「LINEスタンプを作ってみたいけれど、どんなソフトを使えばいいのか分からない」と感じている方は多いのではないでしょうか。しかし、無料で使えるツールや直感的に操作できるアプリも存在し、デザインソフトを使用すれば手軽に高品質なスタンプを制作することが可能です。
本記事では、LINEスタンプを作成できるおすすめのソフトを3つ紹介するとともに、無料で作る際のポイントや効率的に仕上げるコツについても分かりやすく解説していきます。
LINEスタンプをデザインソフトで作るメリット

LINEスタンプはスマホ1つでも作成可能ですが、デザインソフトを使用することで以下のメリットがあります。
- 高品質なデザインが可能
- 効率的に作業を進められる
- 商用利用や展開の幅が広がる
①高品質なデザインが可能
デザインソフトを活用してLINEスタンプを作成するメリットは、自分のアイデアやキャラクターを高いクオリティで形にできる点です。フリーハンドで描いたものをそのまま使うよりも、色の調整や線の修正、背景透過など細部まで整えることができるため、完成度の高いスタンプを制作できます。
また、プロ仕様のツールならブラシやエフェクトも豊富に揃っているので、オリジナリティを保ちつつ多様な表現方法を取り入れられ、他のクリエイターとの差別化にもつながります。
②効率的に作業を進められる
デザインソフトを使用することで、スタンプ制作に必要なサイズ変更や複数パターンの管理が効率的に行えるのもメリットです。LINEスタンプは同じキャラクターをベースにした複数の表情や動作が必要ですが、ソフト上でレイヤーを分けて作業することで一部分だけ差し替えるといった編集が容易になります。
その結果、ゼロから描き直す必要が減り、制作時間を短縮できるのはもちろん、修正や追加もスムーズに対応可能です。特にCGやイラスト制作に慣れていない人でも、ソフトの基本操作を覚えれば効率的に制作を進められる点は魅力です。
③商用利用や展開の幅が広がる
デザインソフトで制作したLINEスタンプは、販売用として通用するクオリティが出来やすいため、収益化やブランディングにもつなげやすいのが強みです。完成したデータをそのまま商品化できるだけでなく、スタンプに使用したキャラクターをグッズ化したり、SNSで作品を発信してファンを増やしたりと、活動の幅が広がります。
特にゲーム開発やCGに関わる人なら、既存の3Dモデルやイラストを活用して展開できるため、個人制作でありながらプロとしてのスキルを活かせる点が魅力となります。
LINEスタンプを作成できるデザインソフトの選び方

LINEスタンプを作成する際はどのデザインソフトでもいいわけではありません。ここでは3つの選び方について解説します。
- 拡張性や連携のしやすさを重視する
- 表現スタイルとの相性を考える
- 自分のスキルレベルに合ったソフトを選ぶ
①拡張性や連携のしやすさを重視する
LINEスタンプ制作は単体の作業で終わらず、SNS投稿用の画像やグッズ化への展開など、後々活用の幅が広がるケースも少なくありません。そのため、ソフトを選ぶ際は描画機能だけでなく「他ソフトとの互換性」や「外部サービスとの連携しやすさ」も大切にしましょう。
例えば、Adobe系ソフトならIllustratorで作ったベクターデータをPhotoshopやAfter Effectsと連携させることで、スタンプだけでなくアニメーションや動画制作へも発展できます。長期的に活動の幅を広げたいなら、「拡張性」という観点は必須でしょう。
②表現・スタイルとの相性を考える
ソフトごとに得意とする表現スタイルは異なるため、自分が作りたいLINEスタンプの雰囲気に合わせて選ぶこともポイントです。CG的な光沢感や立体感を取り入れたい場合はCLIP STUDIOやPhotoshopがおすすめです。
また、写真や3Dモデルをベースにしたスタンプを考えているなら、加工や合成に強いソフトを選ぶのが適しています。自分の得意な表現や目指すデザインテイストに合うツールを選べば、制作のモチベーションも維持しやすくなります。
③自分のスキルレベルに合ったソフトを選ぶ
デザインソフトを選ぶ際に大切なのは、自分のスキルや慣れに合っているかどうかです。例えば、IllustratorやPhotoshopは高機能でプロの現場でも広く使われていますが、初心者には操作が難しく習得に時間がかかることも。
一方、Canvaのような無料または直感的に操作できるソフトは、デザイン経験が少なくても短期間で扱えるでしょう。最初から高度なツールに挑戦するのではなく、自分の目的や知識に合わせたソフトを選ぶことで、挫折せずにスムーズにLINEスタンプ制作を進められます。
LINEスタンプを作成できるデザインソフト3選

ここでは、LINEスタンプを作成できるデザインソフトを3つ紹介します。
| ソフトウェア | 料金プラン | 月額(年間一括払) | 年額(年間一括払) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Canva | Free | 無料 | 無料 | テンプレート数や素材ライブラリは限定的だが、ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に利用可能 |
| Pro | US$15/月 | US$120/年 | 1TBクラウドストレージ、1億点以上のプレミアム素材、背景除去やMagic ResizeなどのAI機能が利用可能 | |
| Teams(最少3名) | US$10/ユーザー・月 | US$100/ユーザー・年 | チーム管理、ユーザー権限設定、リアルタイム共同編集、ブランドキット共有などの組織向け機能を搭載 | |
| Adobe Photoshop | Single App | US$22.99/月(年間契約・月々払い) | US$263.88/年(前払い) | 業界標準のピクセルベース編集、レイヤーマスク、スマートオブジェクト、バッチ処理、豊富なブラシとフィルターを搭載 |
| Photography | US$19.99/月(年間契約・月々払い) | US$239.88/年(前払い試算) | Photoshopに加えLightroom/Lightroom Classicが利用可能で、1TBクラウドストレージを標準で提供 | |
| Adobe Illustrator | Single App | US$22.99/月(年間契約・月々払い) | US$263.88/年(前払い) | ベクター形式で解像度非依存のパス編集、シンボル機能、アピアランスパネル、ワープ/エンベロープによる高度な変形を実現 |
| Creative Cloud Pro | US$69.99/月(年間契約・月々払い) | — | PhotoshopやPremiere Proなど20以上のアプリおよび4,000 Fireflyクレジットをセットで利用可能 | |
| Creative Cloud Standard | US$54.99/月(年間契約・月々払い) | — | Illustrator、Photoshopなどが利用できるがiPad/モバイル版は含まない |
①Canva
Canvaは、初心者でも直感的に操作できるドラッグ&ドロップ形式のオンラインデザインツールです。あらかじめ用意されたLINEスタンプ向けのテンプレートや背景素材、フォント、アイコンを搭載しているため、デザイン未経験者でも短時間でスタンプの構成要素を組み合わせながら作成ができます。
オリジナルのイラストや吹き出し、キャプションを配置できるうえ、クラウド上でチームやクライアントとリアルタイムで共同編集を行い、完成したデータはPNG形式で透過背景付きでエクスポートも可能です。
Canvaの操作方法について短期間で効率よく身につけたい方は以下のリンクからセミナーをチェックしてみてください。
| セミナー名 | Canva基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
②Photoshop
Photoshopは、ピクセルベースの画像編集ソフトウェアとして業界標準の多彩なブラシツールやレイヤーマスク機能を備えており、手描き風のペイント表現や繊細なグラデーション処理、豊富なフィルター効果を駆使して高品質なLINEスタンプを作成できます。
カラーモードの切り替えや色調補正、トーンカーブによる微調整、スマートオブジェクトを活用した非破壊編集、アクション機能を使ったバッチ処理で複数スタンプの一括出力が可能であり、透過背景を維持しながらエクスポートすることでLINEの仕様に適合させられます。
PhotoShopの操作を短期間で効率よく身につけたいという方は、以下のリンクからおすすめセミナーの詳細をチェックできますので、ご覧ください。
| セミナー名 | Photoshop基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
以下の記事では、PhotoShopの操作方法について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
③Illustrator
Illustratorは、ベクター形式の図形描画ソフトウェアとして、ペンツールによる正確なパス編集とアンカーポイント操作で解像度に依存しない拡大縮小が可能です。
シンボル機能を利用して同一要素のインスタンスを管理しながらスタンプの統一感を保ちつつバリエーションを増やせるほか、複雑な表現、変形効果、複数スタンプの一括制作などもできます。
Illustratorの実務レベルを短期間で身につけたいという方はセミナーの受講がおすすめ。以下のリンクからおすすめのセミナー概要についてチェックできますので、ご確認ください。
| セミナー名 | Illustrator基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
LINEスタンプ制作の5ステップ
LINEスタンプを制作する際は、以下の5ステップで進めましょう。
- アイデア出し
- ラフスケッチ・下書き
- デジタル化
- 画像サイズ調整・セット化
- 制作したスタンプの登録・申請
①アイデア出し
スタンプ制作の最初の段階では、単に「絵を描く」ことよりも誰に、どんな場面で使ってもらうかを考えることが大切です。使われやすいスタンプは、キャラクターやシチュエーションが明確で、日常会話で使いやすくなるのです。
ポイントは以下の3つです。
- キャラクターの個性を決める
- 利用シーンを想定する
- トレンドや季節感を取り入れる
最初にしっかり設計しておくと、後の作業効率が上がります。
②ラフスケッチ・下書き
アイデアが固まったら、実際に絵として落とし込みます。この段階では細部にこだわりすぎず、動きや雰囲気を掴むことを重視しましょう。この段階で複数案を描いておくと、後の修正もスムーズになります。
また、ラフの段階でキャラクターの大きさや文字の配置、表情のバリエーションなどを意識しておきましょう。特にLINEスタンプは小さいサイズで表示されるため、細かすぎる描き込みよりも「シンプルで伝わりやすい構図」を意識すると完成度が高くなります。
③デジタル化
ラフスケッチを基に、デザインソフトを使ってデジタルデータにします。清書の段階では、線を整えて見やすくしたり、配色を決めてキャラクターの雰囲気を固めていきます。
この時にまた、作業を進めるうえで欠かせないのが背景透過処理です。LINEスタンプは基本的にPNG形式でアップロードする必要があり、背景を透過しておかないと不自然に枠が残ってしまいます。ソフトのレイヤー機能を活用すれば、キャラクターや文字を別々に管理できるため、後から色の変更や差し替えもスムーズです。
④画像サイズ調整・セット化
制作したスタンプは、そのままでは申請できません。LINEには公式の規定があるため、それに合わせてサイズ調整を行います。サイズは以下の表を参照ください。
| 種類 | サイズ(px) | ファイル形式 | 備考 |
|---|---|---|---|
| メイン画像 | 240 × 240 | PNG | 販売ページのサムネイルに使用 |
| スタンプ画像 | 370 × 320 | PNG | 最低8個、最大40個まで登録可能 |
| トークルームタブ画像 | 96 × 74 | PNG | トーク画面でスタンプ選択時に表示 |
サイズや容量を守らないと申請が通らないため、必ず統一しておきましょう。
⑤制作したスタンプの登録・申請
最後に、制作したスタンプを販売するための登録・申請を行います。以下の流れで行いましょう。
- LINE Creators Marketにアカウントを作成
- スタンプ情報を登録
- 画像をアップロードし、セットを完成させる
- LINEの審査を受ける
- 審査を通過すると販売開始
販売開始後は、SNSで宣伝したり、ポートフォリオとして公開したりすれば認知度が高まり、収益化の可能性も広がります。
Canvaを使ったLINEスタンプ作成手順

ここでは、Canvaを使用したLINEスタンプ作成手順を3つのステップで解説します。
- Canvaにログインして新しいデザインを作成
- 素材や図形を使ってキャラクターを作成
- 背景を透過して書き出し
①Canvaにログインして新しいデザインを作成
まずCanvaにログインし、ホーム画面の検索バーに「カスタムサイズ」と入力します。

ここでは先ほど説明した画像規定のサイズ370px×320pxで作成します。
②素材や図形を使ってキャラクターを作成
次に素材や図形を使用してキャラクターを作成します。画像のようにテンプレートや素材など自身が好きなものを選択しましょう。

Canvaでは、色を変更したり素材に動きを加えることも可能なので、自身の好みに合わせてカスタマイズしましょう。なお、素材をそのまま使用するのは商用利用違反になる可能性もあるため、避けましょう。

③背景を透過して書き出し
最後は背景を透過して、ダウンロードを実施します。ダウンロードは画面右上にある「共有」から実施していきます。

なお、ダウンロード時には、背景透過にチェックを入れ忘れないようにしましょう。あとはダウンロードをクリックすれば完成です。

以下の記事でLINEスタンプの制作方法について紹介していますので、あわせてご覧ください。
LINEスタンプの作成についてのまとめ
LINEスタンプの制作は難しく感じるかもしれませんが、Canvaのような直感的に使えるツールからPhotoshopやIllustratorといった本格的なデザインソフトまで幅広い選択肢があり、自分のスキルや目的に合ったものを活用すれば誰でも挑戦できます。
アイデア出しから申請までの流れを理解すれば、初心者でも高品質なスタンプを完成させることが可能です。本記事で紹介したソフトの特徴や選び方を参考に、自分に合ったツールを選んで、オリジナルのLINEスタンプ作りに挑戦してみてください。