近年、生成AIはクリエィティブ分野を中心に活用が広がっています。それはCGデザイナーも例外ではなく、制作効率の向上やコスト削減の観点から積極的な導入が進んでいます。
本記事では、CGデザイナーにおすすめの生成AIツールについて紹介しているので、どのツールを選べばよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
CGデザイナーに生成AIがおすすめな理由
CGデザイナーのようなクリエイティブな仕事と生成AIには高い親和性があります。以下はCGデザイナーに生成AIがおすすめな主な理由です。
- 創造性が高まる
- 生産性が高まる
- コストの削減につながる
これらの理由について詳しく見ていきましょう。
①創造性が高まる
生成AIを活用することで、創造性が高まります。AIは膨大なデータを学習しているため、人間では思いつかないようなアイデアが生まれることがあるでしょう。
AIのアイデアと自らのアイデアを組み合わせることで、より独自性のある表現が生まれ、創造性をさらに引き出せます。
②生産性が高まる
生成AIを活用すれば、従来では数日かかるようなモデリング作業や企画出しを数分程度に抑えられる可能性があります。
また、さまざまなバリエーションを生成できるため、試行錯誤の質が上がり、結果的にクオリティも高まるでしょう。
③コストの削減につながる
生成AIを使って効率が高まると時間のコスト削減につながります。その結果、より重要な工程に時間をかけられるようになるでしょう。
また、従来では外注していた作業を生成AIに任せることで、開発コストの削減にもつながります。
CGデザイナーにおすすめの生成AIツール6選
生成AIツールは、無料で使えるものから有料のものまでさまざまあります。以下はCGデザイナーに特におすすめの生成AIツールです。
| ツール名 | 月額料金 | 特徴 |
| ①Midjourney |
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| ②Adobe Firefly |
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| ③Meshy AI |
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| ④Tripo AI |
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| ⑤ChatGPT |
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| ⑥Sora |
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これらのおすすめツールの特徴について詳しく見ていきましょう。
①Midjourney
Midjourneyは、サンフランシスコのAI研究所が開発した画像生成AIです。
有料プランのみの提供ですが、ほかの画像生成AIと比較しても表現力が高く、独特なアーティスティック作品を生成できる点が魅力です。
商用利用が認められているため、生成した画像をデザインに使ったりNFTとして販売したりといった活用ができます。
②Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobeが開発した生成AIです。月ごとに生成枚数に制限がありますが、基本料金無料で使えます。
また、学習データにはAdobe独自の素材や著作権切れのコンテンツなどが使用されているため、著作権侵害の問題をクリアしているのが強みです。
③Meshy AI

引用:Meshy AI
Meshy AIは、ブラウザ上で使用できる生成AIサービスです。テキストや画像から3Dモデルを自動生成できるほか、高度なテクスチャを自動的に適用してくれる機能も備わっています。
ゲーム開発や建築ビジュアライゼーションなどの用途におすすめです。
④Tripo AI

引用:Tripo AI
Tripo AIは、テキストや画像から3Dモデルを生成できるAIサービスです。また、生成した3Dモデルにアニメーションを適用する機能も備わっています。
制限付きではありますが、基本料金は無料で利用できるので、気軽に利用できるのも特徴です。
⑤ChatGPT

引用:ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型の生成AIです。文章作成や要約、プログラミングコードの生成、画像生成など、多用途で利用できる点が大きな強みです。
特にCGデザイナーにとっては、アイデア出し作業を効率化するのに役立ちます。
また、AIの知識があれば、オリジナルの生成AIの構築も可能です。生成AIセミナーでは、ノーコード・ローコードで独自のChatGPTを作成する方法について学べます。生成AIの知識をより深く学びたい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
⑥Sora

引用:Sora
Soraは、OpenAIが開発した動画生成AIです。テキストプロンプトを入力するだけで高品質な動画を直接生成できるほか、物理シミュレーション機能によって自然な動きを表現できるのが特徴です。
利用にはOpenAIの有料プランへの加入が必要です。
CGデザイナーにおすすめの生成AIの種類
生成AIにはさまざまな種類があるため、用途に合った生成AIを活用することが大切です。CGデザイナーにおすすめな生成AIの種類は以下のとおりです。
- 画像生成AI
- 3Dモデル生成AI
- 文章生成AI
- 動画生成AI
これらの生成AIがなぜCGデザイナーにおすすめなのかについて見ていきましょう。
①画像生成AI
画像生成AIは、テキストをもとに画像を一から生成できるAIです。CG分野では背景やテクスチャの作成補助として画像生成AIが活用されます。
必要な画像作成をAIにサポートしてもらうことで、作業の効率化やコスト削減につながるでしょう。
また、以下の記事では、おすすめの画像生成AIについて紹介しています。ツールごとの特徴を比較したい方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
②3Dモデル生成AI
3Dモデル生成AIは、テキストをもとに立体的なモデルを自動で作成してくれるAIです。キャラクターやオブジェクトのベースモデル作成に役立ち、手作業でのモデリング時間を大幅に短縮できます。
イメージをすぐに形にできることで、初期の構想が捗るでしょう。
③文章生成AI
文章生成AIは、自然なテキストを自動生成できるAIです。CGデザイナーにとっては、作品の全体やキャラクターの設定の構想などに活用できます。
また、コード生成に特化したAIであれば、作成したCGを動かすためのプログラミングのサポートツールとしての活用もおすすめです。
④動画生成AI
動画生成AIは、テキストや画像から短いアニメーションを生成できるAIです。CG分野では、作成したCGのモーション確認や映像演出の試作などにおすすめです。
手間のかかるアニメーション制作を補助できることで、作業効率が高まるでしょう。
また、以下の記事では、動画生成AIに絞っておすすめのツールを紹介しています。無料で使えるツールも多く紹介されているので、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。
CGデザイナーが生成AIを使う際の注意点

生成AIはCG制作におすすめのツールですが、使い方を間違えるとトラブルに発展するリスクがあります。以下は、CGデザイナーが生成AIを使う際に注意したいポイントです。
- 著作権に注意する
- 商用利用の可否に注意する
- 生成AIに頼りすぎない
これらの注意点について詳しく見ていきましょう。
①著作権に注意する
生成AIによって制作された作品が、既存の作品と酷似している場合、著作権侵害とみなされるリスクがあります。
特に、使用しているツールが著作物を学習データに使用している場合には注意が必要です。
生成されたものをそのまま利用するのではなく、必ず内容を確認し、人の手で調整や加工を加えることが大切です。
②商用利用の可否に注意する
生成AIツールの中には、商用利用を禁止しているものや、特定の利用条件を定めているものがあります。
無料プランでは非商用利用に限定されているケースも多いため、プロジェクトで利用する際には必ず利用規約を確認しましょう。
規約を理解せずに商用利用してしまうと、契約違反や法的トラブルに発展する恐れがあります。
③生成AIに頼りすぎない
生成AIは便利なツールですが、頼りすぎると自らのスキル向上につながらない点に注意が必要です。
また、全体的に見ると違和感がなくても、細かい箇所には矛盾があったり、破綻していたりする場合も多く、すべて生成AIに任せるのは現時点では現実的ではありません。
そのため、AIはあくまでラフの生成やアイデア出しのように、補助的な使い方をするのがおすすめです。
おすすめAIでの生成モデルをBlenderで読み込む方法
実際にCGで活用できる3Dモデルの作成を、無料で使える生成AIの「Meshy AI」で試してみましょう。
今回は、キツネのモデルを生成して、実際にBlenderに読み込むところまでやってみます。
①Meshy AIにログインする
まずはMeshy AIの公式サイトにアクセスします。トップページ右上にある「無料でサインアップ」をクリックし、GoogleやAppleのアカウントを使って登録しましょう。

サインアップが完了すると、そのままブラウザ上でツールを利用できるようになります。
②テキストからモデルを生成する
ログイン後、トップページから「テキスト生成モデル」を選択します。

入力欄に生成したいモデルの内容をテキストで入力します。今回はシンプルに「fox」と入力しました。
また、最新のモデルは無料プランではダウンロードできない仕様になっています。そのため、左の設定から「AIモデル」を「Meshy-4」に変更しておきましょう。
「生成する」をクリックすると、数分でプロンプトに合った生成結果が表示されます。

③生成されたモデルをダウンロードする
生成が完了すると、右側にモデルが表示されるのでクリックしましょう。

4枚の画像の中から気に入ったものをクリックし、「確認する」を押すとテクスチャリング処理が自動的に始まります。

処理が完了したら、画面右下にあるダウンロードアイコンをクリックし、希望するフォーマットを選びます。Meshyは複数の形式に対応していますが、今回はBlenderで開きたいので、フォーマットを「blend」に変更してダウンロードしました。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすれば、自動的にBlenderが立ち上がり、生成されたきつねのモデルを読み込めます。

生成AIのプロを目指すのにおすすめの講座

生成AIツールを使っていると、さらにAIの知見を深めたいと感じる方も多いでしょう。そのような方におすすめなのが、生成AIセミナーです。
生成AIセミナーでは、AIや大言語モデルの仕組みから実際にAI構築を起こなう手法までを学べます。既存のツールではなく、オリジナルの生成AI作りにチャレンジしてみたい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
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CGデザイナーにおすすめの生成AIツールのまとめ
今回は、CGデザイナーにおすすめの生成AIツールについて紹介しました。生成AIは、CGデザイナーにとって創造性を高めたり、生産性を向上させたりできる強力なサポートツールです。
ただし、著作権や商用利用など、注意すべき点もいくつかあります。それでもうまく活用することで、CGデザイナーとしてのスキルが一段上がるので、ぜひ積極的に活用してみてください。