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【2024】Blenderのレンダリング方法!設定のコツやメリットについても

無料で利用出来る事で利用者も多い3DCGアニメ制作ソフトBlender。
ワンストップで制作から出力までを行う事ができる他、豊富な機能がある事が魅力なソフトです。

その中でも、レンダリング機能があるのをご存知でしょうか?

今回はBlenderのレンダリング方法や設定のコツ、メリットについてご紹介していきます。
覚えてしまえば簡単に現場の推進に寄与する環境を作れるようになるので、是非活用してみてくださいね。

Blenderのレンダリングとは

Blenderのレンダリングとは

Blenderのレンダリングは、3Dモデルやアニメーションを最終的な画像や動画に変換する過程です。このプロセスはモデルに適用されたマテリアルや光の設定に基づいて、リアルなビジュアル出力を生成します。

エンジンの役割

Blenderは主に「Cycles」と「Eevee」という二つのエンジンを提供しています。Cyclesは物理ベースのレイトレーシングを用いて高品質な画像を生成し、フォトリアリスティックな結果を目指します。一方Eeveeはリアルタイムエンジンであり速度を提供しながらも、視覚的に魅力的な結果を提供するのです。Cyclesは物理ベースのレイトレーシング技術を使用し、高品質な画像を生成するのに適している一方で、Eeveeはリアルタイムに最適化されており速度を優先する場合に有効です。

プロセスの重要性

プロセス機能は3D制作の最終段階であり、アーティストが意図した視覚的表現を実現するためには欠かせません。この過程を通じてテクスチャ、シェーディングライティングが最終的な画像にどのように影響するかが決定されます。
こちらもレンダリングに非常に関連する機能となっています。

Blenderについてはこちらの記事でも詳しく紹介してます。

【2024】Blenderとは?ソフトの特徴や使うメリットを解説

Blenderのレンダリング方法!

Blenderでのレンダリング方法を理解することは、効果的な3Dアートワーク制作において極めて重要です。ここではBlenderを使用した基本的な手順と、その過程での重要な考慮事項を詳細に説明します。

配置やテクスチャの適用などのシーンの準備をする

配置やテクスチャの適用などのシーンの準備をする

プロセスの始めに、シーンの準備を行います。これには3Dモデルの配置、テクスチャの適用及び光源の設定が含まれるのです。モデルが適切に配置されていないと意図した通りの結果が得られないため、このステップは特に慎重に行う必要があります。

カメラの設定を行う

シーンが準備された後、適切なカメラアングルの設定が重要です。カメラの位置や角度焦点距離などを調整することで、視覚的に魅力的なコンポジションを作成できます。カメラ設定は結果に直接影響するため、ここでの選択がクリエイティブな表現の幅を決定づけます。

レンダリングエンジンの選択を行う

前述した通り、Cyclesはリアリスティックなレンダリングを目指す場合に適しており計算に時間を要しますが、高品質な画像が得られます。Eeveeは速度を重視しリアルタイムでのビジュアルフィードバックが可能ですが、Cyclesほどの詳細な計算は行いません。プロジェクトの要求に応じて、最適なエンジンを選択することが肝要です。

レンダリング設定の最適化を行う

開始する前に解像度、サンプル数シャドウの設定など多くのパラメータを適切に設定する必要があります。解像度は画像のクリアさに影響し、サンプル数は画像のノイズレベルに関連します。光の反射や屈折などの効果を制御する設定も、リアリスティックなものを実現する上で重要です。すべての設定が完了した後、実行します。このプロセスではコンピュータは設定されたパラメータに基づき、最終的な画像を計算するのです。進行中は、シーンの各要素がどのように組み合わさって最終的な画像が形成されるかを確認することができます。

ポストプロセスをする

レンダリングを完了した後、ポストプロセスを通じて画像の調整を行う必要があることがあります。これには色調整、コントラストの変更、画像のシャープネスの調整などが含まれます。

こちらはBlenderでなくても、パソコンの初期機能でも行うことができます。

Blenderのレンダリング設定のコツ

Blenderのレンダリング設定のコツ

初心者がBlenderでのレンダリングを効率的かつ高品質に行うためには、適切な設定が不可欠です。以下のコツを抑えることでレンダリングの品質を向上させると同時に、プロセスをスムーズに進めることができます。

解像度と出力を調整する

解像度はレンダリングされる画像の詳細度を決定するものです。通常より高い解像度はより高品質な画像を生成しますが、レンダリング時間とリソースの消費も増大するのです。そのため、最終的な出力用途を考慮して解像度を調整することが重要です。例えばWeb用途ならば解像度を下げ、印刷物や高解像度のディスプレイ用途では高解像度を選択します。

サンプル数の調整を行っていく

サンプル数はレンダリングの品質に直接影響するもです。サンプル数を増やすと画像のノイズが減少し、よりクリアな画像が得られますが同時にレンダリング時間も長くなります。効果的なレンダリングのためにはシーンの複雑さや光の条件を考慮して、必要最小限のサンプル数を見つけることが重要です。

光源とシャドウの調整

光源の設定は、レンダリングされるシーンの雰囲気とリアリズムに大きく寄与します。光の強さ色、方向を適切に調整することで望むムードや影の効果を生み出すことができます。ソフトシャドウやハードシャドウの設定を調整することで、さらにリアルなビジュアルを実現することが可能です。

光源やシャドウを間違えると、特定のキャラクターが浮いてしまったり、その場に合わなかったりしてしまうので注意しましょう。

最適なテクスチャとマテリアルの使用が大切

テクスチャとマテリアルは、レンダリングのリアリズムを大きく左右します。高解像度のテクスチャを適切に使用することで、オブジェクトの表面の細かなディテールが際立ちます。

Blenderのレンダリングでよく使われる拡張子

ここでは、Blenderでレンダリングに際してよく用いられる主要な拡張子を詳しく解説していきましょう。

.blend

.blendファイルはBlenderのネイティブプロジェクトファイル形式で全てのシーンデータ、テクスチャサウンドおよび関連するメタデータを含むことができます。
Blenderで行った過程やシーンデータ、レイヤーなどを残したい方はこの拡張子で保存してください。

.png

.pngファイルは、Blenderでのレンダリング出力において非常に人気があります。この形式は透明度をサポートするため、背景が透明な画像が必要な場合に適しています。PNGは非可逆圧縮を使用するため画質の劣化が少なく、高品質なビジュアル出力が可能です。
ただ、.pngでレンダリングしたものは完全に画像となるのでそこだけ注意しましょう。

.obj

.objファイルは、主に3Dモデルデータの交換用に使用される標準的な形式です。Blenderから他の3Dグラフィックスソフトウェアへのモデル移行時に利用されます。

.fbx

.fbxファイル形式は3Dアニメーションデータの交換に特化しており、Blenderからゲームエンジンへのアセット転送によく使用されます。FBXはモデル、アニメーションスケルタルな構造さらにはシーンデータを包括的に扱うことができるため複雑なプロジェクトでの使用に適しています。

.mp4

Blenderでは動画の出力も可能です。動画のレンダリングで人気なのは.mp4です。
.mp4は他の動画拡張子よりも軽く高画質な動画をレンダリングできるので、非常に使い勝手が良いです。
また、フォーマットをH.264に設定しておくともっと軽く、高画質に出力することができます。

Blenderのレンダリングをマスターするメリット

Blenderのレンダリングをマスターするメリット

Blenderのレンダリングを習得することは、3DCGアーティストにとって多くのメリットをもたらします。
ここではBlenderでレンダリングをできるようになるメリットについて解説していきます。

高品質なビジュアルコンテンツの作成が可能に

レンダリングスキルをマスターすることで、よりリアルで詳細なビジュアルコンテンツを作成できるようになります。これによりアニメーション、ゲーム映像産業など様々な分野でのプロジェクトにおいて高い競争力を持つことができます。
同じCGを作っても、レンダリングが上手な人と下手な人で完成となる作品は全然違うものになることもあります。

創造性の向上もメリットのひとつ

熟練したレンダリング技術は、アーティストが自らの創造性をさらに拡張する手段を提供します。さまざまなレンダリング手法を駆使することで、思い描いたアイデアを現実のもので表現する能力が向上するのです。
逆に言えば、作品が完成に近くなったとしてもレンダリングでかなり創造性を上げることができます。

プロジェクトの効率化ができる

プロセスを効率的に管理する能力は、プロジェクト全体の時間とリソースを節約することに寄与します。高度なレンダリング技術を持つことで、より少ない試行錯誤と迅速なプロダクションサイクルを実現できるようになります。

レンダリングは慣れれば早くなるので、何度もとりあえず挑戦してみるのが良いでしょう。
Blenderをもっと上手にモデリングするコツは下記記事でも紹介しています。

【2024】Blenderで3Dモデリング!基本の方法や手順を解説

Blenderのレンダリング方法についてまとめ

今回はBlenderのレンダリング方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
Blenderでレンダリングをしようと思っても難しく感じがちですが、初心者でも手順を踏めば十分に可能です。ぜひ今回の手順を参考にして、Blenderでレンダリングをしてみてください。

Blenderのレンダリングに自信がないという人はセミナーや講座を受講するのもおすすめです。

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