クリスマスの足音が聞こえてくると、家族や恋人、親しい友人など、大切な人へプレゼントを選ぶ方が多いと思います。しかし、せっかくのギフトに既製品のメッセージカードを添えるだけでは、少し物足りなく感じませんか?
そこで今回は、おしゃれな手作りクリスマスカードを8種類ご紹介します。
無料イラストやテンプレートを使った簡単な手作り方法もお伝えするので、ぜひ「クリスマス」という特別な日に、心のこもったメッセージを手作りカードに託して届けてください。
クリスマスカードが初めて送られたのは?

クリスマスカードは、今ではプレゼントに添える定番アイテムですが、そもそもいつ、どのように始まったのでしょうか?「クリスマスカードを送る意味」を知るためにも、まずはクリスマスカードの由来からお伝えしましょう。
世界最古のクリスマスカードとは?
想いを言葉にして伝える文化の起源は、古代中国の年賀の風習や、古代エジプトでパピルス時代までさかのぼります。その中で「クリスマスカード」として確認されている最古のものは、1979年にスコットランドで発見された「ジェームズ王のクリスマスカード」です。
これは、1611年、ドイツ人医師がスコットランド王ジェームズ1世(後のイングランド王ジェームズ6世)に宛てたもので、「聖なる王(イエス)の生誕日」を祝う言葉が書かれていました。
一般に広まったきっかけは「切手」
それから200年以上が経った1840年代、公務員であり発明家でもあったヘンリー・コール氏が、郵便制度の改革を進め、世界初の切手「ペニー・ブラック」の普及に尽力しました。
そして1843年、この切手を広めるため、一部を手作業で彩色したリトグラフ印刷による1,000枚のカードを販売します。これが「世界初の市販クリスマスカード」です。
当初は高価で限られた人々しか手にできませんでしたが、印刷技術の発展により価格が下がると、ヴィクトリア朝時代のイギリスを中心に一気に広まりました。
クリスマスカードの起源は諸説ある
実は、クリスマスカードの起源には諸説あり、一説では、1843年に「クリスマス・キャロル」という小説が出版されたことがきっかけともいわれています。
いずれの説にせよ、クリスマスカードを送る文化は長い時を経て受け継がれてきたものです。そんな特別な物語を持つクリスマスカードを、今年はぜひ自分の手で形にしてみてください。
おしゃれなクリスマスカードの手作り方法
では、おしゃれなクリスマスカードの手作り方法をご紹介しましょう。ここでは、無料で使える画像デザインツール・Canvaを使っておしゃれなクリスマスカードを作っていきます。
- Canvaにアクセスし、画面右の「テンプレート」をクリック

- 検索窓に「クリスマスカード」と入力して「送信(→)」をクリック

- 「空のメッセージカード(横)」を選択

- 編集画面が開いたら、「マジック生成」をクリック
- プロンプトを具体的に記述したら「イメージを生成」をクリック
(プロンプト:おしゃれなクリスマスカード。右端1/4に、サンタ帽をかぶった可愛い猫のイラスト。周囲は小さな星やドットでシンプルに装飾。)
- 4枚のAI画像が生成

- タブ上部の「素材」を選択し、「モックアップ クリスマス」と入力して矢印をクリック

- モックアップから好きな素材を選び、素材の上でクリック

- 編集画面でサイズを調整

- 再度「マジック生成」を開き、モックアップの中央部分にAI画像をドラッグ&ドロップ

- 画面の上で左クリックし、「編集」をクリック

- サイズを調整して、「変更を適用」をクリック

- 「テキスト」を開きメッセージを入力

- 「ファイル」から「ダウンロード」を選択、もしくは「Canvaで印刷」を選ぶ

これで、おしゃれなクリスマスカードが完成です。
なお、「Canvaで印刷」を選んだら、50部2,405円でクリスマスカードを作成して配送してくれます。紙質や仕上げ加工も選択できるので、より高品質なクリスマスカードを作りたい方は、ぜひこちらのサービスもご検討ください。
Canvaは多機能なデザインツールで、上記以外に写真の合成や図形作成、動画機能を使った作品作りなどができます。
Canvaを使いこなし、Webデザイン、SNS動画作成に挑戦したい方は、ぜひCanva基礎セミナーで操作画面から応用技術までマスターしてください。
クリスマスカードのおしゃれなデザイン8選!
Canvaを使った基本的な作り方を理解したところで、ここからは手作りのクリスマスカードに使えるおしゃれなデザインを8種類ご紹介します。
それぞれのデザインの魅力と合わせて、Canvaで編集する方法などもお伝えしますので、ぜひクリスマスカード作りにご活用ください。
- テンプレート
- 無料画像
- モックアップ機能
①テンプレート
まずは、Canvaのテンプレートにあるおしゃれなクリスマスカードを2つご紹介しましょう。
Canvaのテンプレートを使う際は、好きなクリスマスカードのテンプレートを選んで、「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックすると編集画面に移行します。
定番のテンプレート

このクリスマスカードは、レトロなおしゃれ感を演出できる定番のクリスマスカードです。手に馴染む温かみのある質感と、雪の結晶やオーナメントのイラストが、優しく落ち着いたクリスマスを演出します。
光沢感が際立つテンプレート

このテンプレートは、素材の質感と光沢が美しいテンプレートで、深く鮮やかなブルーと金色のコントラストがおしゃれなデザインです。全体に散りばめられた星と金文字が華やかに輝き、高級感あるデザインが際立っています。
②無料画像
続いて、無料画像を活用したクリスマスカードを4つ見てみましょう。ここでは、無料画像をおしゃれに仕上げるために、画像にCanvaで枠を組み合わせました。手順は以下の通りです。
- 素材から「四角」を選択して、枠にしたい色を決める
- 四角の上に無料画像を重ねて枠のように見せる
無料画像を使う際には、ダウンロードした画像を、Canvaの編集画面タブにある「アップロード」から取り込んで使ってください。
シンプルな画像

シンプルでおしゃれなデザインの画像に、水色のコントラストがモダンと洗練をプラスしています。上部の「Merry Christmas!」のフォントは「ふい字」、文字はCanvaで追加したもので、メッセージを書き添えられるように「ー」で行を示しています。
イラスト風画像
このおしゃれでファンタジーな画像は、グラデーションの枠で立体感を演出し、幻想的な世界観を際立たせました。雪降る夜に輝く列車と、月を背景に駆けるサンタのシルエットが印象的な一枚です。
装飾フレーム画像

このおしゃれなカードは、もともと周囲にクリスマスオーナメントが配置されたフレーム状のデザイン画像です。中央の白い板部分に「Merry Christmas!」の文字と枠を追加しました。無料画像にはこういった、クリスマスカードを意識した素材もあります。
海外の風景画像

こちらは、重厚感あるグラデーションの枠が、パリの荘厳な風景写真を際立たせています。ノートルダム大聖堂前のクリスマスツリーが、歴史ある街並みに特別な季節の彩りを添えるおしゃれなクリスマスカードに仕上がりました。
③モックアップ
続いて、Canvaの「モックアップ」機能を使ったおしゃれなクリスマスカードをご紹介します。ここでは、Canvaで生成したAI画像を使っています。
白い生花のモックアップ

このカードは、CanvaのAI(マジック生成)で作ったクリスマスツリーの画像周囲を、白い花びらのモックアップで飾ったおしゃれな一枚です。
AI画像は「クリスマスツリーが右下の4分の一程度の大きさでデザイン。他は何も書かない。」と記述し空白部分を設けました。空白部分はCanvaで文字を追加しています。
メッセージカード風モックアップ

このモックアップは、本格的なクリスマスの雰囲気を演出する華やかなデザインです。カードを差し込んだ一体感あるデザインが、イルミネーションが輝くツリーと、雪が舞う背景を引き立てています。中央のカードはCanvaで作ったAI画像で、文字は後から追記しています。
Canvaを使いこなしたい方はセミナーがおすすめ
さらにCanvaを使いこなすと、思わず人に自慢したくなるような、おしゃれで本格的なクリスマスカードが完成します。
Canva基礎セミナーは、短期間で効率的にプロの技術が身につきます。柔軟な学習スタイルなので、多忙な方、会場まで出向けない方にもおすすめです。
セミナー名 Canva基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
以下の記事は、生成AIで作ったクリスマスカードを複数紹介しています。「生成AIでどのような画像ができるのか知りたい」という方も、ぜひご一読ください。
おしゃれなクリスマスカードを手作りする際のポイント
おしゃれなクリスマスカードを手作りするコツは、多彩な素材を組み合わせることです。モックアップや枠、写真、イラストなど、異なる素材を重ねることで一気に本格的な印象になります。
今回はCanvaを使ってカードを作成しましたが、無料テンプレートは限られており、多くが有料または一部が課金対象です。無料でおしゃれなカードを作りたい場合は、他の無料素材サービスを活用してみましょう
「無料画像素材」の活用
無料で使える素材は、バリエーションが豊富にあり、以下のような素材が揃っています。
- そのまま使える素材(カードにそのまま使えるフレームデザイン)
- 高品質な写真素材(クリスマスの夜景や雪景色といった美しい写真)
- 装飾素材(リボンやオーナメントなど、デザインのアクセントとなる素材)
これらの素材を組み合わせるだけで、手軽にプロのような仕上がりを実現できます。
なお、無料画像を探すなら、O-DAN (オーダン)、Adobe Stockがおすすめです。これらのサービスは、種類が豊富なだけでなく、画質も非常に優れているため、本格的なクリスマスカード作りにも安心して活用できます。
透過素材やAIで表現の自由度を高める
無料画像の中には、背景が透過された素材もあり、手持ちの画像に重ねるだけでおしゃれなデザインを簡単に仕上げられます。さらに、ネット上の無料透過ツールを活用すれば、ご自身の写真や素材の背景を自由に透過させることが可能です。
そして、画像生成AIを使えば、簡単な言葉で指示するだけで、写真風から本格的な絵画風イラストまで、多彩なオリジナル素材を自分好みに作り出すことができます。「誰とも被らない一枚」を目指すなら、この方法が断然おすすめです。
生成AIで「メッセージスペース」を確保するテクニック
画像生成AIを使う際は、メッセージを書き込むための空白スペースを意識してデザインすると使いやすくなります。
例えば、「画像の4分の1を空けてデザインして」とプロンプトで指定すれば、自然にメッセージ欄を確保できます。手書きの言葉を添えたい方におすすめの方法です。
無料で使える画像生成AIサービスは増えており、中でも「SeaArt」は、無料で高品質な画像を生成できる人気サービスです。「SeaArt」の詳しい使い方は、以下の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてください。
おしゃれなクリスマスカードに添えるメッセージ7選
クリスマスカードは、相手との関係性に合わせることで、心に響く一枚になります。ここでは、さりげなく気持ちが伝わるメッセージを、送る相手ごとに集めてみました。
「今年もたくさん笑ったね。来年も変わらずよろしく!素敵な思い出いっぱいのクリスマスを過ごしてね。」
「いつも隣にいてくれてありがとう。一緒にいられる時間、すべてが宝物だよ。これからもずっとよろしくね。」
「いつもそばにいてくれてありがとう。今年一年、本当に助けられたよ。心も体も温まるクリスマスになりますように。」
「日頃のご配慮に感謝いたします。おかげさまで、今年も実り多き一年になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。」
「なかなか会えないけれど、いつもあなたのことを想っています。寒くなってきたから、どうか元気で過ごしてね。たまには近況を聞かせてね。」
「今年も大変お世話になりました。〇〇様との出会いに感謝申し上げます。また来年も、変わらぬご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」
「サンタさんは、○○ちゃんが頑張っていることを全部知っているよ。プレゼントが楽しみだね!世界一楽しいクリスマスを過ごしてね!」
心を込めたメッセージを届けるためのヒント
クリスマスカードに添えるメッセージは、短くても、相手の顔を思い浮かべて書いた飾らない本音であることが重要です。「お決まりの言葉」で終わらせず、その人だからこそ伝える言葉を使いましょう。
メッセージが決まれば、手作りカードのデザインもイメージしやすくなります。想いを込めた言葉に合う色やモチーフを選ぶことで、より統一感のある一枚に仕上がるでしょう。
もし、手作りカードのデザインで迷ってしまうという方は、まず伝えたい言葉から考えてみることをおすすめします。
おしゃれなクリスマスカードについてまとめ
「おしゃれなクリスマスカードを手作りする」というと、やはりハードルが高いものです。しかし、無料画像や画像生成AIを使うと、手軽に本格的なクリスマスカードが完成します。
「デザインにはこだわりたいけれど、手間はかけたくない」という方も、ぜひ本記事で紹介したアイデアを活用してください。