動画のクオリティを向上させるには、動画素材をカットしながらうまくつなげることが大切です。
Premiere Proには動画をカットする機能やツールがあるため、初心者でも簡単に使いこなせます。
しかし、これまでPremiere Proを使ったことがない方は「どのように動画をカットすればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、Premiere Proで動画をカットする方法について詳しく解説します。
動画のカットに利用できるショートカットキーについても説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
Premiere Proのカットとは
Premiere Proのカットとは、動画素材を分割してつなぎあわせる方法を指します。
1つの動画素材に不要な部分があった場合、カットすることで必要な部分のみを残すことが可能です。
例えば1つの動画を3分割したとすると、2番目を削除して1番目と3番目をつなぎあわせられます。
動画素材だけでなく、音声素材も必要に応じてカットできます。
動画編集において基本的な方法となっているため、動画のクオリティを向上させるためにも必要な技術です。
Premiere Proで動画をカットする必要性
Premiere Proで動画をカットする必要性として、以下のようなポイントが挙げられます。
- 動画全体をわかりやすくする
- 動画編集がしやすくなる
それでは詳しく説明します。
動画全体をわかりやすくする
編集した動画をインターネットやイベントで公開する場合、視聴者にわかりやすく内容を伝える必要があります。
撮影しただけの動画には不要な映像や音が入っているため、そのままではクオリティの高いコンテンツに仕上げることはできません。
多くのクリエイターは動画のクオリティを向上させるために不要な部分をカットし、伝えたい部分のみをまとめています。
動画をカットすることで短時間のうちに内容を伝えられるので、視聴者の興味・関心を引きながら最後まで視聴してもらえるようになります。
とくにYoutubeやTikTokといった動画プラットフォームでは、多くのユーザーに動画を視聴してもらうための工夫が必要です。
動画全体をわかりやすくするためにも、動画の一部をカットすることは必要な作業といえるでしょう。
動画編集がしやすくなる
動画をカットすることで分割できるため、動画編集がしやすくなります。
Premiere Proでは動画素材にエフェクトやテロップを追加することも多いので、必要な部分のみに編集をかける必要があります。
動画をカットすれば、それぞれの動画素材に必要な編集を加えることが可能です。
結果的に効率良く動画編集ができるようになり、動画素材の管理もスムーズになります。
動画編集は時間と手間がかかる作業なので、効率良く進めるためにもカットは必要な作業となっています。
Premiere Proのカットとトリミングの違い
Premiere Proには、カットと類似する方法として「トリミング」があります。
トリミングとは、動画の一部分を切り抜く方法です。
動画の前後を切り抜くことができ、必要な部分のみを残せます。
カットのように分割した動画素材をつなげることはできず、必要な部分のみが残る方法となっています。
また、トリミングは動画の長さだけでなく、映像の大きさも自由に変更可能です。
2つの動画を並べて表示することもできるため、さまざまな映像表現を加えらます。
分割した動画素材をつなぎ合わせたいならカット、動画の前後を切り抜きたいならトリミングを利用しましょう。
Premiere Proのカットに利用できる機能・ツール
Premiere Proのカットに利用できる機能・ツールには、以下のようなものがあります。
- レーザーツール
- 選択ツール
- インポイント・アウトポイント
それぞれの特徴について解説するので、ぜひカット編集をするときに利用してください。
レーザーツール
レーザーツールは、クリップを好きな部分で分割できるツールです。
ツールパネルにある1つであり、簡単に動画素材をカットできます。
ツールパネルからレーザーツールを選択し、タイムライン上にある動画素材のカットしたい部分をクリックすれば分割できます。
基本的にPremiere Proで動画をカットするときは、レーザーツールの使用がおすすめです。
レーザーツールには専用のショートカットキーが用意されているため、キーボードで簡単にツールを呼び出せます。
手軽に動画素材を分割したいときは、レーザーツールの利用がおすすめです。
選択ツール
選択ツールは、タイムライン上のクリップを選択できるツールです。
レーザーツールと同じくツールパネルの1つとなっており、動画素材を選択するときに利用できます。
ツールパネルから選択ツールを選択し、タイムライン上の動画素材を選択することで削除や移動が可能です。
レーザーツールで分割した動画を選択ツールで選択することで、好みの位置に動画素材を変更できます。
動画素材の削除や移動をするときには、選択ツールの利用がおすすめです。
インポイント・アウトポイント
インポイント・アウトポイントは、動画のはじまりと終わりを選択できる機能です。
インポイントをはじまり、アウトポイントを終わりとして選択でき、細かく動画素材を分割できます。
専用のショートカットキーも用意されており、キーボードから簡単に呼び出せます。
レーザーツールに比べると手間がかかりますが、細かく動画素材をカットしたいときはインポイント・アウトポイントの利用がおすすめです。
Premiere Proで動画をカットする方法
こちらでは、Premiere Proで動画をカットする基本的な方法を紹介します。
動画のカットには難しい作業がないため、慣れれば初心者でも簡単に扱えるようになります。
Premiere Proで動画をカットするときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①タイムラインパネルにカットしたい動画素材を配置する
プロジェクトパネルにある動画素材をタイムラインパネルにドラッグ&ドロップします。
ステップ②ツールパネルから「レーザーツール」を選択する
ツールパネルにマウスカーソルを合わせて「レーザーツール」を選択します
ステップ③動画素材のカットしたい部分を2箇所クリックする
レーザーツールを選択した状態で動画素材のカットしたい部分を2箇所クリックします。
ステップ④ツールパネルから「選択ツール」を選択する
ツールパネルにマウスカーソルを合わせて「選択ツール」を選択します。
ステップ⑤削除したい部分をクリックして削除する
カットした動画素材の削除したい部分をクリックして削除します。
ステップ⑥「選択ツール」で動画をつなぎ合わせる
「選択ツール」でタイムラインパネルの離れた動画素材をつなぎ合わせれば完了です。
動画素材をドラッグ&ドロップすれば、簡単につなぎ合わせられます。
以上の手順で、Premiere Proの動画をカットできます。
ツールパネルにあるレーザーツールと選択ツールを併用することで、簡単に動画素材をカットすることが可能です。
動画編集の基本的なテクニックとなっているため、ぜひ理解を深めておきましょう。
Premiere Proのインポイント・アウトポイントで動画をカットする方法
Premiere Proでは、インポイントとアウトポイントの機能を使って動画をカットすることもできます。
レーザーツールと選択ツールを使う方法よりも手間はかかりますが、細かく動画素材をカットするときに最適です。
Premiere Proのインポイント・アウトポイントで動画をカットするときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①タイムラインパネルにカットしたい動画素材を配置する
プロジェクトパネルにある動画素材をタイムラインパネルにドラッグ&ドロップします。
ステップ②動画素材のカットしたい部分にショートカットキーを入力する
動画素材のカットしたいはじまりの部分に「I」キー、終わりの部分に「O」キーを押します。
ステップ③削除したい部分をクリックして削除する
インポイント・アウトポイントで選択した部分をクリックして削除します。
ステップ④「選択ツール」で動画をつなぎ合わせる
「選択ツール」でタイムラインパネルの離れた動画素材をつなぎ合わせれば完了です。
以上の手順がインポイント・アウトポイントで動画をカットする方法となります。
動画を細かくカットしたいときは、こちらの方法を試してください。
Premiere Proのカットにはさまざまなテクニックがある
Premiere Proでは、前述で紹介した方法以外にも動画をカットする方法があります。
ショートカットキーをカスタマイズすることで、効率良く動画をカットすることも可能です。
手を動かしながらカットの方法を学習したい方は、上記動画も参考に合わせてご覧ください。
Premiere Proのカットに便利なショートカットキー
Premiere Proでは、カットに便利なショートカットキーが豊富に用意されています。
ショートカットキーを利用することで、効率良く動画をカットできるので作業がスムーズにこなせるようになります。
カットに利用できるショートカットキーをまとめたので、動画編集をするときにぜひ利用してください。
ショートカットキー【Mac/Windows】 | 機能 |
C | レーザーツール |
V | 選択ツール |
Option + Delete、Alt+Delete | 選択したクリップの削除・後ろのクリップを前に詰める |
I・O | インポイント・アウトポイント |
Delete | 削除 |
Premiere Proのカットについてまとめ
今回は、Premiere Proで動画をカットする方法、利用できるショートカットキーまで詳しく解説しました。
動画をカットして分割することで、動画全体がわかりやすくなり動画編集もしやすくなります。
Premiere Proでは、レーザーツールや選択ツール、インポイント・アウトポイントを活用することで簡単に動画をカットできます。
効率良く動画をカットしたいときは、ショートカットキーも合わせて利用しましょう。
ぜひ当記事で紹介した方法を参考にしながら、動画素材をカットしてコンテンツのクオリティを向上させてください。