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【2024】3ds Maxでアニメーションを作る手順!

3ds Maxはアニメーションを作ることができ、キーフレームと呼ばれる手法を使うことで、オブジェクトに動きをつけることができます。

本記事では、アニメーションを作る手順やコツ、よくあるエラーについて解説していきます。参考にしながら、実際に3ds Maxを使ってアニメーションを作ってみてください。

3ds Maxでアニメーションは作れる?

3ds Maxでアニメーションは作れる?

3ds Maxではオブジェクトに動きを適用して、アニメーションを作ることができます。オブジェクトの動きは、主にキーフレームと呼ばれる手法を使って実現します。キーフレームを使えば誰でも簡単に、オブジェクトに動きを付けられます。

2dではコマごとに絵を用意する必要がありますが、3ds Maxでは2点のキーフレーム間のコマ、いわゆる中割りが補間されるので便利です。全コマの絵を用意せずに済むので、作品を作る労力の省力化が可能です。3ds Maxのアニメーション作成に関する機能を習得すれば、名作を作ることも不可能ではないでしょう。

実際にアニメーション制作の現場でも活用されています。3ds Maxにはキーフレームに加えて、パスや物理演算のように強力な機能が備わります。
つまり高度にリアルな動きの表現も可能なので、動きがデフォルメされた作風だけでなく、写実的なアニメーション作品にも3ds Maxを活用することができます。

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3ds Maxでアニメーションを作る手順!

3ds Maxでアニメーションを作るにはまず、キーフレームの機能を理解する必要があります。キーフレームは、時間軸における特定のポイントにおいて、ポーズなどを設定する機能です。

秒間30コマの作品であれば、1秒のアニメーションに30個のキーフレームを設定することができます。3ds Maxではすべてのコマにキーフレームを設定しなくても、コマ間のポーズを補間してくれるので便利です。

3ds Maxでアニメーションを作る手順を解説していきます。

  1. 1秒間のコマ数やアニメーションの長さを設定する
  2. モデルを読み込むなどしてオブジェクトを追加する
  3. キーフレームで設定するポーズは、移動だけでなく回転の設定も可能
  4. キーフレームはモディファイアの機能も使える
  5. パスを設定することでも作ることができる
  6. 物理演算を使う

1秒間のコマ数やアニメーションの長さを設定する

3ds Maxでアニメーションを作る前に、1秒間のコマ数を設定します。時間設定の画面を開き、フレームレートとアニメーションの長さを指定します。
フレームレートはNTSCにチェックを入れれば30fps、つまり1秒間に30コマのアニメーションとなります。

モデルを読み込むなどしてオブジェクトを追加する

設定が完了したらモデルを読み込むなどしてオブジェクトを追加します。画面下にあるタイムスライダーバーを動かし、ポーズを設定するフレームを選びます。スライダーを動かせる最大値はアニメーションの長さで決まります。

長い作品を作りたい場合の手順 オブジェクトが移動する作品を作りたい場合の手順
  1. 時間設定を開いてアニメーションの長さの数値を変更する
  2. バーの下にあるオートキーをクリックする
  3. バーの色が変化して、アニメーションを付けているコマを把握できる
  1. タイムスライダーバーを動かす
  2. オブジェクトを移動させたいところまで動かす
  3. バーを0フレームまで戻す
  4. バーが左に移動するたびにオブジェクトも巻き戻るように移動することがわかる

これでオブジェクトが移動するアニメーションが作れている状態です。キーフレームが2点のみで移動が水平もしくは垂直のみだと、直線的な動きになります。

しかし、途中に異なる軸に移動するキーフレームを加えることで、曲線的な動きに変化します。例えば水平移動に垂直移動のフレームを加えれば、山なりに移動する動きが実現します。これを応用すれば、山なりに飛ぶ弓矢のアニメーションを作ることができます。

キーフレームで設定するポーズは、移動だけでなく回転の設定も可能

キーフレームで設定するポーズは、移動だけでなく回転の設定も可能です。人形のオブジェクトを水平移動させ、垂直移動と回転の中間フレームを加えれば、ジャンプしながら回転して着地するフィギュアスケートの作品の完成です。

実際には手足のポーズを付けなければリアルな動きになりませんが、軌道の動きに関してはこれだけでもそれらしく見えます。

キーフレームはモディファイアの機能も使える

3ds Maxのキーフレームは、移動や回転以外にも設定することができます。修正パネルにあるモディファイアの機能も、希望する機能の値を設定するだけで簡単にキーフレームアニメーションに反映させられます。

変形に関する機能を使えば、時間の経過と共にオブジェクトが巨大化したり、形が変化する作品に仕上げることが可能です。3ds Maxが面白いのは、マテリアルもキーフレームに設定できることです。フレームごとに色を設定すれば、カラフルに色が変化するオブジェクトが完成します。

パスを設定することでも作ることができる

3ds Maxのアニメーションは、パスを設定することでも作ることができます。パスアニメーションを作るには、オートキーを再びクリックして状態を解除します。

パスのラインを作成している場合は、パスに合わせて動かしたいオブジェクトを表示して選択、メニューのアニメーションからコンストレイント、パスコンストレイントの項目をクリックしましょう。

オブジェクトから破線が延びる状態でパスをクリックすることで、パスに沿ったオブジェクトの移動が実現します。この機能を活用することができれば、複雑な軌道を描く作品も簡単に作れます。

修正パネルのモーションタブにあるパスパラメータのフォローにチェックを入れれば、オブジェクトが常に進行方向を向いた状態になります。バンクにチェックを入れると、さらに傾きを加えることができます。

物理演算を使う

物理演算を使うには、シミュレーションを適用したいオブジェクトを選択して、修正パネルのモディファイアリストからMassFX RBodyを選びましょう。
次にアニメーションメニューからMassFXを選択、ユーティリティからMassFXツールを表示をクリックします。

表示されたパネルにあるシミュレーションツールタブを開き、シミュレーション開始ボタンを押すと、オブジェクトが落下する動きが自動で作られます。
後はキーフレームにベイクすることで、タイムラインにシミュレーション結果を反映できます。

3ds Maxでアニメーションを作るコツ

3ds Maxでアニメーションを作るコツ

3ds Maxでアニメーションを作るなら、各機能を理解することがコツになります。まずはタイムラインの概念を理解すること、そしてキーフレームを使ったアニメーションを作ってみることです。恐れるのではなく好奇心を持ち、あれこれ機能に触れることをおすすめします。

最初は移動や回転など基本的な機能でオブジェクトを動かし、キーフレームアニメーションの基礎の理解を深めましょう。直線的な動きのアニメーションに慣れてきたら、今度は複雑な動きに挑戦です。

立方体や球体などシンプルな形状のオブジェクトを使い、いかに魅力的なアニメーションを作れるか挑戦することが重要です。キーフレームとパスを活用すれば、シンプルなオブジェクトに複雑な動きを加えることが可能です。

シンプルな形状のオブジェクトを動きだけで有機的に表現して、生命を感じさせることも不可能ではないでしょう。物理演算も習得できれば、さらに高度な表現も可能になります。シンプルなオブジェクトを動かすのに慣れたら、複雑な形状のアニメーションに挑戦しましょう。

人物や動物などのキャラクターは、関節がないオブジェクトよりも魅力的に動かす難易度が高いです。ボーンで身体の動きを表現するアニメーションはより高度ですが、しかし表現力が格段に向上します。

このように使うことができる機能が増えれば増えるほど、3ds Maxを使ってアニメーションを作る幅が広がります。既存の作品を参考に、自分が表現したいアニメーションを追求して、3ds Maxでどのように表現するか考え試行錯誤することも大切です。

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3ds Maxでアニメーションを作る際によくあるエラー

物理演算のMassFXで、キーフレームへのベイク時にエラーが発生して3ds Maxが操作を受け付けなくなるなら、グラフィックボードのドライバの問題が疑われます。発生するエラーはMAXScriptのロールアウトハンドラーの例外で、例外が発生したアドレスと内容が表示されます。

エラーを解決するには、古いドライバを削除して最新のドライバをインストールします。グラフィックだけでなく、PhysXなど物理演算に関連するドライバも同様です。

FBXファイルのインポート時に発生するエラーは、3ds Maxのクラッシュを伴う深刻なものでエラーレポートが表示されます。アニメーションを含むFBXファイルが正常に読み込めないときは破損していないか、ファイルに無効な文字が含まれていないか確認します。

破損していない場合は、無効な文字を修正してFBXファイルをエクスポートし直しましょう。それでもアニメーションが正常に読み込まれないなら、インポート時にアニメーションラベルのチェックボックスが付いているか確認します。

3ds Maxでアニメーションを作ろうとすると出力時にエラー表示もしくは強制終了する場合は、コーデックが原因の可能性があります。特殊なコーデックを導入しているなら、それをアンインストールして再度アニメーションを作ることをおすすめします。アンインストールできないときは、静止画の連番ファイルを出力、出力後に統合してアニメーションにすることも可能です。

3ds Maxでアニメーションを作る手順についてまとめ

3ds Maxでアニメーションを作る手順、コツについて説明してきました。3ds Maxは、キーフレーム・パス・物理演算などの機能が充実しています。キーフレームだけでも、簡単に凝ったアニメーションを作ることが可能です。

手順は一見して難しそうですが、一度覚えてしまえば簡単です。機能を組み合わせれば自分なりの表現をすることができます。アニメーションを作るコツについてもシンプルな形状から段階を踏めば、複雑な動きや表現の作品を作れるようになるのも夢ではありません。

3ds Maxでアニメーションを作るコツはとにかく機能に触れること、できることの幅を広げることです。何ができるのか好奇心を持って挑戦することが近道です。

3ds Maxでアニメーションを作る手順!
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