ゲーム開発の現場でも、生成AIの活用が広がっています。アイデア出しからキャラクターデザイン、さらにはコードの生成やエラーの修正まで、AIが幅広くサポートしてくれるため、うまく使うことで開発のスピードが向上するでしょう。
本記事では、Unityで生成AIを活用する方法や、最新機能「Unity AI」の使い方までを解説します。Unityでの開発にAIを取り入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。
生成AIとは

生成AIとは、テキストや画像、動画などのコンテンツをAIが自動で生み出す技術のことです。従来は専門的な知識や長い作業時間が必要だった工程を短縮できるのが大きな特徴です。
近年では、ゲーム分野にも活用が進んでおり、効率的な開発を実現できるとして注目を集めています。
Unityで生成AIを活用する方法
Unityでは、生成AIを以下のようなシーンで活用できます。
- ゲームのアイデア出しに使う
- キャラクターのデザインに使う
- プログラミングのコードを生成する
- エラーの原因を特定する
- 3Dモデルを生成する
具体的にどのような活用方法があるのかを見ていきましょう。
①ゲームのアイデア出しに使う
生成AIを使えば、おおまかなジャンルやテーマを入力するだけで、物語の設定や世界観、キャラクターの役割などを自動で提案してくれます。短時間で複数のアイデアを出せるため、ゲーム全体の構想を効率化できます。
また、予想外の発想を得られることも多く、独創的な作品を生み出すきっかけにもなるでしょう。アイデア出しにおすすめの生成AIとしては、ChatGPTやGeminiなどの、対話型のサービスがおすすめです。
②キャラクターのデザインに使う
キャラクターデザインはゲームの印象を左右する要素です。生成AIを活用すれば、キャラクターのビジュアルをテキスト入力のみで自動生成できます。
デザイナーがゼロから描き起こす前にAIが複数の候補を提示できるため、方向性の決定に役立ちます。また、個人開発で費用をかけられない場合は、生成AIですべてをデザインすることでコストを抑えながら開発できるでしょう。
③プログラミングのコードを生成する
Unityでのゲーム開発ではプログラミングスキルが欠かせませんが、初心者にとって、一からプログラムを考えるのは簡単ではありません。
しかし、生成AIを利用すれば、実装したい動きを指示するだけで必要なコードを自動生成できます。さらに、自分で記述したコードのブラッシュアップや、問題点の特定も可能です。
これにより、プログラミング知識が少ない人は、開発のハードルが下がり、上級者にとっても作業の効率化につながります。
④エラーの原因を特定する
ゲーム開発でつまずきやすいのがエラーの解決です。従来であれば、エラーメッセージを検索して原因を探る必要があり、多くの時間がかかっていました。
生成AIを活用すれば、エラー文をそのまま入力するだけで解決策を提示してくれます。コードの修正例を具体的に示してくれることもあり、問題を迅速に解決可能です。
⑤3Dモデルを生成する
3Dモデルの制作には高いスキルが必要ですが、生成AIを活用すれば簡単にキャラクターや背景、小物などの3Dモデルを生成できます。これにより、3DCGのスキルがない方でも、オリジナルのオブジェクトをゲーム内で使用できるようになります。
Unityにインポートできる3Dモデルを生成できるツールとしては、高クオリティな3Dモデルを画像やテキストから生成できるLumaAIがおすすめです。
また、3Dモデルのもととなるイラストも画像生成AIを使って出力できます。このように、生成AIをうまく活用することで、Unityで使うモデルもわずかな労力で作成可能です。
Unityで使える生成AI「Unity AI」とは?

引用:Unity AI
Unity AIは、Unityエディターに導入された生成AIツールです。これまで提供されていた「Unity Muse」と「Unity Sentis」が統合され、Unity 6.2から正式に利用できるようになりました。
コードの生成やエラー解決の支援に加え、テクスチャやサウンド、アニメーションなどの生成も可能で、開発のあらゆる場面をサポートしてくれます。外部ツールを使わずUnity内で直接AIを利用できる点が大きな魅力です。
また、Unityの使い方を基礎から学びたい方は、Unity基礎セミナーがおすすめです。Unity基礎セミナーなら、RPGやホラーゲーム、サイコロゲームなど、さまざまなジャンルのゲーム作りを通じて、Unityの使い方を学習できます。体系的に学べるUnityの講座を探している方は、ぜひUnity基礎セミナーをチェックしてみてください。
Unity AIの料金
Unity AIは、Unity 6.2のベータ版が提供されている間は無料で利用可能です。正式リリース後は「Unityポイント」と呼ばれる専用のポイント制度が導入され、このポイントを消費してAI機能を使う仕組みとなります。
Unityポイントは、Unity Pro・Unity Enterprise・Unity Industryといった有料プランに毎月付与されるほか、必要に応じて追加購入もできます。
2025年8月時点ではポイントの価格設定は公開されておらず、正式リリース時に詳細がアナウンスされる予定です。
Unity AIでできること
Unity AIには「アシスタント」「ジェネレーター」「推論エンジン」という3つの主要機能があります。
それぞれの機能の特徴は以下のとおりです。
| 機能 | 特徴 |
| アシスタント | チャット形式で質問ができ、コードの生成やエラー解決をサポートしてくれる。 |
| ジェネレーター | テクスチャ、アニメーション、効果音などを自動生成できる。 |
| 推論エンジン | ゲーム中にAIを動作させ、キャラクターの行動制御や画像認識に活用できる。 |
これらの機能を使うことで、効率的にゲーム制作を進められます。
Unity AIの導入方法

Unity AIは、プロジェクト画面上部にある「AI」から「Agree and install Unity AI」をクリックすることで導入可能です。ボタンを押して少し待つと、Unity AIがプロジェクトにインストールされ、再度「AI」をクリックすると、残りのポイント数や使用できる機能が表示されます。
また、Unity AIを使うには2025年8月時点でUnity 6.2 Beta版を使用する必要があります。Beta版はUnity Hubのインストールメニューにある「プレリリース」タブからインストールしましょう。
Unity AI機能の使い方
Unity AIで使える以下の生成AI機能の使い方について見ていきましょう。
- アシスタント
- ジェネレーター
また、Unityのバージョンを管理するためのUnity Hubのインストールが済んでいない方は、まずこちらをご覧ください。Unityの始め方から基本的な使い方までをわかりやすく解説しています。
①アシスタントの使い方
Unity AIのアシスタントは、開発中に発生したエラーの解決に役立ちます。使い方はシンプルで、まずConsoleパネルに表示されたエラー文をコピーします。
続いて、上部メニューにある「AI」から「Open Assistant」を開きましょう。

次に、先ほどコピーしたエラー文をプロンプトに貼り付けて、エラーの解決方法を質問してください。

すると、エラーの原因と考えられるポイントや修正方法を具体的に提示してくれます。生成された内容をもとに修正を行うことで、時間をかけずにエラーを解決できるでしょう。
ほかにも、コードの生成やシステムの提案なども依頼できるので、開発で困ったことがあれば積極的に活用するのがおすすめです。
また、Unityのスキルを高めることで、資格の取得も目指せます。以下の記事では、Unityのスキルを証明できる資格である「Unity認定試験」の概要や試験難易度などについて紹介しています。
②ジェネレーターの使い方
ジェネレーターは、ゲームに必要な要素をAIで自動生成できる機能です。今回は、ジェネレーターを使って木のテクスチャを生成してみましょう。
ジェネレーターを利用する際は、上部メニューにある「AI」の「Generate new」から「Texture」を選択します。

表示されるウィンドウに、作りたいテクスチャのイメージをテキストで入力し、「Generate」ボタンを押しましょう。

すると、AIがテクスチャ素材を自動で生成してくれます。

生成されたテクスチャはオブジェクトにドラッグ&ドロップでアタッチすることで使用可能です。もし仕上がりがイメージと異なる場合は、プロンプトの内容を変更して再生成することで、より理想に近い素材を作成できます。
UnityのAI Hubとは
AI Hubとは、Unity Asset Store内に設けられたAIマーケットプレイスです。Unity AIの前身であるUnity Sentis、Unity Museと同時に公開されました。
AI Hubでは、開発者がAIツールに簡単にアクセスできるようになっており、3Dアセットの生成や会話テキストの自動生成などのゲーム開発をサポートする多様な機能が提供されています。
Unityの使い方を学ぶなら

Unityの使い方を学ぶなら、Unity基礎セミナーがおすすめです。Unity基礎セミナーなら、独学では経験するのが難しい複数ジャンルのゲーム作りを体験できるため、効率的にUnityの実践スキルが身につきます。
また、短期集中型でまとまった時間が必要ないことから、仕事をしながら学びたい方にもおすすめです。Unityスキルを高めたいけどなにから始めたらいいのかわからないという方は、ぜひUnity基礎セミナーをチェックしてみてください。
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Unityと生成AIについてのまとめ
今回は、Unityに生成AIを使う方法や、Unity AIの概要や使い方について紹介しました。生成AIは、ゲーム開発におけるアイデア出しから素材制作、エラー解決まで幅広く活用できます。
特に、Unityに統合された「Unity AI」は、外部ツールを使わずにエディター内で生成AIを利用できるため、開発効率を大きく高めてくれるでしょう。初心者プロ問わず、AIを活用することで制作のスピードとクオリティを両立できるので、ぜひ活用してみてください。