず、余計に時間がかかりかねません。適度に分割線を用いるように心がけてください。

頂点の連結

同じく収縮や拡張する際に活用すると操作がスムーズになる方法です。「収縮/拡張ツール」を選択して、右上にある「オプション」をクリックしてください。「自動マージ」の項目にチェックを入れれば、頂点が自動に結合されます。

また頂点を手動で結合したければ、上部の「メッシュ」タブをクリックしましょう。そして「マージ」を選択してください。「中心に」「カーソル位置に」「束ねる」などの選択肢があります。どれを選択するかで結合の方法も変わってきます。

頂点をそろえる

頂点をそろえることでスムーズな操作が可能です。よって頂点はこまめにそろえておくことをおすすめします。線を選択して、収縮/拡張ツールで選択した範囲を移動してください。そのままでキーボードの「0」を押しましょう。すると選択した頂点がそろうので、きれいなモデルに仕上げられます。

カット

ループカットよりも線を自由に引けるので、モデリングの際に活用したい機能です。左のツールバーの中で「ナイフ」をクリックしてください。あとはモデルにカーソルを合わせるだけです。これだけで線を自由に引くことができます。

オブジェクトを追加する

ヘッダーのところに「追加」タブがありますので、こちらをクリックしてください。あとは形状を自由に選択すれば、対象のオブジェクトが追加されます。この時より多くの選択肢からモデルを選べば、自分のイメージに近いオブジェクトを画面に持ってこられます。「オブジェクトモード」を選択の上で追加タブをクリックすると、選択肢が増えます。

サイズ変更

モデルのサイズ変更は、ツールバーの「スケール」から行えます。拡大もしくは縮小を選択することで、自由に大きさを変更できます。

オブジェクトを削除する

もし画面上のオブジェクトを削除するのであれば、編集モードから行ってください。そのうえでキーボードで「X」キーを押しましょう。あとは削除対象の辺や面などを指定すれば、画面上から消えるはずです。

場合によっては操作ミスで、削除したくない部分を誤って削除してしまうこともあるでしょう。その場合「Ctrl」と「Z」キーを同時押しすれば復元できるので、慌てないようにしましょう。

Blenderで3Dアニメーションを制作するには?

Blenderで3Dアニメーションを制作するには?

Blenderでは3Dアニメーションを制作することも可能です。3Dモデルを動かすことができれば、よりさまざまなキャラクター設定も可能です。

フレーム数とFPSを設定する

動かしたいモデルを準備したら、まずはフレーム数とFPSを設定してください。FPSはフレームレートのことで、1秒あたりに表示されるフレーム数です。数値が大きくなるとアニメの動きがスムーズになります。しかしレンダリングには時間がかかってしまうのでバランスに留意してください。

アニメーションタブを選択する

デフォルトのままではアニメの制作は面倒かもしれません。そこで上部のタブで「Animation」を選択しましょう。画面下部にドープシートが表示されるので、こちらにキーフレームを打つことでアニメ製作が可能です。まずはフレーム数を選択しましょう。数字キーのほかにも矢印キーでフレーム数を設定してください。

また反復の動きにしたければ、対象のフレームを選択して、Shift+Dを同時押しするとコピーされます。指定のフレームで指定のフレームの動きが反復されるようになります。

Shift+Rの同時押しによって、直前の操作の繰り返しも可能です。単純な動きを長時間反復させたければ、こちらのキーを覚えておくと良いでしょう。

アニメーションを登録する

動きが固まったところで、登録しましょう。ドープシートのタブを「アクション」にして、左の「Push Down」を押しましょう。名前は任意で設定してください。すると特定の動きをアニメーションとして登録できます。

【2024】Blenderでシンプルなアニメーションの作り方!10分でわかる初心者向け基本ガイド

Blenderの3Dモデルについてまとめ

Blenderの3Dモデルのまとめ

Blenderは無料でかなり高度な3Dモデルを制作できるので、高い人気を誇ります。今回紹介したように3Dモデリングするのも基本的な操作をマスターできれば、初心者でも比較的早く使いこなせるようになるでしょう。

アニメーションもフレームの設定をマスターできれば、滑らかな動きを演出できるはずです。3Dモデルを使いこなせるようになりたければ、Blenderの使い方を学習しましょう。

最新情報をチェックしよう!