Photoshopを使って画像編集をおこなうときは、画像の挿入方法を理解しておくことが大切です。画像の挿入は1つだけでなく、複数の画像ファイルを同時に開くことも可能です。
しかし、Photoshopの使用経験が少ない方は「どのようにして画像を挿入すればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、Photoshopで画像を挿入する方法を詳しく解説します。
さまざまな画像の挿入方法を理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。
また手っ取り早くPhotoshopを実務レベルで習得するにはセミナーもおすすめです。
Photoshopで画像を挿入する方法
Photoshopで画像を挿入する方法をご紹介します。
画像を挿入する基本的な方法
Photoshopで画像を挿入する基本的な方法について紹介します。
画像を挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
- Photoshopを開く
- 左項目にある「開く」をクリック
- 挿入する画像を選択して「開く」をクリック
Photoshopのアプリケーションを起動して開きます。
画面の左項目にある「開く」をクリックします。
ファイル一覧画面が表示されたら、挿入する画像を選択して「開く」をクリックします。
以上の手順で、Photoshopから画像を挿入できます。
すでに「新規ファイル」からPhotoshopでワークスペースを開いているときは、上部メニューにある「ファイル」から「開く」もしくは「埋め込み配置」を選択して画像を挿入できます。
埋め込み配置によって画像を配置した場合、縮小や拡大をしても画像データが劣化しないスマートオブジェクトとして反映可能です。
特に難しい手順は必要としないため、画像を挿入するときは覚えておきましょう。
ドラッグ&ドロップで画像を挿入する方法
Photoshopでは、ファイル一覧画面から画像をドラッグ&ドロップして挿入する方法もあります。
直感的な操作によって画像を挿入できるため、Photoshopの操作が不慣れな方にもおすすめなテクニックです。
ドラッグ&ドロップで画像を挿入するときは、
- Photoshopから「新規ファイル」を選択しワークスペースを開く
- ファイル一覧画面を表示
- 挿入したい画像をドラッグ&ドロップでワークスペースに貼り付け
これで完了です。挿入した画像は、バウンディングボックスによって位置やサイズを調整可能です。
調整が完了後、エンターキーもしくはオプションバーの右側にある「〇」をクリックすてば完了となります。
スマートオブジェクトとして画像を挿入するメリット
スマートオブジェクトとして画像を挿入するメリットとしては、縮小や拡大をしても画像データが劣化しない点にあります。
スマートオブジェクトを使用しない状態で画像を挿入した場合、画像サイズや角度を変更すると画像データが劣化してしまいます。
画像データが劣化した状態で画像編集をおこなってしまうと、成果物やデザインのクオリティが下げる原因となるのです。スマートオブジェクトなら画像を常に綺麗な状態へ維持できるため、クオリティの高い仕上がりとなります。
作業ファイルの容量が大きくなる点はデメリットですが、理想的な画像編集をおこないたいならスマートオブジェクトとして画像を挿入するようにしましょう。
もし画像の挿入時にスマートオブジェクトとして配置したくないときは、Photoshopの「環境設定」にある「一般」から「配置時にスマートオブジェクトを常に作成」のチェックマークを外しておいてください。
Photoshopで複数の画像を挿入する方法
Photoshopでは、複数の画像を同時に挿入する方法もあります。
複数の画像を配置すれば、効率良く画像編集をおこなうことが可能です。
Photoshopで複数の画像を挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
- Photoshopを開く
- 左項目にある「開く」をクリックする
- 挿入する複数の画像を選択して「開く」をクリックする
Photoshopのアプリケーションを起動して開きます。
画面の左項目にある「開く」をクリックします。
ファイル一覧画面が表示されたら、挿入する複数の画像を選択して「開く」をクリックします。
以上の手順で、複数の画像をワークスペースに挿入できます。
基本的な画像の挿入方法と手順は同じですが、画像ファイルを開くときに複数選択をする点が異なります。
すでにPhotoshopでワークスペースを開いているときは、
- 上部「ファイル」メニューから「開く」もしくは「リンクを配置」を選択
- 「埋め込み配置」を選択
これで画像を挿入可能です。
元の画像データに編集内容を反映したくないときは「埋め込み配置」を選択しましょ。
Photoshopで指定範囲に画像を挿入する方法
Photoshopでは、指定範囲に画像を挿入する方法もあります。
指定範囲を選択することで、画像のサイズ変更や移動をせずに挿入可能です。
Photoshopで指定範囲に画像を挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
- Photoshopで差し込む画像と差し込みたい画像を開く
- 差し込みたい画像タブでレイヤーパネルからロックを解除
- ツールバーから「長方形選択ツール」を選択
- 画像を全選択
- 上部「編集」メニューから「コピー」をクリック
- 差し込む画像タブでツールバーから「クイック選択ツール」を選択
- 差し込む画像の範囲を選択
- 上部「編集」メニューから「特殊ペースト」の「選択範囲内へペースト」をクリック
Photoshopのアプリケーションを開き、で差し込む画像と差し込みたい画像を開きます。
差し込みたい画像タブをクリックして、右側のレイヤーパネルから画像レイヤーのロックを解除します。
左側のツールバーから「長方形選択ツール」を選択します。
Macなら「Command」+「A」、Windowsなら「Ctrl」+「A」で全選択します。
上部「編集」メニューにマウスカーソルを合わせて「コピー」をクリックします。
差し込む画像タブを選択して、左側のツールバーから「クイック選択ツール」を選択します。
クイック選択ツールで差し込みたい画像の範囲を指定します。
範囲を指定できたら、上部「編集」メニューにマウスカーソルを合わせて「特殊ペースト」の「選択範囲内へペースト」をクリックします。
以上の手順で、指定範囲に画像を挿入できます。
長方形選択ツール以外にも、ほかの選択ツールを利用すれば好きな形状に画像を差し込めます。
「レイヤーマスクサムネール」を選択すれば、指定範囲の画像の位置を調整可能です。
指定範囲に画像を挿入するときに応用できるため、ぜひ覚えておきましょう。
Photoshopで挿入した画像サイズを変更する方法
Photoshopで画像を挿入した場合、設置した際に画像サイズを変更できます。
画像を挿入するとバウンディングボックスが自動的に表示されるので、四隅にある小さなハンドルをクリック&ドラッグすればサイズ変更可能です。
バウンディングボックスのサイズ変更方法
バウンディングボックスは、画像の縦横比を維持したままサイズ変更をおこなえます。
- 「Enter」キー
- 「Return」キー
- オプションバー右側にある「○」
- バウンディングボックスの外側
をクリックすると、サイズ変更が確定します。
バウンディングボックスが表示されないとき
バウンディングボックスが表示されないときは以下の手順を行ってください。
- 左側のツールバーから「移動ツール」を選択
- オプションバーの「バウンディングボックスを表示」を選択
- 画像をクリック
Photoshopでモックアップを作成して画像を挿入する方法
Photoshopでは、モックアップを作成して自由なかたちに画像を挿入する方法もあります。
例えば画像内の看板やパソコン画面に画像を挿入したいときは、モックアップを作成することで綺麗に反映可能です。
モックアップを作成して画像を挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
- Photoshopで画像を差し込む背景画像を開く
- 上部「ファイルメニュー」から「別名で保存」を選択して「.psd」として保存
- ツールバーから「長方形ツール」を選択して横長の長方形を作成
- レイヤーパネルから長方形レイヤーを右クリックして「スマートオブジェクトに変換」をクリック
- スマートオブジェクト化したレイヤーの「不透明度」を50%に変更
- 長方形の角を「Command」もしくは「Ctrl」を押しながらドラッグして調整
- 調整後に「Enter」もしくは「Retern」を押す
- レイヤーパネルから長方形レイヤーのサムネイルをダブルクリック
- 長方形タブに挿入したい画像を配置
- バウンディングボックスで画像サイズを調整したらファイルを保存
- 元の作業タブに戻ってレイヤーパネルの「不透明度」を100%にする
Photoshopのアプリケーションを起動して、画像を差し込む背景画像を開きます。
上部「ファイルメニュー」にマウスカーソルを合わせて「別名で保存」から「.psd」ファイルを選択して保存します。
左柄のツールバーから「長方形ツール」を選択して横長の長方形を作成します。
右側のレイヤーパネルから、長方形レイヤーを右クリックして「スマートオブジェクトに変換」をクリックします。
レイヤーパネルから、スマートオブジェクト化したレイヤーを「不透明度」を50%に変更します。
長方形の角を「Command」もしくは「Ctrl」を押しながら、ドラッグして画像を反映する箇所を調整します。
調整が完了すれば「Enter」もしくは「Retern」を押します。
右側のレイヤーパネルから、長方形レイヤーのサムネイルをダブルクリックします。
長方形タブに移動して、挿入したい画像を配置します。
バウンディングボックスで画像サイズを調整し、「Command」+「S」もしくは「Ctrl」+「S」でファイルを保存します。
元の作業タブに戻り、レイヤーパネルの「不透明度」を100%にすれば完了です。
以上の手順で、自由なかたちに画像を挿入できます。
角を丸く調整したいときは、長方形タブでレイヤーパネルから長方形レイヤーを選択して「プロパティ」の下部にあるアピアランスの角度を調整してください。
そして画像レイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを作成」をクリック後、ファイルを保存すれば元の作業タブで角が丸く調整されています。
少し手順は複雑ですが、自由な形状に画像を挿入したいときはこちらの方法を利用してみましょう。
Photoshopで丸みのある物に画像を挿入する方法
Photoshopでは、丸みのある物体に画像を挿入する方法もあります。
コップやボールといった丸みのある物に画像を挿入することで、さまざまなデザインに仕上げられます。
Photoshopで丸みのある物に画像を挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
- Photoshopでコップの画像とイラストの画像を同じタブで開く
- コップの画像レイヤーの上にイラストの画像レイヤーを移動
- 上部「編集」メニューから「変形」 の「ワープ」を選択
- オプションバーの「ワープ」から「アーチ」を選択
- オプションバーの数値を調整して角度を合わせる
- レイヤーパネルから「描画モード」の「乗算」をクリック
Photoshopでコップの画像とイラストの画像のファイルを同じタブで開きます。
ツールバーの「移動ツール」を選択して、コップの画像レイヤーの上にイラストの画像レイヤーを移動します。
上部「編集」メニューにマウスカーソルを合わせて「変形」 の「ワープ」を選択します。
上部オプションバーの「ワープ」から「アーチ」を選択します。
上部オプションバーの数値を調整して、角度を合わせます。
右側んおレイヤーパネルから「描画モード」の「乗算」をクリックすれば完了です。
以上の手順で、丸みのある物に画像を挿入できます。
イラストの画像背景を削除することで、コップに自然なデザインを反映可能です。
丸みのある物に画像を挿入するときは、こちらの方法を試してみましょう。
Photoshopの画像の挿入についてまとめ
今回は、Photoshopで画像を挿入する方法を詳しく解説しました。
画像は1つだけを挿入する方法以外にも、複数の画像や形状に合わせた挿入なども可能です。
画像の配置を理解しておけば、プロのクリエイターと同様の画像編集を目指せるようになります。ぜひ紹介した方法を参考にしながら、画像の挿入をはじめてみてください。