Photoshopで行なえる編集には、画像の切り抜きやサイズ変更、明るさの調整などさまざまあります。Photoshopのスキルを磨くには、まずこれらの基本的な編集方法を押さえるところから始めましょう。
本記事で、Photoshopで画像の読み込みや切り取りなどの、基本的な編集を行う方法について見ていきます。
Photoshopに画像を読み込む方法
Photoshopで編集作業を行うには、対象の画像を読み込むところから始める必要があります。
Photoshopに画像を読み込む方法は以下の2つです。
- 開くコマンドで画像ファイルを読み込む
- ドラッグ&ドロップで画像ファイルを読み込む
Photoshopに画像を読み込む2つの方法について見ていきましょう。
方法①開くコマンドで画像ファイルを読み込む
Photoshopのワークスペースを立ち上げたら、画面上部にあるファイルメニューから、「開く」を選択します。
このときPhotoshopのホーム画面が立ち上がっている場合は、画面左にある「開く」ボタンをクリックしてください。
すると、フォルダーが立ち上がるので、対象の画像ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックしましょう。
読み込んだ画像のサイズでドキュメントが作成されます。
方法②ドラッグ&ドロップで画像ファイルを読み込む
Photoshopのワークスペースを立ち上げた後に、フォルダーから対象の画像ファイルをドラッグ&ドロップすることでも、画像の読み込みができます。
開くで読み込んだ場合は画像が背景となりますが、既存のワークスペースに読み込んだ場合は、新しいレイヤーとして画像が挿入されます。
また、画面上部のファイル名が表示されているタブ領域のなにもないところにドラッグすることで、別タブで新しく画像を読み込むことも可能です。
なお、Photoshopで画像を読み込む方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
画像を複数枚挿入する方法や、指定した範囲に挿入する方法など、画像挿入の応用的なテクニックについても紹介しています。
Photoshopで画像を切り抜く方法
画像のサイズを調整したい場合や、不要な箇所を切り取りたい場合は、画像の切り抜きを行いましょう。
Photoshopで画像を切り抜く方法について見ていきます。
1.切り抜きツールを選択する
画面左にあるツールバーから「切り抜きツール」を選択します。切り抜きツールを選択すると、画面の周りにボックスが表示されます。
2.ボックスをドラッグして任意の大きさに切り抜く
表示されたボックスをドラッグすることで、切り抜き範囲を決定できます。
任意の大きさに調節したら、Enterキーで編集を確定するか、オプションバーに表示されている「◯」のアイコンをクリックしましょう。
また、このときオプションバーにある「比率」のプルダウンメニューを開くと、ソフトが用意している比率に合わせて切り抜きができます。
プルダウンの中から「幅・高さ・解像度」の項目を選択すると、数値指定での切り抜きもできるので覚えておきましょう。
なお、Photoshopの切り抜きツールを使って画像のトリミングをする方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自由な形でのトリミングや、数値指定でのトリミング方法について詳しく解説されています。
Photoshopで画像サイズを変更する方法
用意した画像のサイズを変更したい場合に使える方法です。Photoshopで画像サイズを変更する方法について見ていきましょう。
1.画像解像度を開く
画像をPhotoshopに読み込んだら、画面上部にあるイメージメニューから「画像解像度」を開きましょう。
すると、専用のダイアログボックスが開き、幅・高さ・解像度の設定ができるようになります。
2.幅・高さ・解像度を変更する
幅・高さ・解像度の項目に、サイズ変更後の数値を入力します。
このとき、画像を印刷物として使用する場合は単位を「mm」に、Web用として使用する場合は、「pixcel」にしておきましょう。
サイズの変更ができたら、OKボタンで確定します。
Photoshopで画像を生成する方法
Photoshopでは高性能なAI機能が搭載されており、画像にオブジェクトを追加したり、画像自体を丸々生成できたりします。
Photoshopで画像を生成する方法について見ていきましょう。
1.コンテキストタスクバーを表示する
まずは、生成機能を使うためのコンテキストタスクバーを表示させます。画面上部のウィンドウメニューから、コンテキストタスクバーの項目にチェックを入れましょう。
すると、ワークスペース上に横に細長いバーが表示されます。
2.選択範囲を作る
続いて、AIを適用させたい箇所の選択範囲を作成します。選択範囲を作成する際は、生成するオブジェクトよりも少し大きめに囲むことが重要です。
画面左にあるツールバーから「なげなわツール」を選択して、ざっくりとした選択範囲を作成しましょう。
3.プロンプトを入力する
選択範囲が作成できたら、コンテキストタスクバーにある「生成塗りつぶし」ボタンをクリックしましょう。
すると、プロンプトを入力できるテキストボックスが表示されるので、追加したいオブジェクトの指示を入力します。
プロンプトの入力ができたら、「生成」ボタンをクリックして数十秒程度待ちます。
画面上に生成結果が反映されたら、プロパティパネルから3パターンの結果を確認しましょう。
問題なければパターンの中から好きな結果を選択し、思ったような結果でない場合は、再度プロンプトを入力し直してから「生成」ボタンをクリックしてください。
Photoshopで画像を明るくする方法
Photoshopで撮影した写真の明るさを補正したい場合や、合成した画像の明るさを背景と合わせたいような場合もあるでしょう。
そのようなケースで使える、Photoshopで画像を明るくする方法について見ていきましょう。
1.明るさ・コントラストを開く
画面上部のイメージメニューから「明るさ・コントラスト」を開きましょう。
このとき、画像の一部分のみの明るさを変更したい場合は、事前に対象の箇所に選択範囲を作っておく必要があります。
2.明るさの数値を変更する
明るさ・コントラストのダイアログボックスが開いたら、プレビューボックスにチェックを入れてから明るさのバーを動かしましょう。
画面を見ながら、任意の明るさになるように調節してください。
また、明るさ・コントラストはレイヤーパネル下部にある「新規調整レイヤー」からも編集できます。
新規調整レイヤーを使えば、後から効果の再編集ができて利便性が高いので、こちらの方法もあわせて覚えておきましょう。
Photoshopで画像に境界線をつける方法
画像に境界線をつけることで、縁取りの表現ができます。Photoshopで画像に境界線をつける方法について見ていきましょう。
1.レイヤースタイルを開く
境界線をつけるために、レイヤースタイルを活用します。
レイヤースタイルは、レイヤーパネルから画像レイヤーをダブルクリックするか、レイヤーパネル下部にあるfxボタンから適用できます。
このとき、背景レイヤーにはレイヤースタイルを付与できないので、対象の画像が背景レイヤーになっている場合は、レイヤーをダブルクリックして通常レイヤーに戻しておきましょう。
2.境界線をつける
レイヤースタイルのダイアログボックスを開いたら、左側にあるスタイルの項目から境界線にチェックを入れます。
チェックを入れたら、境界線の文字の上をクリックすることで、画面の右側に詳細を設定できる項目が表示されます。
続いて、境界線のサイズや位置、カラーなどを設定しましょう。
数値はお好みで設定してもらえばよいですが、サイズを大きくしすぎると存在感が強く出てしまう点に注意が必要です。
また、くっきりした境界線ではなく、ぼんやりとした境界線をつけたい場合は、不透明度の数値を下げることで実現できます。
設定ができたらOKボタンで編集を確定しましょう。
Photoshopで画像の書き出しをする方法
Photoshopで編集をした画像はJPEPやPNGに変換して書き出すことで、SNSにアップできたり、ソフトがない人でも中身を確認できたりします。
Photoshopで画像の書き出しをする方法について見ていきましょう。
1.Web用に保存（従来）を開く
Photoshopにはさまざまな方法で書き出しができますが、そのなかでもWeb用に保存（従来）は、使用頻度の高い書き出し方法です。
Web用に保存（従来）を使うことで、書き出し時に画像サイズを変更できたり、不要なメタデータを削除できたりします。
まずは、画面上部のファイルメニュー内の「書き出し」から「Web用に保存（従来）」を選択しましょう。
2.拡張子や画像サイズを設定する
専用のダイアログボックスが開いたら、詳細の変更画面から拡張子や画像サイズの設定を行いましょう。
拡張子はファイルの種類を表す文字列のことで、Web用に保存（従来）では以下の表のような拡張子が使用できます。
| 拡張子 | 特徴 |
| JPEG | 高圧縮率でファイルサイズを小さくできるが、圧縮による画質の劣化がある。写真や複雑な画像に適している。 |
| PNG | 透明度をサポートしており、背景を透過させたいロゴやアイコンに適している。 |
| GIF | 最大256色の制限があるが、アニメーションを使用できる。簡単な画像や短いアニメーションの作成に適している。 |
各種設定ができたら画面右下の「保存」ボタンを押して、任意のフォルダに保存しましょう。
Photoshopのスキルを磨くなら講座の受講がおすすめ
Photoshopは、画像の扱いが重要になるソフトです。画像を自由に編集できるスキルを磨きたいなら、Photoshop基礎セミナー講習をチェックしてみてください。
Photoshop基礎セミナー講習は、画像の読み込みやワークスペースの見方、レイヤーの操作方法などの基本的なスキルから、クリッピングマスクやレイヤーマスクを活用した画像の合成といった応用的なスキルまで幅広く学べます。
そのため、これからPhotoshopの学習を始めようとしている方や、まだPhotoshopを始めたばかりの方に特におすすめの講座です。
Photoshopの画像についてのまとめ
今回は、Photoshopで画像を読み込んだり、不要な領域をトリミングしたりする方法について解説しました。Photoshopでは、画像の扱いが重要になります。
基本的な画像の操作方法をマスターすることで、より効率的に編集作業を行えるでしょう。
ぜひ本記事の内容を参考にして、Photoshopでの画像編集スキルを向上させてください。
