Premiere Proでは、動画にトランジションを追加することでクオリティの高いコンテンツを制作できます。
シーンによって映像を変更できるため、視聴者から興味・関心を持ってもらえるようになります。
Premiere Proにはいくつものトランジションが用意されているので、シーンによって使い分ければ映像のクオリティを向上可能です。
しかし、Premiere Proの機能について詳しくない方は「どのようにトランジションを利用すればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、Premiere Proのトランジションの詳細から種類、使う方法、挿入方法まで詳しく解説します。
トランジションを使うノウハウを理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。
Premiere Proのトランジションとは
Premiere Proのトランジションとは、クリップの間に追加するアニメーション効果のことです。
シーンの場面展開をするときにトランジションを追加することで、自然な流れで移動できるようになります。
また、トランジションにはさまざまな種類があるため、シーンに合ったものを追加すればクオリティの高い映像に仕上がります。
ワンランク上の映像を制作するためにも、トランジションは欠かせないアニメーション効果といえるでしょう。
Premiere Proのトランジションの種類
Premiere Proのトランジションには、以下のような種類があります。
- アイリス
- ディゾルブ
- イマーシブビデオ
- ズーム
- スライド
- ページピール
- ワイプ
- 3Dモーション
利用するトランジションによって映像表現は変化するため、使い分けることが大切です。
それではトランジションの種類について、詳細や特徴を詳しく説明します。
簡潔に違いを理解したい方は、下記の表を参考にご覧ください。
| トランジションの種類 | 特徴 |
| アイリス | クロス、ダイヤモンド、円形、正方形などのアニメーションを加えられる |
| ディゾルブ | 光源や暗転などのアニメーションを加えられる |
| イマーシブビデオ | うねりのアニメーションを加えられる |
| ズーム | 拡大するアニメーションを加えられる |
| スライド | 流れるようなアニメーションを加えられる |
| ページピール | ページをめくるようなアニメーションを加えられる |
| ワイプ | くさび型、クロック、ジグザグなどのアニメーションを加えられる |
| 3Dモーション | 立体的なアニメーションを加えられる |
アイリス
アイリスは、クロスやダイヤモンド、円形、正方形などのアニメーションを加えられるトランジションです。
形状に合わせたシーンの変更ができるため、アクセントを加えたアニメーションとなっています。
ディゾルブ
ディゾルブは、光源や暗転などのアニメーションを加えられるトランジションです。
自然にシーンを変更できるため、違和感をなくした映像に仕上げられます。
ディゾルブには「モーフカット」というトランジションがあり、人物にアニメーションを加えられます。
自然にシーンを切り替えたいときは、ディゾルブがおすすめです。
イマーシブビデオ
イマーシブビデオは、うねりのアニメーションを加えられるトランジションです。
映像にうねりを加えることで、トリッキーなシーンの変更を加えられます。
特殊なアニメーションとなっているため、オリジナリティのあるシーン切り替えをしたいときはイマーシブビデオがおすすめです。
ズーム
ズームは、拡大するアニメーションを加えられるトランジションです。
シーンが拡大して切り替わるため、ポップな表現を加えられます。
スライド
スライドは、流れるようなアニメーションを加えられるトランジションです。
流れるようにシーンを変更できるため、次の展開にいくことを伝えられます。
ストーリ性のあるシーンを組み合わせるときは、スライドがおすすめです。
ページピール
ページピールは、ページをめくるようなアニメーションを加えられるトランジションです。
ページをめくるようにシーンを変更できるので、用紙のような印象を与えられます。
映像表現にアクセントを加えたいときは、ページピールがおすすめです。
ワイプ
ワイプは、くさび型やクロック、ジグザグなどのアニメーションを加えられるトランジションです。
テレビ番組でも活用されることが多く、複数の人物が登場するロケなどに適しています。
ワイプのトランジションは種類が豊富にあり、スパイラルやチェッカー、ドア、ブラインド、ペイントなどもあります。
街中を歩く映像などを編集するときは、ワイプがおすすめです。
3Dモーション
3Dモーションは、立体的なアニメーションを加えられるトランジションです。
キューブスピンやフリップオーバーなどのアニメーションがあり、オリジナリティのあるトランジションとなっています。
立体的なシーンの変更を表現したいなら、3Dモーションがおすすめです。
Premiere Proのトランジションの使い方・挿入方法
それでは、Premiere Proのトランジションの使い方や挿入方法について解説します。
前提として、トランジションを使うには2つ以上の動画素材を用意する必要があります。
Premiere Proのトランジションを使うときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①プロジェクトパネルに2つ以上の動画素材を用意する
Premiere Proからシーケンスを開き、プロジェクトパネルに2つ以上の動画素材を用意します。
ステップ②タイムラインパネルに動画素材を並べる
タイムラインパネルに2つ以上の動画素材を並べます。
ステップ③上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する
上部「ウインドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します。
ステップ④「ビデオトランジション」からトランジションを選択する
エフェクトパネルから「ビデオトランジション」フォルダを開いて、トランジションを選択します。
ステップ⑤タイムラインパネルのクリップの間にトランジションをドラッグ&ドロップする
エフェクトパネルにあるトランジションを選択し、タイムラインパネルのクリップの間にドラッグ&ドロップします。
以上の手順で、Premiere Proの映像にトランジションを反映できます。
「ビデオトランジション」フォルダにあるトランジションを任意で選べば、映像表現を自由に変更可能です。
Premiere Proのトランジションを動画から学ぶ
Premiere Proのトランジションは、複数の映像間にアニメーションを加えることでクオリティの向上につながります。
実際に手順通りに試してもうまくいかないときは、レッスン動画を参考にすると良いでしょう。
Premiere Proで片側トランジションを挿入する方法
基本的にトランジションは2つ以上の動画素材を必要としますが、片側トランジションは1つのクリップに反映できます。
片側トランジションを使用することで、トランジションの制御が可能になります。
Premiere Proで片側トランジションを挿入するときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①タイムラインパネルに動画素材を配置する
タイムラインパネルに動画素材を配置します。
ステップ②レーザーツールで動画素材をカットする
ツールパネルにある「レーザーツール」を選択してタイムラインパネルの動画素材をカットします。
ステップ③上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する
上部「ウインドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します
ステップ④「ビデオトランジション」からトランジションを選択する
エフェクトパネルから「ビデオトランジション」フォルダを開いて、トランジションを選択します。
ステップ⑤「Ctrl」または「Command」を押してトランジションをドラッグ&ドロップする
トランジションを選択した状態で「Ctrl」もしくは「Command」を押しながらクリップにトランジションをドラッグ&ドロップします。
以上の手順で、片側トランジションを挿入できます。
トランジションをプレビューしたいときは、シーケンスを再生してチェックしてみましょう。
Premiere Proでトランジションを置き換える方法
Premiere Proでは、タイムラインの動画素材に反映したトランジションを置き換えることもできます。
動画素材を削除せずにトランジションのみを変更できるため、動画編集をするときに便利です。
Premiere Proでトランジションを置き換えるときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する
上部「ウインドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します
ステップ②「ビデオトランジション」からトランジションを選択する
エフェクトパネルから「ビデオトランジション」フォルダを開いて、トランジションを選択します。
ステップ③タイムラインパネルに新しいトランジションをドラッグ&ドロップする
すでにタイムラインパネルに挿入されているトランジションの上に新しいトランジションをドラッグ&ドロップします。
以上の手順で、トランジションを置き換えは完了です。。
新しいトランジションを挿入した場合、既存のトランジションは削除されます。
トランジションを置き換えたいときは、ぜひこちらの方法を試してください。
Premiere Proのトランジションを使う注意点
Premiere Proのトランジションは、シーンの移動や時間経過を表現するときに利用します。
シーンによってはトランジションが邪魔になってしまうこともあるため、挿入するときは注意が必要です。
また、トランジションの部分にある音源をうまく設定しなければ、映像と音声に違和感が出てしまいます。
そのため映像にトランジションを挿入するときは、視聴者目線に立ちながら見やすさにこだわるようにしましょう。
Premiere Proのトランジションについてまとめ
今回は、Premiere Proのトランジションの詳細から種類、使う方法、挿入方法まで詳しく解説しました。
Premiere Proのトランジションを利用すれば、複数のシーンを切り替えるときにアニメーション効果を加えられます。
トランジションにはさまざまな種類があるため、シーンに合わせて使いこなせばクオリティの高い動画に仕上げられます。
ぜひ当記事で紹介したテクニックを参考にしながら、映像にトランジションを追加してみましょう。
