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【2024】Photoshopとは?初心者でも理解できる基本機能・使い方を解説

画像を自分の想像通りに編集できるツール「Photoshop(フォトショップ)」。
初心者からプロまで幅広く利用されており、本格的な画像編集が可能です。

しかし、多機能であることから「Photoshopを使ってどのようなことができるのかわからない」という悩みも多いでしょう。
当記事では、Photoshopの詳細から基本機能、使い方まで詳しく解説していきます。

Photoshopで何ができるのかを理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。

Photoshop(フォトショップ)とは

Photoshop(フォトショップ)とは

Photoshopとは、Adobe社が提供している画像編集ツールです。
画像編集をはじめデザインやイラスト作成もできるため、幅広い用途で利用できます。

Photoshopでは「ビットマップ画像」という格子状に配置されたピクセルで構成された画像を作成可能です。
また、点と線で構成された「ベクトル画像」も作成できます。

例えばポスター作成をおこなう場合、人物を切り抜き背景画像と合成すれば簡単にプロのような仕上がりになります。
Adobe社が提供しているIllustrator(イラストレーター)と併用することで、それぞれの特性を活かした成果物を作成できるのです。

Adobe公式ページでは画像編集のテクニックを紹介しているため、初心者でもすぐに扱えます。
Illustratorについては、以下の参考記事をご覧ください。

参考記事:

【2024】Illustratorとは?基本機能や使い方について初心者向けに解説

Photoshopでできること

Photoshopでできること

Photoshopでは、主に以下のようなことができます。

  • 画像編集
  • デザイン作成
  • イラスト作成
  • 写真公開

画像の色を変更したり一部を切り抜いたりできるため、イメージ通りに編集可能です。
例えばモノクロで撮影された写真をカラー編集することで、現代風に変更できるようになります。

また、写真と画像、文字を組み合わせれば自由なデザイン作成ができます。
手書き感のあるイラスト作成もでき、理想的なかたちへと仕上げられます。

SNS用の写真公開もできるので、Photoshopは利用者の目的に合わせて使えるのです。

Photoshopのワークスペースの見方

ワークスペース

Photoshopのワークスペースには、以下の5種類が配置されています。

  1. メニューバー:最上部にあるメニューバー
  2. オプションバー:ツールバーの詳細設定ができる
  3. ツールバー:ツールがまとめられている
  4. ドキュメントウィンドウ:編集対象の画像が配置される
  5. パネル:カラー変更・レイヤー管理などができる

上記項目を使いこなすことで、さまざまな編集ができるようになります。
利用者によって最適な配置に変更できるため、使いやすくカスタマイズ可能です。

Photoshopを使いこなすには、はじめにワークスペースの見方を理解すると良いでしょう。

Photoshopの基本機能

Photoshopの基本機能

Photoshopの基本機能として、以下の4つがあります。

  1. 写真の切り抜き
  2. 写真の合成
  3. 写真の色・明るさ調整
  4. 文字入力

新機能である「AI画像編集」も合わせて紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

写真の切り抜き

Photoshopから「選択とマスク」機能を使うと、人物や物を画像から切り抜けます。
人や動物の細かな毛を切り抜くこともでき、背景画像に貼り付けてポスターやチラシを作成可能です。

写真の切り抜きは「自動選択ツール」や「クイック選択ツール」でも可能となっており、かたちに合わせて綺麗に切り取れます。
画像編集は写真の切り抜きをすることが多いため、活用の幅が広い便利な機能です。

写真の合成

Photoshopでは、2つの写真を合わせることで簡単に合成できます。
合成できる画像の数に制限はないため、複数の写真を組み合わせられます。

前述で紹介した写真の切り抜きをおこなうことで、綺麗に合成可能です。
写真の合成は画像編集の基本となっており、Photoshopには欠かせない機能です。

写真の色・明るさ調整

Photoshopで写真を選択すると、色や明るさを自由に調整できます。
暗くて全体的な印象がわかりづらい写真であっても、明るさの数値を高くすれば鮮明になります。

「選択ツール」から特定の範囲を指定すれば「色調補正」によって部分的に変更可能です。
写真の色や明るさを調整できる機能は、Photoshopを利用する醍醐味といえるでしょう。

文字入力

Photoshopにある「文字ツール」を使用すると、画像に文字入力できます。
文字は横書きだけでなく、縦書きにして入力することも可能です。

また、オプションバーからフォントや大きさを自由に変更できます。
ツールバーの「移動ツール」を選択すれば、作成した文字を回転させられます。

ポスターやWeb広告の作成に役立つため、ほかの機能と合わせて活用しましょう。

【新機能】AI画像編集

現在Photoshopでは、ベータ版に「AI画像編集」機能が追加されました。
こちらはAdobeが開発した「Adobe Firefly」を使用しており、画像の拡張や置き換えができる機能となっています。

例えばテキスト入力によって指示を出すと、AIが自動的に画像を変更してくれます。
これまで画像編集に時間がかかっていた方も、AI画像編集機能を利用すれば短時間のうちに完了します。

画像編集の作業効率が大幅に向上するため、ぜひ試してみましょう。

【初心者向け】Photoshopの使い方

【初心者向け】Photoshopの使い方

Photoshopのおさえておくべき使い方には、以下の7つがあります。

  1. PSDファイルの新規作成と保存
  2. 画像の拡大・縮小
  3. 画像の色・明るさ調整
  4. 選択範囲の切り抜き
  5. 文字入力
  6. ツール
  7. ショートカットキー

それでは順番に解説します。

PSDファイルの新規作成と保存

はじめにPhotoshopの基本となるPSDファイルの新規作成と保存について解説します。

PSDファイルの作成・保存手順

  1. Photoshopのアイコンをクリックしてソフトを起動する
  2. 起動後の画面にある「新規ファイル」をクリックする
  3. 新規作成メニュー上部にある「写真」や「印刷」をクリックする
  4. 表示されたプリセットの中からサイズを選ぶ、サイズ指定する
  5. カラーモードは印刷物の場合「CMYK」、Web用の場合は「RGB」に変更する
  6. 「作成」ボタンをクリックする

以上の流れで新規PSDファイルを作成可能です。
設定画面の見方は下記をご覧ください。

新規作成

新規作成2

次に作成したPSDファイルを保存する手順について説明します。
PSDファイルのなかには、作業途中のレイヤーやテキスト、アピアランスなどの情報が保存されています。

PSDファイルを保存する手順は、以下の通りです。

  1. 「ファイル」をクリックする
  2. 「保存」もしくは「別名で保存」をクリックする
  3. フォーマット形式を「Photoshop(PSD)」に変更する
  4. ファイル名を指定して「保存」をクリックする

保存の流れは下記をご覧ください。

保存方法

保存方法2

こちらでPSDファイルを新規作成し、作業中のファイルを保存できます。

画像の拡大・縮小

Photoshopで画像の拡大と縮小をおこなうと、大きさを自由に変更できます。

画像の拡大・縮小をおこなう手順は、以下の通りです。

  1. Photoshopで画像ファイルを開く
  2. 画像のレイヤーを選択する
  3. レイヤーメニューから「スマートオブジェクト」、「スマートオブジェクトに変換」を選択する
  4. 編集メニューから「変形」、「拡大・縮小」を選択する
  5. コーナーハンドルをドラッグして画像サイズを変更する

「Shift」キーを押しながらコーナーハンドルをドラッグすると、縦横比を固定しないまま変形できます。
「Option」キーを押しながらコーナーハンドルをドラッグすると、画像中心を固定しながら変形可能です。

オプションバーの数値を変更することで、正確に画像を変形できます。
画像の拡大・縮小の流れは下記をご覧ください。

拡大・縮小

拡大・縮小3

拡大・縮小4

画像の色・明るさ調整

Photoshopでは、画像の色や明るさを自由に調整できます。
部分的な色を変更したり暗い場所を明るくしたりできるため、鮮明な画像を作成可能です。

まず画像の色を調整する手順は、以下の通りです。

  1. Photoshopで画像ファイルを開く
  2. 画像のレイヤーを選択する
  3. イメージメニューから「色調補正」、「色の置き換え」を選択する
  4. 色を変更したい部分をスポイトで選択する
  5. 「画像を表示」にチェックを入れて「結果」の色を変更する
  6. 「許容量」を「200」に変更する
  7. 「OK」をクリックする

上記の流れで画像の色を部分的に変更できます。
画像の色を調整するときは、下記をご覧ください。

画像の色調整

画像の色調整2

画像の色調整3

画像の色調整4

続いて画像の明るさを調整する手順は、以下の通りです。

  1. Photoshopで画像ファイルを開く
  2. 画像のレイヤーを選択する
  3. イメージメニューから「色調補正」、「明るさ・コントラスト」を選択する
  4. 「明るさ」の数値を変更する
  5. 「OK」をクリックする

明るさの数値は高くすると明るくなり、低くすると暗くなります。
画像の状態に合わせて変更することで、はっきりとわかりやすい仕上がりとなります。

画像の明るさを調整するときは、下記をご覧ください。

画像の明るさ変更2

画像の明るさ変更3

選択範囲の切り抜き

画像の一部を切り抜きたいときは、Photoshopの「選択とマスク」という機能を使います。
切り抜きをおこなえば、ほかの画像との合成をおこなうときに役立ちます。

選択範囲の切り抜きをおこなう手順は、以下の通りです。

  1. Photoshopで画像ファイルを開く
  2. 画像のレイヤーを選択する
  3. 選択範囲メニューから「選択とマスク」を選択する
  4. 「クイック選択ツール」で切り抜きたい部分をドラッグする
  5. 「属性パネル」の「出力設定」から「出力先」を「レイヤーマスク」に設定する
  6. 「OK」をクリックする

こちらで画像の選択範囲を切り抜けるようになります。
「境界線調整ブラシツール」を使えば、髪の毛などの細かい部分まで切り抜けます。

細かく欠けてしまっている部分は、画面を拡大してドラッグすれば抽出可能です。
選択範囲の切り抜きをするときは、下記をご覧ください。

画像の切り抜き

画像の切り抜き2

画像の切り抜き3

画像の切り抜き4

画像の切り抜き5

Photoshopの切り抜きについては、下記のYouTube動画でも解説されていました。

文字入力

Photoshopは、画像の上にテキストを反映できます。
文字入力をおこなうことで、本格的なデザインへと仕上げられます。

Photoshopにはさまざまな書体が用意されているため、イメージ通りにデザイン可能です。

文字入力をおこなう手順は、以下の通りです。

  1. ツールバーから「文字ツール」を選択する
  2. 文字入力をおこなう
  3. オプションバーから書体や大きさを変更する

文字入力を終えたら、背景画像に反映させれば合成できます。
編集メニューから「変形」を選択すれば、大きさや角度を変更可能です。

文字入力は画像編集の基本となるので、ぜひ理解しておきましょう。
文字入力をするときは、下記をご覧ください。

文字入力

文字入力2

文字入力3

ツール

Photoshopで画像編集をおこなうときは、基本的にツールを使用します。
ツールにはさまざまな種類があり、必要に応じて使い分ける必要があります。

全てのツールは左側のツールパネルに格納されており、マウスで選択すれば使用可能です。
ツールパネルは、役割によって以下の4つのエリアに分かれています。

  1. 選択・切り抜き・情報収集系ツール
  2. ペイント・レタッチ系ツール
  3. 描画系ツール
  4. 画面表示系ツール

一度に全てのツールを使いこなすことは難しいため、はじめは代表的なものを理解していくようにしましょう。

ショートカットキー

Photoshopには、便利なショートカットキーがあります。
ショートカットキーとは、複数のキーを同時押しすることで操作できる便利な機能です。

例えば、フォトショップのファイルを保存するときは「command」+「S」を同時押しすればできます。
ショートカットキーを理解することで、普段の作業効率は大幅に向上します。

Photoshopで覚えておくと使えるショートカットキーをまとめたので、ぜひ参考にご覧ください。

  • コピー:「command」+「C」
  • ペースト:「command」+「V」
  • カット:「command」+「X」
  • ひとつ前に戻す:「command」+「Z」
  • ひとつ先に進む:「command」+「↑」+「Z」
  • 拡大:「command」+「+」
  • 縮小:「command」+「-」
  • 自由変形:「command」+「↑」+「T」
  • 保存:「command」+「S」

上記ショートカットキーは、Macのやり方です。
Windowsでおこなうときは「command」が「Ctrl」となるので、覚えておきましょう。

Photoshopの値段・価格

Photoshopの値段・価格

Photoshopは、購入時に選択するプランによって値段・価格が大きく変動します。
現在、Photoshopを利用できるプランは「 Photoshop単体プラン」、「フォトプラン」、「AdobeCCコンプリートプラン」の3種類です。

それぞれプランの違いについては、以下の表をご覧ください。

プラン名 料金(税込) 特徴
Photoshop単体プラン 2,728円/月 Photoshopのみ利用可能
フォトプラン 1,078円/月 ※1TBは2,178円/月 PhotoshopとLightroomの2つを利用可能
AdobeCCコンプリートプラン 6,480円/月 Adobeの全アプリを利用可能

上記表から分かる通り、Photoshopのみを利用するなら「フォトプラン」が最も安いです。
また、学生・教職員の場合、AdobeCCコンプリートプランを月1,980円で利用できます。

初めてPhotoshopを利用する方は、7日間無料体験版を利用可能です。
まずは無料体験版でPhotoshopを使い、操作を覚えたら最適なプランを選ぶようにしましょう。

Photoshopに関するよくある質問

Photoshopに関するよくある質問

最後にPhotoshopのよくある質問を回答します。
Photoshopの疑問を解消するためにも、ぜひチェックしておきましょう。

Photoshopにアプリ版はある?

Photoshopは、iOSとAndroidのアプリ版が用意されています。
iPad版はApple Pencilに対応しており、パフォーマンスを向上できます。

直感的な操作ができるため、初心者でも扱いやすいです。
また、ファイルはクラウド上で同期されるので、PCと連携して使用可能です。

Photoshopとの契約期間中であれば、無料で利用できます。

Photoshopに買い切り版はある?

Photoshopは「Photoshop CS6」以降、販売を終了しています。
一部の電気屋やインターネットショッピングサイトには販売されていますが、現在のバージョンとは大きく異なります。

買い切り版の製品はAdobeのサポートも終了しているため、何らかの不具合が発生する可能性も高いです。
そのためPhotoshopを利用する場合、サブスクリプションと契約するようにしましょう。

Photoshopを無料で使うことはできる?

Photoshopには、7日間無料体験版があります。
7日以降は登録したクレジットカードから、自動的に請求される仕組みとなっています。

無料体験期間中ならいつでも解約できるため、費用をかけたくない方は途中で手続きをおこないましょう。

Photoshopの基本についてまとめ

今回は、Photoshopの詳細や基本機能、使い方まで詳しく解説しました。
Photoshopは、初心者からプロまで利用できる画像編集ツールとなっています。

機能や使い方を理解すれば、自分のイメージ通りに作品を作成できます。
はじめは使いこなすことが難しいと思いますが、Adobeから提供されているチュートリアルやブログ記事、教本などを見ればすぐに扱えます。

ぜひ本記事を参考にしていただき、Photoshopを使いこなしてみましょう。

【2023】Photoshopとは?初心者でも理解できる基本機能・使い方を解説
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