最近は年賀状を郵便物としてでなく、LINEで送る方も増えました。紙の年賀状の発行枚数が年々減少する中、スマートフォン一台で完結し、印刷費用や郵送の手間がかからないLINE年賀状が新たな選択肢として注目されています。
本記事では、無料で使えるLINE年賀状作成アプリやサービスを紹介します。ここでは生成AIツールを活用した、「誰でもプロフェッショナルなデザインのオリジナル年賀状が簡単に作成できる」方法もご紹介。
小売業のプロモーションやIT企業の社内コミュニケーションなど、ビジネスシーンでの活用事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
LINEで年賀状を無料で送れる?

LINEなら年賀状を完全に無料で送ることができます。スマートフォン一台あれば、紙の年賀はがきの購入や印刷、郵送といった手間と費用がかかりません。LINE内には無料のスタンプやテンプレートが豊富に用意されており、これらを活用すれば誰でも簡単にデジタル年賀状が作成できます。
LINEスタンプ・メッセージの活用法
LINEで年賀状を送る最も手軽な方法は、年賀スタンプを活用することです。LINE公式や企業とのコラボレーション企画により、様々な無料スタンプが配布されます。スタンプは友達追加やキャンペーン参加で無料ダウンロードでき、期間限定で利用できます。
スタンプだけでなく、LINEの通常メッセージに手書きのメッセージやテキストを組み合わせれば、より個人的な年賀状作成が可能です。
テンプレートを使ったカジュアル年賀
より凝ったデザインの年賀状を作りたい場合は、無料のテンプレートサイトを活用する方法が効果的です。Canvaやはがきデザインキット、Adobe Expressなどのサービスでは、スマートフォンから簡単にテンプレートを選んでカスタマイズできます。
家族写真を挿入したり、メッセージテキストを編集したりと、オリジナリティあふれた年賀状が作成可能です。
スマートねんがは現在サービスが終了
「スマートねんが」とは、日本郵便が2023年12月1日から提供していたLINE年賀状専用サービスでした。これはLINE上で年賀状の作成・編集・送信・保存をすべて完結でき、動く仕様の年賀状が作成できるもの。
スマートねんがは2024年度をもってサービス終了となり、2025年度以降、日本郵便は「はがきデザインキット」アプリでの画像作成後、それをLINEで送るスタイルへ移行しています。
現在は専用アプリを使わずに、既存の無料テンプレートサイトやLINE標準機能を活用して年賀状を送る方法が主流となっています。
参考:スマートねんが2025 LINEで作り LINEで届く デジタル年賀状 郵便局の新しい年賀状サービス
無料で年賀状を送れるLINEのメリット

紙の年賀状からLINEでのデジタル年賀状へシフトする利用者が増えています。ここでは、LINEで年賀状を送る5つのメリットを解説します。
- 手軽でスピーディ
- コスト削減
- デザインの自由度とバリエーション
- 住所不要
- 一斉送信機能
①手軽でスピーディ
LINEの年賀状送信は、思い立ったらその場で完結する手軽さが最大の特徴です。LINEとテンプレートアプリを組み合わせれば、スマートフォンを開いてから年賀状送信まで、わずか5~10分で完結します。
特に、仕事が忙しい時期や、予期せず連絡を取りたい人が増えた場合でも、スマートフォン一台で即座に対応できるため、「年賀状を送る」というハードルが大幅に低くなります。
②コスト削減
LINEでの年賀状送信は、年賀はがき代、印刷代、郵送代のすべてが不要になるため、大幅なコスト削減が可能です。個人の利用者だけでなく、企業の年賀状配信にとって特に大きなメリットになります。
③デザインの自由度とバリエーション
LINEの年賀状は、高い自由度でデザイン表現が可能です。正方形、横長、縦長など、あらゆるアスペクト比に対応でき、LINEのトーク画面に最適なサイズで作成すれば、スマートフォン画面に美しく表示されます。
生成AIを活用すれば、既存テンプレートに頼らない、完全にオリジナルなデザインを数秒で生成できます。
下記では、年賀状を自分でデザインする方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
④住所不要
LINEでの年賀状送信は、相手の住所が不要という大きなメリットがあります。LINEなら「友達」リストに相手がいるだけで、即座に年賀状を送信できます。
特に、ビジネスでは、顧客のメールアドレスやLINE公式アカウントは保持しているが、個人住所は保持していない場合がほとんどです。
LINEなら、顧客層に対して、新年の挨拶や新春キャンペーンのお知らせを一斉送信できるため、顧客への関係がより深まります。
⑤一斉送信機能
LINEの一斉送信機能は、企業や組織にとって特に大きなメリットです。従来の紙の年賀状では、購入→印刷→宛名書き→投函という複数ステップが必要で、特に数百人規模の送信では複数日を要していました。
一方、LINEならグループを選択→画像を1枚作成→ポスト、という3ステップで完了します。
無料で使えるおすすめLINE年賀状作成アプリ6選
デジタル年賀状の作成を考えている方にとって、「どのアプリを選べばいいのか」という判断は重要です。アプリのメリット・デメリットをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
| アプリ名 | メリット | デメリット |
| ①YouCam AI Pro |
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| ②Canva |
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テンプレートが多いため、デザインが被りやすい |
| ③つむぐ年賀 |
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スマホアプリのみで、パソコンからの編集・注文ができない |
| ④はがきデザインキット |
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宛名機能が複雑に感じる人もいる |
| ⑤Stamp Party | LINEスタンプ情報サイトとしても機能し、年賀状スタンプの最新情報が得られる |
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| ⑥Adobe Express |
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①YouCam AI Pro
YouCam AI Proは、AI写真加工アプリの最新版で、画像生成AIを搭載した年賀状作成ツールです。ゼロからプロンプトを入力することで、オリジナルなAI生成画像を年賀状として作成できます。
スマートフォンアプリなので、空き時間にさっと編集・保存でき、LINEで即座に送信可能です。年賀状が作成できない忙しい方におすすめです。
②Canva
Canvaは、世界で最も利用されているデザインツールの一つで、直感的な操作性とテンプレート豊富さが特徴です。数百種類の無料テンプレートが表示され、干支モチーフから洋風デザインまで、あらゆるシーンに対応したテンプレートが揃っています。
無料版でもほぼ全ての基本機能が使えるため、コストをかけずに高品質なデジタル年賀状が作成可能です。また、クラウド保存により、途中で編集を中断しても、後から続きから作業できるのは大きなメリットです。
Canvaで年賀状を作りたいならCanva基礎セミナーがおすすめです。未経験者でも短期間で年賀状の基礎知識が身につきます。また、年賀状だけでなく、SNS投稿用のバナー、チラシ、カタログ、広告動画など、あらゆるビジネスコンテンツの制作が可能です。
| セミナー名 | Canva基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
③つむぐ年賀
つむぐ年賀は、スマートフォン専用アプリで、年賀状作成から印刷・配送まで完全に完結させるサービスです。
自分で手書きしたイラストやメッセージをスタンプ化する機能も備わっており、世界で一つだけのオリジナル年賀状が簡単に作成できます。
④はがきデザインキット
はがきデザインキットは、日本郵便が公式提供する年賀状作成ツールです。スマートフォン版とウェブ版の両方が用意されており、デバイスを選ばず利用できます。
Excelで作成した宛名リストをCSV形式で取り込むだけで、複数の宛名を一括印刷できるため、年賀状の宛名手書きという手間がなくなります。デザインテンプレートの数も豊富で、毎年新しいテンプレートが追加されるため、新鮮なデザインが利用できます。
⑤Stamp Party
Stamp Partyは、LINEスタンプ情報専門サイトとしても機能する、年賀状スタンプ情報に特化したプラットフォームです。LINEで利用できる無料・有料の年賀スタンプ情報が網羅されており、スタンプ検索に特化しています。
各スタンプの詳細説明や実際の使用例、価格情報なども掲載されているため、購入前に確認できて便利です。
⑥Adobe Express
Adobe Expressは、Adobeが提供する無料デザインツールです。生成AI「Firefly」を搭載しており、プロンプト入力だけで高品質な画像が生成可能です。
ただし、無料版では月間利用回数に上限がある場合があり、大量の画像生成が必要な場合は有料版の利用を検討する必要があります。
下記では、LINE年賀状作成におすすめのソフトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスシーンのLINE年賀状は生成AI併用がおすすめ

ビジネスシーンでLINE年賀状を活用する場合、生成AI機能を併用することでさらに効果的な年賀状の作成が可能です。
上記で紹介したアプリの中でも、特にYouCam AI ProとAdobe Expressには生成AI機能が搭載されており、オリジナルかつプロフェッショナルな年賀状が瞬時に作成できます。下記では、生成AIの年賀状活用がもたらす具体的なビジネス応用事例を解説します。
小売業の新春プロモーション
小売業では、生成AIを使った年賀状コンテンツを新春キャンペーンの販売促進ツールとして活用できます。
例えば、アパレル企業やホームセンターなどで、顧客に「新春セール開始のお知らせ」をLINEで配信する際、生成AIで作成した限定感のあるバナー画像や年賀状風デザインを組み合わせることで、開封率やクリック率の向上につなげられます。
IT企業の社内コミュニケーション
某大手IT企業では、AI画像生成で作成した年賀状を社内LINEグループで送信し、各部門のリーダーが同じプロンプトを参考にしながら部門ごとのバリエーション年賀状を作成・共有する取り組みが行われています。
全社共通のメッセージを保ちながらも各部門のカラーを表現でき、一体感と多様性を両立させることが可能です。
生成AIは単なるデザインツールではなく、企業文化と従業員モチベーション向上に貢献する重要なツールとして認識されるようになってきています。
こだわりのLINE年賀状を作りたいなら生成AIセミナー
「生成AIを活用した年賀状作りに興味があるけれど、プロンプトの書き方が分からない」「AIで生成した画像をさらに加工・編集したい」という方は、本格的な生成AIセミナーがおすすめです。
生成AIセミナーは、未経験者でも短期間でChatGPT、画像生成AI、動画生成AI、コード生成AIなど、実務レベルの生成AI活用スキルが身につきます。
| セミナー名 | 生成AIセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング |
LINEで年賀状を無料で送る方法まとめ
LINEの年賀状は無料で5~10分で作成・配信でき、住所不要で数百人への一斉送信も可能です。動くデザイン、アニメーション、オリジナル画像といった紙では実現不可能な表現が自由にできます。今年の年始の挨拶は、LINEと生成AIを使って年賀状を作成しましょう。