写真や画像の処理や加工が可能なソフトウェアは多々ありますが、なかでも「Photoshop」は世界中のプロのクリエイターなどが活用する高性能なツールとして知られています。
個人の趣味から企業でのデザイン業務まで幅広く使われており、興味を抱いていたり習得を目指していたりする人も少なくないでしょう。習得方法はいくつか考えられますが、必要な知識や技術を効率よく身につけるにはセミナーに通うのも一案です。
セミナーに通うと受講料がかかるため、敬遠する人もいます。しかし、費用対効果や効率性の高さなど、セミナーだからこそのメリットは少なくありません。
本記事では、Photoshopのセミナーで学べることや受講を検討したいセミナーを紹介し、さらに受講先を選択する際のポイントなども解説します。
こちらの記事で、Photoshopの基本機能・使い方を解説しています。
Photoshopのセミナーは何を学ぶ?
Photoshopが学べるセミナーは多々あり、そのなかから自分に合ったものを選択しなければいけません。セミナーごとにカリキュラムなども異なりますが、主に以下のようなことを学べます。
ここでは、Photoshopのセミナーの多くが扱っている学習内容をみてみましょう。
基礎知識の習得
Photoshopのセミナーに通う人は初心者が多いため、大半は基礎知識の習得が可能なカリキュラムが組まれているでしょう。画面操作やパネルの名称・活用方法、オプションの設定などを学べます。
レイヤーやフィルターについての学習も必須です。Photoshopでは画像や写真に文字を書き込めますが、そうしたテキストに関する内容や色彩の変更・調整なども基礎知識に含まれます。
描画や写真の修正、そのほかさまざまなツールやショートカットの使い方なども多くのセミナーで学べるでしょう。
応用方法の学習
基礎知識を活用し、色味や雰囲気をさらに細かく修正できるような技術も学べます。さまざまなエフェクトを加えるなどしながら、人物を含めた被写体をより魅力的に加工することが可能です。
プロモーション用のデザインなどでしばしば使われるモックアップや、GIFアニメーションの作成方法が学べるセミナーも少なくありません。
画像や写真の合成や高度なアレンジに関するスキルも習得できます。
学習内容はセミナーによっても異なる
上記のような基礎知識や応用に関する内容は、多くのセミナーで学べるでしょう。セミナーによっては、Photoshopの知識や技術とともにWebデザインが学べるところもあります。
また、同じAdobe社のソフトウェアである「Illustrator」も並行して習得可能なセミナーも珍しくありません。セミナーに通う際には、事前に学習内容を確認しておく必要があります。
Photoshopのセミナー3選!
画像や写真の加工などが可能なソフトウェアのなかでも、Photoshopはとりわけ高い人気と需要を誇っています。そのため、関連セミナーも多くの企業や団体が実施しており、選択肢は決して少なくありません。
ここでは、Photoshopの基本的な知識や技術の習得が可能なセミナーを紹介しましょう。
セミナー名 | 特徴 |
BIZROAD Photoshop基礎セミナー講習 |
短期集中型(2日間) |
公益社団法人日本広報協会 フォトショップセミナー |
幅広いセミナーを開催 |
Udemy Adobe Photoshopコース |
自分に合ったセミナーやコースを選択できる |
BIZROAD Photoshop基礎セミナー講習
BIZRORDの「Photoshop基礎セミナー講習」は、多くの受講者と高い満足度を誇るセミナーです。短期集中型である点も特徴で、2日間で基礎から応用まで身につけられます。
実務に即した課題をこなしていくため、実際の業務で活用できる技術の習得が可能です。
会場受講やライブウェビナーのほかeラーニングも用意されており、自分の生活リズムや性格などに合ったスタイルを選択し受講できます。Photoshopについて効率的に無駄なく学べるでしょう。
公益社団法人日本広報協会 フォトショップセミナー
公益社団法人日本広報協会の「フォトショップセミナー」は、Photoshopの使い方などを学びたい人を幅広く募集し開催しているセミナーです。
毎年度3〜4回のセミナーを実施しており、1回あたり2日間にわたりPhotoshopを用いた編集や加工の方法について学べます。
非会員でも受講は可能ですが、会員と比べて受講料が高めに設定されている点には注意が必要です。平日開催が多い点も押さえつつ、受講を検討してみましょう。
Udemy Adobe Photoshopコース
Udemyの「Adobe Photoshopコース」では、レベルや学びたい内容、講師ごとにさまざまなセミナーを用意しています。
自分に合ったセミナーやコースを選択できる点が最大のメリットです。料金設定も比較的安いものが多く、初心者でも学びやすいでしょう。
コース内容にくわえ、受講人数や受講した人の評価をあらかじめ確認できるところも魅力です。一方で、選択肢が多いため初心者が最適なものを選ぶのは容易ではない点には注意が必要でしょう。
必要な内容を自分で選択でき、黙々と学べる人と相性のよいサービスといえます。
Photoshopのセミナーの選ぶポイント
Photoshopのセミナーは、常にどこかで開催されているといってもよいでしょう。多くのセミナーのなかから最適なものを選択するには、ポイントを絞り込んで比較検討する必要があります。
ここでは、Photoshopのセミナーを選ぶポイントをまとめましょう。
- 自分に合ったカリキュラムか
- 学びやすい受講スタイルか
- 無理なく学べる回数や期間か
- 適切な受講料となっているか
自分に合ったカリキュラムか
初心者向けのセミナーであれば、基礎知識の学習や初歩的な応用方法などはカリキュラムに含まれているでしょう。ただ、応用学習のレベルや範囲などはセミナーごとに異なります。
また、Windowsだけではなく、日頃からMacを使用している人向けのセミナーを開催しているところを見つけることも可能です。Photoshopのセミナーを選ぶ際は、こうした細かなカリキュラム内容や受講環境などもチェックしましょう。
Webデザインまで習得可能なのかどうか、他のソフトウェアの学習カリキュラムも含まれているかどうかなどの確認も必要です。
学びやすい受講スタイルか
人によって、講師と直接対面しながら学びたいか、それともオンラインで学びたいかは異なるでしょう。
セミナーごとに、採用している受講スタイルは異なります。eラーニングやオンデマンド受講などと呼ばれる、好きなタイミングで学習が可能なサービスを提供しているセミナーも少なくありません。
自分の性格や生活リズムに合った受講スタイルを用意しているセミナーを選択することが大切です。
無理なく学べる回数や期間か
カリキュラムや受講スタイルと同じように、受講の回数や期間もセミナーごとに違いがあります。
通常は、回数が多く期間が長いほどに、内容の濃いカリキュラムとなっているでしょう。しかし、短期集中型のセミナーのなかには、2〜3日程度で実務に必要な知識や技術が十分に習得可能な内容となっているところもあります。
あまり長い期間受講しなければならないセミナーだと、特に初心者の場合は続けるのが困難になりかねません。無理なく学べる回数や期間となっているセミナーを選んだほうが、意欲や集中力も持続しやすいでしょう。
学校に通いながら、あるいは仕事をしながら学びたい場合には、特に受講の回数や期間に注意しながらの選択が求められます。
適切な受講料となっているか
受講料の安いセミナーは魅力的にみえますが、あまり多くのことを学べないリスクや受講生からの評価が高くない可能性が否定できません。
もちろん、安くても学びの多いセミナーも存在はしています。重要なのは、カリキュラムや受講スタイル、講師や受講期間などと料金とのバランスです。
受講料の比較のみではなく、セミナー全体の内容も含めながら適切な料金となっているかをチェックし各セミナーを比べてみましょう。
Photoshopのセミナーを受講するメリット
Photoshopは、独学でも習得は可能です。しかし、セミナーを受講するからこそのメリットも少なくありません。
ここでは、セミナーを受講しPhotoshopの知識や技術を学ぶことのメリットを紹介します。
実務でも活用できる知識や技術を習得できる
最大のメリットは、実際の業務で活用できる知識や技術を習得できる点です。セミナーの講師は、実際にPhotoshopを活用してWebや広告のデザインを業務として担ってきた人が多いでしょう。
そうした人たちが講師を務めるセミナーでは、多くの分野で実務に役立つカリキュラムとなっているケースが大半です。
特に応用学習には無駄が少なく、就職活動や転職活動でアピール可能なスキルを身につけられます。より高度なレベルでPhotoshopを扱えるようになりたい人にとって、セミナーの受講は必須といえるでしょう。
ほかの分野やツールにも興味が湧きやすい
Photoshopはさまざまな分野で活用されており、ほかのソフトウェアと併用しながら作品が作り上げられているケースも少なくありません。
Photoshopのセミナーを受講することで、そうしたほかの分野やツールに興味を抱く人も出てくるでしょう。
視野や世界が広がり、さらに学習意欲が高まれば、自分のキャリアをよりよくするために必要な分野や知識、技術なども見出しやすくなります。
セミナーの受講は、自分の成長を大きく促すきっかけとなりえる点もメリットです。
効率よく学べ成長のスピードも早められる
Photoshopのセミナーの多くは、効率よく学べるようにカリキュラムが組まれています。何から学べばよいのか、次に何を習得すればよいのかなどがわかりづらい独学と比べ、学習効率はとてもよいといえるでしょう。
また、疑問や不明な点を講師に質問できるのも、セミナーを受講するメリットです。
独学ではインターネットで調べる程度しかできませんが、セミナーであれば講師だけではなくほかの受講生に尋ねて解決することもできます。結果、別の学習方法よりも成長速度を早められるでしょう。
目標を達成しやすい
一般的なPhotoshopのセミナーでは、前払い制度を導入しています。このことにより、セミナーの受講をやめるなど学習を途中で投げ出す人は減るでしょう。
三日坊主になりがちな人にとって、セミナーの受講はPhotoshopの知識や技術を一通り習得するのに大いに役立ちます。自分の目的や習得したい内容にマッチしたセミナーを選択することで、目標の達成がしやすくなる点もメリットです。
また、セミナーを受講すると学びたいことややりたいことも明確になり、目標の設定そのものもしやすくなります。漠然と「Photoshopを学んでみたい」という人にとっても、セミナーの受講には大きなメリットがあるでしょう。
Photoshopの値段について、以下の記事でご紹介していますのでご参考ください。
Photoshopのセミナーについてまとめ
多くのPhotoshopのセミナーでは、基本的な知識から応用スキルまで幅広く学べるカリキュラムが組まれています。それらに加え、WebデザインやIllustratorなどほかのツールが学べるセミナーも珍しくありません。
自分の目的やレベルに合わせてセミナーを選択することが大切です。また、自分の性格や生活リズムなどにマッチした受講スタイルや受講期間の選択も求められます。
Photoshopのセミナーを受講するメリットの一つは、独学と比べて実務で活用できる知識や技術を効率よく学べる点にあるでしょう。目標の設定や達成もしやすくなるため、意欲的に取り組み続けられます。
本気で学びたい人から興味がある人まで、幅広く学べるのもセミナーのよい点です。