Cinema4Dは3Dグラフィックスやアニメーションを作成するためのソフトウェアで、多くのクリエイターやデザイナーに愛用されています。この記事ではCinema4Dでのモデリング方法について基本的な手順やコツを紹介します。Cinema4Dでは様々なツールやテクニックを使って自由にモデリングできるので、以下の内容を参考にしてCinema4Dでのモデリングに挑戦してみましょう。
Cinema4Dとは
Cinema4DはドイツのMAXON社が開発した3Dグラフィックスソフトウェア。1990年に初版が発売されて以来、多くのバージョンがリリースされており、現在はR25という最新版があります。
Cinema4Dの機能
Cinema4Dは下記のような3D制作に必要な機能を備えています。
- 3Dモデリング
- テクスチャリング
- アニメーション
- レンダリング
- モーショングラフィックス
Cinema4Dはユーザーインターフェイスが直感的で使いやすく、初心者でも簡単に操作できます。さらに様々なプラグインや拡張機能を追加することで、より高度な表現が可能になります。
Cinema4Dの活用分野
Cinema4Dは下記のような幅広い分野で活用されています。
- 映画
- テレビ
- ゲーム
- 広告
- 建築
- 医療
例えば映画「アバター」や「スパイダーマン」、テレビ番組「ドクター・フー」や「ゲーム・オブ・スローンズ」、ゲーム「ファイナルファンタジー」や「コール・オブ・デューティ」など、Cinema4Dで制作された作品は数え切れません。Cinema4Dは3D制作の世界を広げるための強力なツールです。
そもそも3Dグラフィックとは何か詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
Cinema4Dでのモデリング方法
Cinema4Dでのモデリング方法は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
プリミティブモデリング
Cinema4Dで基本的な形状のオブジェクトを作成する方法です。立方体や球体・円柱など、Cinema4Dに用意されているプリミティブオブジェクトを選択し、パラメーターを変更することで、簡単にモデリングできます。
この方法の手順は、下記の3つのステップになります。
- プリミティブオブジェクトを選択
- プリミティブオブジェクトのパラメーターを変更
- プリミティブオブジェクトの位置や回転や拡大縮小を調整
ポリゴンモデリング
Cinema4Dでポリゴンと呼ばれる平面の集合体でオブジェクトを作成する方法です。ポリゴンの頂点や辺や面を操作することで、細かく形を変えることができます。ポリゴンモデリングには、モデリングツールやジェネレータ、デフォーマなどの機能を使います。
この方法の手順は、下記の4つのステップになります。
- ポリゴンオブジェクトを作成
- ポリゴンオブジェクトのパラメーターを変更
- ポリゴンオブジェクトの位置や回転や拡大縮小を調整
- ポリゴンオブジェクトの頂点や辺や面を操作
スカルプトモデリング
Cinema4Dでは粘土をこねるようにオブジェクトを作成することもできます。ブラシツールやスタンプツールなどを使って、オブジェクトの表面に凹凸やシワなどのディテールを付けることができます。スカルプトモデリングには、スカルプトレイヤーやスカルプトタグなどの機能を使います。
モデリング方法を組み合わせる
これらのモデリング方法はそれぞれに特徴やメリットがあり、組み合わせて使うこともできます。例えば、プリミティブモデリングで大まかな形を作り、ポリゴンモデリングで細部を調整。それにスカルプトモデリングでディテールを付けるというように、モデリングの工程に応じて使い分けることができます。
この方法の手順は、下記の3つのステップになります。
- ポリゴンオブジェクトを作成
- ポリゴンオブジェクトにスカルプトタグを付ける
- ブラシツールやスタンプツールなどでオブジェクトの表面を操作
Cinema4Dの高度なモデリング
Cinema4Dではポリゴンモデリングに加えてより高度なモデリング方法があります。
ジェネレータとデフォーマ
Cinema4Dの高度なモデリング方法とは、ポリゴンオブジェクトに対して特定の効果や変形を与える、ジェネレータやデフォーマと呼ばれる機能を使う方法です。
モデリングの機能 | 特徴 |
ジェネレータ | ポリゴンオブジェクトを複製・回転・折りたたむ |
デフォーマ | ポリゴンオブジェクトを曲げる・ねじる・ふくらまる |
ジェネレータやデフォーマを使うことで、ポリゴンの数を増やさずに、より複雑な形状のオブジェクトを作ることができます。
ジェネレータやデフォーマの使い方
ジェネレータやデフォーマの使い方は以下の通りです。
- ジェネレータやデフォーマを選択
- ポリゴンオブジェクトを入れる
- パラメーターを変更する
ジェネレータやデフォーマを選択
Cinema4Dのメニューバーから「オブジェクト」をクリックし、ジェネレータやデフォーマの中から使いたいものを選びます。例えば、ポリゴンオブジェクトを複製するジェネレータである「クローン」を使いたい場合は、「オブジェクト」→「ジェネレータ」→「クローン」を選びます。すると3Dビューポートにクローンが表示されます。
ポリゴンオブジェクトを入れる
ジェネレータやデフォーマを選択した状態で、ポリゴンオブジェクトをドラッグして、ジェネレータやデフォーマの下に入れます。すると、ジェネレータやデフォーマがポリゴンオブジェクトに適用されます。例えばクローンにポリゴンオブジェクトを入れると、ポリゴンオブジェクトが複製されます。
パラメーターを変更する
ジェネレータやデフォーマを選択した状態で、アトリビュートマネージャーでパラメーターを変更します。例えばクローンの場合、複製する数や位置や回転や拡大縮小などを変更することができます。
以上がジェネレータやデフォーマの基本的な使い方です。ジェネレータやデフォーマは様々な種類があります。代表的な物は、ジェネレータなら「シンメトリー」「ブーリアン」「スイープ」、デフォーマなら「ベンド」「ツイスト」「インフレート」などです。
これらのジェネレータやデフォーマを使うことで、より高度なモデリングができます。ジェネレータやデフォーマの詳細については、Cinema4Dのヘルプやチュートリアルを参照してください。
Cinema4Dを始めて使う方にはこちらの動画もおすすめです。
Cinema4Dでモデリングをするコツ
Cinema4Dでモデリングをする時には、以下のようなコツがあります。
モデリングの目的やイメージを明確にする
Cinema4Dでモデリングを始める前に、何を作りたいか・どんな形や雰囲気にしたいかなどを明確にすることが大切です。それによってモデリングの方法や工程を決めやすくなります。参考になる画像やスケッチなどを用意すると、モデリングの助けになります。
モデリングの順序やレベルを考える
Cinema4Dでモデリングをする時には、大まかな形から細部まで段階的に作っていくと効率的です。そのためには、モデリングの順序やレベルを考えることが重要です。
例えば人物のモデリングをする場合、下記のようにモデリングの順序やレベルを決めます。
- 頭や胴体や手足などのパーツを作る
- それらを結合する
- 表情や髪型や服装などのディテールを付ける
モデリングのレベルに応じて、プリミティブモデリングやポリゴンモデリング・スカルプトモデリングなどの方法を使い分けます。
ショートカットやテクニックを覚える
モデリングをする時には、様々なショートカットやテクニックがあります。それらを覚えることで、モデリングのスピードや品質を向上させることができます。
例えばポリゴンモデリングをする時には、下記のようなショートカットキーを覚えておくと便利でしょう。
- 1,2,3:ポイントモードやエッジモードやポリゴンモードを切り替える
- U:ポリゴンの頂点や辺や面を選択する
- M:ポリゴンの頂点や辺や面を操作
モデリングツールバーの「選択」や「最適化」、「軸中心」などのボタンも、モデリングのテクニックとして役立ちます。これらのショートカットやテクニックについては、Cinema4Dのヘルプやチュートリアルを参照してください。
以上がCinema4Dでモデリングをする時のコツです。これらのコツを覚えて、モデリングのスキルを磨いていきましょう。
Cinema4Dを使う前に無料のソフトで試してみたい方には、こちらの記事がおすすめです。
Cinema4Dのモデリング方法のまとめ
この記事ではCinema4Dでのモデリング方法について基本的な手順やコツを紹介しました。Cinema4Dではプリミティブモデリングやポリゴンモデリング・スカルプトモデリングなど、様々なモデリング方法があります。ジェネレータやデフォーマという機能を使うことで、より高度なモデリングができるでしょう。
モデリングをする時には、モデリングの目的やイメージを明確にし、モデリングの順序やレベルを考えることが重要です。
