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【2024】Premiere Proで動画のノイズを除去する方法を詳しく解説

動画を撮影していると、音声にノイズが入って聞きづらくなってしまうことがあります。
ノイズが入ると動画のクオリティを低下させる原因になるため、視聴者の離脱へとつながってしまいます。

Premiere Proでは、動画に入ったノイズを除去してクリアな音に編集することが可能です。
しかし、初心者の方は「どうやってPremiere Proでノイズを除去すればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。

当記事では、Premiere Proで動画のノイズを除去する方法について詳しく解説します。
ノイズを除去してクオリティの高い動画を作成できるようになるので、ぜひ参考にご覧ください。

Premiere Proのノイズ除去とは

Premiere Proのノイズ除去とは

Premiere Proのノイズ除去とは、動画に入った不要な音を削除する方法です。
動画撮影に使用するカメラマイクに風が入ったり、物が当たったりするとノイズが入ってしまいます。

ノイズが入ったままになっていると、出演者の声が聞こえづらくなるので動画のクオリティが下がる原因となります。
Premiere Proにはノイズを除去するための機能が搭載されているため、必要な音だけを残すことが可能です。

初心者でも簡単に扱えるので、ノイズを除去して簡単にクオリティの高い動画を仕上げられます。

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Premiere Proでノイズを除去する3つのメリット

Premiere Proでノイズを除去する3つのメリット

Premiere Proでノイズを除去することで、以下のような3つのメリットがあります。

  1. メインの音が聞こえやすくなる
  2. 不要な音を削除できる
  3. 視聴者の離脱を防げる

上記項目は、動画編集をおこなう上で重要なメリットです。
それでは順番に説明します。

1.メインの音が聞こえやすくなる

動画に入ったノイズを除去することで、一番重要なメインの音が聞こえやすくなります。
外出先で動画を撮影する場合、風や周囲の声、物が擦れる音などがノイズの原因になりやすいです。

高性能なカメラにはノイズ除去機能が搭載されている製品もありますが、確実に除去できるわけではありません。
Premiere Proによって撮影した動画のノイズを綺麗に除去できるため、必要な音だけを残せます。

メインの音が聞こえやすくなる点は、ノイズを除去する大きなメリットといえるでしょう。

2.不要な音を削除できる

Premiere Proのノイズ除去機能は性能が高く、不要な音を特定して削除できます。
手動でノイズが入った部分を特定することは手間がかかるため、時間効率が悪くなってしまいます。

Premiere Proでは読み込んだ動画からノイズがある部分を自動検出できるので、簡単に不要な音を削除可能です。
また、会話内容に入ったノイズを除去することもでき、対談などの動画にも活用できます。

手間をかけずに不要な音を削除できる点は、ノイズを除去する良いメリットです。

3.視聴者の離脱を防げる

動画を多くの視聴者に届ける場合、音のクオリティは重要な要素です。
ノイズが入った動画は視聴者の印象を悪くしてしまうため、途中で離脱される原因となります。

Premiere Proでノイズを除去すれば、視聴者に届けたい音のみを残せるので動画のクオリティが向上します。
動画のクオリティが向上すると視聴者の離脱を防げるので、最後まで内容を観てもらえるようになるでしょう。

そのためノイズの除去によって視聴者の離脱を防げる点は、動画制作者にとって大きなメリットです。

Premiere Proにある映像ノイズ・音声ノイズの種類

Premiere Proにある映像ノイズ・音声ノイズの種類

Premiere Proにある映像ノイズ・音声ノイズには「ブロック」、「モスキート」、「フリッカー」、「ホワイトノイズ」、「風音」の5種類が存在します。
種類によって発生するノイズが異なるため、原因を理解するためにも詳細を把握することが大切です。

こちらでは、映像ノイズと音声ノイズの種類について詳しく説明します。
特徴の違いを理解したい方は、以下の表を参考にご覧ください。

映像ノイズ・音声ノイズの種類 特徴
ブロック 映像の一部分がモザイク処理のように見える
モスキート 虫が飛んでいるように見える
フリッカー 映像にチラつきが見える
ホワイトノイズ サーッといった高周波のノイズが入る
風音 風の音によってノイズが入る

ブロック

ブロックは、映像の一部分がモザイク処理のように見える映像ノイズです。
ビットレートが低い状態で動きの素早い動画を再生すると、ブロックが発生しやすくなります。

ブロックの発生を防ぐには、ビットレートを高く設定した状態で動画を再生する必要があります。

モスキート

モスキートは、大量の虫が飛んでいるように見える映像ノイズです。
対象物の境界線で色が変化し、虫が飛んでいるように見えます。

色の変化が多い動画に発生することが多く、撮影するカメラ性能によっても発生しやすいです。
モスキートが発生するときは、対象物の色が少ない状態で撮影する必要があります。

フリッカー

フリッカーは、映像にチラつきが見える映像ノイズです。
撮影時のシャッタスピードによって発生することがあり、蛍光灯などの映像に起こりやすくなっています。

フリッカーを防ぐには、蛍光灯などの対象物を映像に入れないことが大切です。

ホワイトノイズ

ホワイトノイズは、サーッといった音が聞こえる音声ノイズです。
マイクのようなアナログ機器を接続したときに発生しやすく、映像全体に入ります。

ホワイトノイズが発生するときは、別のマイクを用意するか録音設定を調整することをおすすめします。

風音

風音は、風の音によって発生するノイズです。
外出先で発生することが多く、風がマイクに入るとノイズになってしまいます。

風音を防ぐには、マイク部分にファーをつけたり屋内で撮影したりすることをおすすめします。

Premiere Proのノイズ除去できる機能

Premiere Proのノイズ除去できる機能

Premiere Proは、アップデートを重ねることでノイズ除去できる新機能を追加しています。
代表的な機能として「Enhance Speech」や「フィラーワード検出」といったものがリリースされ、簡単にノイズを除去できるようになりました。

それでは機能の詳細や特徴について詳しく解説します。

Enhance Speech

Enhance Speechは、会話の音声素材にあるノイズをワンクリックで除去できる機能です。
こちらの機能にはAIが導入されており、音声素材からノイズを自動的に特定・除去することが可能です。

ノイズの具合を調整することもできるため、動画内容に合わせて設定できます。
プレゼンやミーティングなどの映像から音声をクリアに届けたいときは、Enhance Speechの機能がおすすめです。

フィラーワード検出

フィラーワード検出は、息継ぎなどのノイズを特定して除去できる機能です。
会話内容が長くなると息継ぎや無言になってしまうため、文字起こしの編集機能から不要な感覚を削除できます。

「えーっと」や「あー」といった感覚のある言葉を検出し、会話に不要な部分を削除することも可能です。
検出する長さを細かく設定できるので、音声ファイルに合わせてノイズを除去できます。

スムーズに伝わる会話を届けたいなら、フィラーワード検出の機能がおすすめです。

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Premiere Proの動画をノイズ除去する方法

Premiere Proの動画をノイズ除去する方法

それでは、Premiere Proの動画をノイズ除去する基本的な方法を紹介します。
Premiere Proには「エッセンシャルサウンド」という機能があり、会話やミュージックにあるノイズを軽減できます。

エッセンシャルサウンド機能を使ったノイズ除去するときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①タイムラインパネルにノイズを除去する素材ファイルを配置する

タイムラインパネルにノイズを除去する素材ファイルを配置する

Premiere Proのワークスペースを開き、プロジェクトパネルに追加した素材ファイルをタイムラインパネルに配置してください。

ステップ②上部「ウィンドウ」メニューから「エッセンシャルサウンド」を選択する

上部「ウィンドウ」メニューから「エッセンシャルサウンド」を選択する

上部「ウィンドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エッセンシャルサウンド」を選択します。

ステップ③エッセンシャルサウンドパネルから「プリセット」を選択する

エッセンシャルサウンドパネルから「プリセット」を選択する

ワークスペースに表示されたエッセンシャルサウンドパネルにある「編集」タブから「プリセット」を選択します。

ステップ④「会話」から「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択する

「会話」から「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択する

プリセットの項目にある「会話」から「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択します。

ステップ⑤エッセンシャルサウンドパネルから「修復」を選択して「ノイズを軽減」の数値を変更する

エッセンシャルサウンドパネルから「修復」を選択して「ノイズを軽減」の数値を変更する

エッセンシャルサウンドパネルにある「修復」を選択したら「ノイズを軽減」にチェックを入れて、数値を変更します。
以上の手順で、動画に入ったノイズを除去できるようになります。

「ノイズを軽減」の数値を変更するときは4〜5が目安です。
数値を上げすぎると声が消えてしまうため、設定時は注意するようにしましょう。

Premiere Proのクロマノイズ除去でノイズ除去する方法

Premiere Proのクロマノイズ除去でノイズ除去する方法

Premiere Proは、エフェクト機能にある「クロマノイズ除去」からノイズ除去する方法もあります。
動画にエフェクト効果をかけることが多いなら、クロマノイズ除去からノイズ除去する方法がおすすめです。

クロマノイズ除去でノイズ除去するときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①タイムラインパネルにノイズを除去する素材ファイルを配置する

タイムラインパネルにノイズを除去する素材ファイルを配置する

Premiere Proのワークスペースを開き、プロジェクトパネルに追加した素材ファイルをタイムラインパネルに配置してください。

ステップ②上部「ウィンドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウィンドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウィンドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します。

ステップ③エフェクトコントロールパネルの検索窓に「ノイズ」と入力する

エフェクトコントロールパネルの検索窓に「ノイズ」と入力する

エフェクトコントロールパネルが表示されたら検索窓に「ノイズ」と入力します。

ステップ④「オーディオエフェクト」から「ノイズリダクション / レストレーション」にある「クロマノイズ除去」をクリックする

「オーディオエフェクト」から「ノイズリダクション / レストレーション」にある「クロマノイズ除去」をクリックする

検索結果から「オーディオエフェクト」を選択して「ノイズリダクション / レストレーション」内にある「クロマノイズ除去」をクリックします。

ステップ⑤タイムパネルにあるノイズ除去する動画にクロマノイズ除去をドラッグ&ドロップする

タイムパネルにあるノイズ除去する動画にクロマノイズ除去をドラッグ&ドロップする

クロマノイズ除去をクリックした状態で、タイムラインパネルにあるノイズ除去する動画へドラッグ&ドロップします。

ステップ⑥エフェクトコントロールパネルから「クロマノイズ除去」の「個別のパラメーター」をクリックする

エフェクトコントロールパネルから「クロマノイズ除去」の「個別のパラメーター」をクリックする

エフェクトコントロールパネルから「クロマノイズ除去」を選択して、項目にある「個別のパラメーター」をクリックします。

ステップ⑦「適用量」をクリックして数値を調整する

「適用量」をクリックして数値を調整する

「個別のパラメーター」から「適用量」をクリックしてバーを動かしながら数値を調整します。
以上の手順で、エフェクト機能のクロマノイズ除去を使ってノイズ除去できます。

適用量の数値を調整するときは、60%前後にすると音声ノイズをうまく除去できるのでおすすめです。

Premiere Proのノイズ除去について詳しく知りたい方は、以下の参考動画も合わせてご覧ください。

Premiere Proのノイズ除去についてまとめ

今回は、Premiere Proで動画のノイズを除去する方法について詳しく解説しました。
Premiere Proの機能を利用すれば、初心者でも簡単に動画のノイズを除去できます。

不要な音を消すことでメインの音を主張できるため、動画のクオリティを大きく向上可能です。
ぜひ当記事で紹介したノウハウを参考にしながら、動画に入ったノイズを除去してみましょう。

【2024】Premiere Proで動画のノイズを除去する方法を詳しく解説
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