「Canvaで作成したデザインは商用利用できるのか」と、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。Canvaで作成したデザインは原則として、商用利用が可能です。ただし、Canvaのライセンス規約に定められたルールを守る必要があります。
本記事では、Canvaの商用利用に関する基本ルールから禁止事項、安全に使うための確認ポイントまで解説します。Canvaを安全にビジネスで活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Canva商用利用の基本ルール
まずは、Canvaを正しく使ううえで把握しておきたい商用利用の基本ルールを解説します。
- 商用利用の考え方
- 著作権の帰属先
- AI生成画像の扱い
商用利用の基本ルールを把握することで、法的なリスクを未然に防げます。
商用利用の考え方
商用利用とは、営利目的でコンテンツを使用することです。Canvaにおける商用利用とは、デザインを収益目的や事業活動に使用することを指します。直接的な販売はもちろん、集客・宣伝・クライアントへの納品など、間接的にビジネスに関わる用途も該当します。
Canvaはこうした商用利用を原則として認めていますが、利用規約に定められた条件を満たすことが前提です。
著作権の帰属先
Canvaで作成したデザインの著作権は、素材の種類によって帰属先が異なります。
| 種類 | 著作権を持つのは |
|---|---|
| Canvaが提供する素材・テンプレート | Canvaまたは素材の提供元 |
| ユーザーが独自に作成した要素 | ユーザー本人 |
| 外部からアップロードした画像 | 元の権利者 |
Canva内の素材やテンプレートを使用してデザインを作成した場合、著作権がユーザーに移転することはないため注意しましょう。
AI生成画像の扱い
CanvaのAI機能「Magic Media」で生成した画像は、通常の素材とは異なる扱いが適用されます。
| 項目 | 扱い |
|---|---|
| 著作権の帰属 | ユーザーとCanvaの間ではユーザーに帰属するが、著作権保護の対象外となる可能性がある |
| 商標登録 | 使用不可 |
| 第三者の著作物 | 生成画像に含まれる可能性がある |
現状、AI生成物の著作権は法的に不安定な側面があり、Canvaの規約でもユーザーへの安全な権利移転は保証されていません。なお、Magic Mediaの商用利用は規約およびコンテンツポリシーに違反しない範囲で認められていますが、ルールは随時更新されます。使用前に、Canva公式サイトで最新情報を確認しましょう。
なお、Canvaの生成AI機能にについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
※参考:Canva|Canvaで作成したデザインの著作権の帰属
Canvaで商用利用が認められているケース

Canvaで商用利用が認められているケースは、大きく以下の3つに分類されます。
- SNS・YouTube・広告への利用
- 印刷物・電子書籍・グッズへの利用
- クライアントへのデザイン納品
それぞれ見ていきます。
SNS・YouTube・広告への利用
Canvaの素材を使ったデザインは、SNS・YouTube・広告への商用利用が認められています。Canvaのライセンス規約では、マーケティング活用やプロモーション目的での使用が幅広く許可されているためです。
InstagramやX(旧Twitter)の投稿画像、YouTubeのサムネイル、Web広告のバナーなど、ビジネスシーンで必要となるデジタルコンテンツへの商用利用が可能です。
印刷物・電子書籍・グッズへの利用
名刺やチラシなどの印刷物、電子書籍、オリジナルグッズの制作・販売もCanvaの商用利用の対象です。Canvaのライセンス規約では、素材を組み合わせて独自の付加価値を生みだしたデザインであれば、商品として販売が許可されています。
営業用名刺からプレゼン資料、電子書籍の販売やTシャツ・マグカップといったオリジナルグッズまで、ビジネスシーンで必要となるさまざまな制作物への商用利用が認められています。
クライアントへのデザイン納品
クライアントへのデザイン納品も、Canvaの商用利用の対象として認められています。Canvaのライセンス規約では、第三者のためにデザインを制作・納品する行為が許可されています。提案資料やロゴ・バナーなど、クライアントワークで必要となるさまざまなデザインへの商用利用が可能です。
ただし、納品物の使用がクライアントの個人的使用に限られることを明記した書面による契約を、制作者とクライアントの間で締結する必要があります。
Canvaの商用利用で禁止されている行為
本章では、Canvaの商用利用で禁止されている行為を解説します。
- 素材・テンプレートを無加工で転売・再配布する
- 素材を使ったデザインを商標登録する
- Editorial Use Only素材を商用利用する
- 音楽・動画素材を広告に無断利用する
商用利用の禁止行為に違反すると、アカウント停止などのリスクにつながるため、事前に把握しておきましょう。
素材・テンプレートを無加工で転売・再配布する
Canvaの素材やテンプレートを無加工のまま転売・再配布する行為は、Canvaのライセンス規約で禁止されています。ライセンス規約では、コンテンツのサブライセンスや再販・配布を禁じており、素材単体をダウンロードして販売する行為も商用利用の禁止事項に該当します。
独自の編集や付加価値を加えていない素材を、商品として販売することは規約違反です。素材に独自のレイアウトやテキスト、加工を加えたオリジナルデザインとして仕上げましょう。
素材を使ったデザインを商標登録する
Canvaの素材を使って作成したロゴやデザインの商標登録も、商用利用の禁止事項に該当します。Canvaのライセンス規約では、コンテンツを商標やサービスマークの一部として使用することを禁止しています。
商標登録には権利の独占性が求められますが、Canvaの素材は多数のユーザーが共有して使用できるため、独占的な権利の主張はできません。ロゴを商標登録したい場合は、Canvaの素材に依存しないオリジナルデザインで制作しましょう。
Editorial Use Only素材を商用利用する
Editorial Use Only(エディトリアル ユース オンリー)は、報道・教育目的のみ使用可能であることを示すラベルです。このラベルが付いた素材を商用利用する行為も、Canvaのライセンス規約で禁止されています。
ライセンス規約では、該当するコンテンツを商業目的やプロモーション目的で使用することを禁じており、広告や販促物への使用も商用利用の禁止事項に該当します。使用する場合は、ニュース記事や教育コンテンツなど、非商業目的の用途に限定しましょう。
音楽・動画素材を広告に無断利用する
Canvaが提供する音楽・動画素材には、広告での使用に制限があります。Canvaのライセンス規約では、テレビ・ラジオ・ポッドキャスト・映画などの従来型メディア広告への音楽素材の使用を禁じており、これらへの無断使用も商用利用の禁止事項に該当します。
また、動画素材についてもテレビや映画、ビデオゲームでの使用は禁止です。ただし、YouTube動画内のプレロール・ミッドロール・ポストロール広告など、オンライン広告での使用は問題ありません。使用する媒体によって可否が異なるため、事前にライセンス規約を確認しましょう。
Canvaを安全に商用利用するための確認ポイント

Canvaの商用利用でトラブルを避けるには、事前の確認が必要です。本章では、Canvaを安全に商用利用するための確認ポイントを解説します。
- 素材のマークでライセンスを確認する
- 外部からの持ち込み素材は権利関係を確認する
- 判断に迷ったらCanvaサポートに問い合わせる
これらを習慣にすることで、Canvaの商用利用におけるリスクを未然に防げます。
素材のマークでライセンスを確認する
Canvaの素材には、ライセンスの種類を示すマークが表示されています。使用前にマークを確認することで、商用利用の可否を判断できます。
| マーク | 意味 | 商用利用 |
|---|---|---|
| 王冠マーク | Canva有料プラン限定のProコンテンツ | 有料プランで可 |
| ブランドコンテンツ | サードパーティブランドの素材 | 不可(個人利用のみ) |
| Editorial Use Only | 報道・教育目的のみの素材 | 不可 |
| マークなし | 無料で使えるフリーコンテンツ | 可 |
商用利用を目的とした素材選びの際は、上記のマークを参考にしてください。
外部からの持ち込み素材は権利関係を確認する
外部からCanvaにアップロードした画像や素材は、Canvaのライセンス規約の対象外です。著作権は元の権利者に帰属するため、商用利用する際は別途権利関係を確認する必要があります。代表的なフリー素材サイトの商用利用条件は以下のとおりです。
| サイト名 | 商用利用 | 注意点 |
|---|---|---|
| Unsplash | 可 | 素材単体の販売は不可 |
| Pexels | ||
| Pixabay | 一部素材は要確認 | |
| 写真AC | 条件付きで可 | 有料プランで商用利用可 |
使用する素材がCanva外のものである場合は、各サービスの利用規約で商用利用の可否を確認しましょう。
判断に迷ったらCanvaサポートに問い合わせる
商用利用の可否について判断に迷った場合は、Canvaの公式サポートに問い合わせるのがおすすめです。利用規約は随時更新されるため、独自の解釈で商用利用の可否を判断するよりも公式の見解を確認するほうが確実です。問い合わせは、Canva公式サイトのヘルプセンターから行えます。
商用利用の違反によるアカウント停止などのリスクを回避するためにも、自己判断は厳禁です。
Canvaの商用利用もデザインスキルも習得するなら

Canvaの商用利用ルールを正しく理解したうえで、実務で使えるデザインスキルを身につけたい方には、短期集中型のCanvaセミナーへの参加もおすすめです。GETT ProskillのCanva基礎セミナーなら、商用利用の知識から実践的なデザイン制作まで、短期間で効率よく習得できると評判です。
複数の受講形式から選べるので、忙しい方でも無理なく参加できます。気になる方は詳細を確認してみてはいかがでしょうか。
| セミナー名 | Canva基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
なお、Canvaの商用利用はもちろん、操作方法などの基礎やデザインの応用なども学べる講座をお探しの方は、以下の記事も参考にしてください。
Canva商用利用についてまとめ
Canvaで作成したデザインは、原則として商用利用が可能です。ただし、素材の無加工転売や商標登録への使用など、Canvaのライセンス規約で禁止されている行為もあります。本記事を参考にCanvaの商用利用ルールを把握し、ビジネスシーンでCanvaを安全に活用しましょう。