画像編集ソフトの代名詞とも言えるのがPhotoshopですが、「難しそう」「高価そう」と悩んでいたり疑問に感じていたりする方もいるでしょう。
しかし、最近ではオンラインでPhotoshopを使える環境が整ってきています。手軽に利用できるオンライン版Photoshopは、初心者の方にもおすすめです。
本記事では、オンラインでのPhotoshopの使い方や学び方、そのメリットについて解説します。
Photoshopはオンラインでできる？
結論から言うと、Photoshopはオンラインでも使えます。
ブラウザ上で動作するこのバージョンは、デスクトップ版とは異なる特徴があります。
具体的にはインターフェースがシンプルになり、主要な機能に絞られているのが特徴でしょう。
全ての機能が揃っているわけではありませんが、画像編集の基本的なツールは網羅されています。
デスクトップ版ほど高度な編集はできませんが、日常的な作業には十分対応できるでしょう。
AIを活用した新機能も搭載されており、直感的な操作が可能になりました。ただし、無料版は提供されていないため、Creative Cloudの契約が必要です。
Photoshopをオンラインで行う方法
ここでは、オンラインでPhotoshopを使うための具体的な手順を詳しく紹介します。
アカウントの作成とログイン
まずはAdobeの公式サイトにアクセスし、Adobe IDを作成します。
既にアカウントを持っている場合は、そのままログインできます。
アカウント作成の手順は以下の通りです。
- Adobe公式サイトの「アカウント作成」ボタンをクリック
- メールアドレス、パスワード、氏名などの必要情報を入力
- 利用規約に同意し「アカウントを作成」をクリック
- 確認メール記載されたリンクをクリックして認証を完了
アカウント作成後は、同じメールアドレスとパスワードでログインできます。
ただし、セキュリティを高めるため、二段階認証の設定をおすすめします。
また、一度ログインすると、ブラウザの設定によっては次回から自動的にログインされる場合があるため、共有デバイスを使用する際は注意しましょう。
Creative Cloudの契約
先述のとおり、オンライン版を使用するには、Adobe Creative Cloudの契約が必要です。
契約プランにはさまざまな種類があるので、Photoshop単体プランやフォトプランなど自分の希望に合ったものを選びましょう。
また、無料トライアル期間を利用して、実際に使用感を確かめてから契約するのも方法の1つです。
契約後すぐにサービスを利用開始できますが、解約時の手続きや更新タイミングなども確認しておくと、余計な出費を避けられるでしょう。
ブラウザでのアクセス
契約が完了したら、ブラウザからCreative Cloudにログインし、Photoshopのオンライン版にアクセスしましょう。
ブラウザにアクセスできれば、デスクトップ版と同様に画像編集が始められます。
なお、初回アクセス時にブラウザの設定によっては許可を求められる場合があります。
これは、Photoshopがカメラやマイクなどのデバイスにアクセスするためのものですので、必要に応じて許可しましょう。
また、ブラウザの種類によって動作が異なる場合があります。
Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、最新のブラウザを使用することをおすすめします。
基本的な操作
オンライン版では、デスクトップ版と同じくレイヤーやフィルターなどの基本機能が利用できます。
操作は直感的であり、多くの場合ドラッグ＆ドロップで編集可能です。
主な操作方法は以下の通りです。
- 新規プロジェクトの作成：「新規作成」ボタンをクリック
- 既存ファイルの編集：「ファイルを開く」から選択
- レイヤーの追加：レイヤーパネルの「+」ボタンをクリック
- ツールの使用：左側のツールバーから選択
- フィルターの適用：上部メニューの「フィルター」から選択
また、ショートカットキーの多くはデスクトップ版と共通しているので、慣れている方はそのまま活用できます。
ただし、ブラウザの標準ショートカットと競合する場合もあるので注意が必要です。
ファイルの保存と共有
編集したファイルはクラウド上に保存されるため、デバイス間で簡単にアクセスできます。
また、共有機能を使えば、他のユーザーと共同編集も可能なので、プロジェクトを他人と共有する際にはリンクを送るだけで相手も編集に参加できます。
共有時には「閲覧のみ」「編集可能」「コメント可能」など、権限を細かく設定できるため、チームでの作業時には重宝するでしょう。
また、クラウド上のファイルは、デスクトップ版のPhotoshopでも開くことが可能です。
そのため、オンライン版で簡単な編集を行い、詳細な作業はデスクトップ版で行うといった柔軟な作業フローもできます。
注意点
オンライン版は便利ですが、いくつか注意点もあります。
まずは高度な編集機能や一部のプラグインを利用できない点です。
また、大容量ファイルの場合、処理速度が遅くなることも考えられます。
それでも、多くの日常的な画像編集には十分対応できるでしょう。
さまざまな制限は、ブラウザベースのアプリケーションという性質上、避けられない部分もあります。
また、オンライン版を使用する際は、安定したインターネット接続が必要です。
インターネットへの接続が不安定な場合、作業が中断されたり、保存が正しく行われなかったりする可能性があります。
Photoshopをオンラインで行うメリット
Photoshopをオンラインで利用するメリットは数多くあります。
ここでは、オンラインでPhotoshopを使う主なメリットを詳しく解説します。
どこでも利用可能
PhotoshopのWeb版の最大の魅力は、場所を選ばずに利用できる点です。
インターネット接続さえあれば、自宅のパソコンはもちろん、外出先のタブレットやスマートフォンからでもアクセスできます。
そのため、出張先でクライアントからの急な修正依頼に対応したり、カフェでアイデアをすぐにビジュアル化したりと、柔軟な作業が可能です。
また、デスクトップ版のようにインストールの手間もないため、借りたパソコンでもすぐに作業を始められます。
さらに、クラウドベースのシステムにより、異なるデバイス間でのプロジェクトの連携も簡単です。
具体的には、オフィスのパソコンで始めた作業を、帰宅後にタブレットで続けるといった使い方もできます。
自動保存機能
PhotoshopのWeb版では、編集内容が自動的にクラウドに保存されるため、作業中の予期せぬトラブルによるデータ損失のリスクが大幅に減少します。
たとえば、パソコンがフリーズしたり、誤って閉じてしまったりしても、直前までの作業内容が保存されているので安心です。
また、複数のデバイスで同じプロジェクトを継続して作業できるのもメリットでしょう。
それから自動保存機能は、作業の中断や再開を簡単に行えます。
急な会議や電話で作業を中断しても、再開時には中断した箇所からスムーズに作業を再開できるので、思考の流れを途切れさせることなく作業を進められます。
常に最新版を利用可能
デスクトップ版では、新機能を利用するためにソフトウェアのアップデートが必要でした。
しかし、Web版では常に最新のバージョンを利用することが可能です。
もちろん、新しい機能や改善点が自動的に反映されるため、ユーザーは常に最新のツールを使って作業できます。
アップデートの手間もなく、新機能をいち早く試せるのはメリットでしょう。
軽量で高速な起動
Web版は、ブラウザ上で動作するため、デスクトップ版に比べて起動が速いです。
そのため、アイデアが浮かんだ時にすぐに作業を始められます。
また、パソコンのスペックにそれほど依存しないため、比較的性能の低いデバイスでも快適に使用できます。
さらに、Web版ではファイルの保存や読み込みもクラウド経由で行われるため、ローカルのストレージ容量を気にする必要がありません。
大容量のプロジェクトファイルも、クラウド上で管理が可能です。
Photoshopがオンラインで学べる講座
Photoshopをオンラインで学びたい場合は「Photoshop基礎セミナー」がおすすめです。
この講座は、初心者から経験者まで幅広い層を対象としており、実践的なスキルを効率的に習得できるのが特徴です。
また、講座はライブウェビナー形式、eラーニング形式、会場受講形式の3つの受講形式から選択可能です。
ライブウェビナー形式では、Zoomを使用してリアルタイムで講師とやり取りしながら学習でき、質問にその場で回答してもらえるため、理解が深まりやすいでしょう。
eラーニング形式では、自分のペースで学習を進められて1年間いつでも視聴可能なので、忙しい方や復習を重視したい方に適しています。
また、会場受講形式は、東京、大阪、名古屋の3都市で開催されています。
講座内容は基礎から応用まで網羅しており、2日間で実務レベルのスキルを身につけられます。
Photoshopの基本操作から、画像編集、合成写真の作成、GIFアニメーションの制作まで、幅広いテクニックを学ぶことが可能です。
受講価格は38,500円（税込）ですが、eラーニングは特別価格の27,500円で受講できます。
自分に合った受講形式を選びたい場合や網羅的な学習をしたい場合は、「Photoshop基礎セミナー」の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
Photoshopをオンラインで学ぶ時のコツ
Photoshopをオンラインで学ぶときは、オフライン学習とは異なる対策が求められます。
まずは自己管理能力を高めることがポイントです。
なぜなら、オンライン学習では、自分で学習ペースを決める自由があるため、オフラインの講座よりも自己管理が求められるからです。
また、場合によっては自分で解決できない問題にぶつかることも有るでしょう。
そこでオンラインコミュニティを積極的に活用し、他の学習者とつながりを持つことも大切です。
オンラインフォーラムやSNSグループで他の学習者とつながれれば、質問や作品の共有などができて、多様な視点や技術を学べます。
それから、短時間で集中して学ぶ習慣をつけるのも効果的です。
オフラインの長時間講座と違い、オンラインでは15～30分の短い学習スパンを1日に複数回設けるのがおすすめです。
そして、定期的に学習の進捗を振り返り、目標を調整することも大切です。
オフラインと違い、自分のペースで学べるからこそ、計画的に進める必要があります。
これらのコツを押さえれば、オンラインでのPhotoshop学習も効果的に進められるでしょう。
Photoshopのオンラインについてまとめ
オンライン版のPhotoshopは、場所を選ばず利用できる手軽さと、最新機能をすぐに使えるメリットがあります。
また、オンラインで学べる講座も充実しており、自分のペースで効率的にスキルアップできます。
Photoshopに興味を持っているものの始めるきっかけがなかった方は、ぜひオンライン版から挑戦してみてはいかがでしょうか。
