年賀状作りが毎年の恒例となっている方も多いでしょう。しかし、せっかく作るならおしゃれなデザインで仕上げたいと思うはずです。
本記事では、年賀状をおしゃれにするコツを紹介しています。また、デザインのアイデアや、ツールを使った実際の作り方についても解説しているので、ぜひ年賀状作りの参考にしてみてください。
年賀状をおしゃれにするデザインのアイデア
年賀状をおしゃれにしたいと考えていても、どのようにアプローチすればよいのかわからない方も多いでしょう。
以下は、年賀状をおしゃれにデザインするためのアイデアの一例です。
- 干支の動物や文字をあしらう
- 筆文字のフォントを使う
- 西暦の数字をメインにする
- 写真をメインにする
実際にどのようなデザインがあるのかを知ることで、年賀状作成の際の考えがまとまりやすくなります。
これらのアイデアについて詳しく見ていきましょう。
①干支の動物や文字をあしらう
その年の干支をモチーフにしたデザインは、年賀状らしさを感じさせる定番のデザインです。イラストを取り入れるだけでなく、干支の文字を大きく配置するだけでもスマートな印象になります。
また、シンプルな線画やシルエットにすることで、落ち着きのあるおしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。
②筆文字のフォントを使う
手書きのような筆文字フォントは、新年の和の雰囲気によく合います。大きめの文字で「賀正」や「謹賀新年」などをレイアウトすると、印象的なデザインになるでしょう。
クールな仕上がりにしたい場合は、ぜひ活用してみてください。
③西暦の数字をメインにする
「2026」などの西暦の数字を主役にしたデザインもあります。数字の中に干支のモチーフを組み合わせたり、背景にさりげなく配置したりすると、年賀状らしさを保ちながらも個性的なデザインに仕上がるでしょう。
④写真をメインにする
家族やペット、旅行先の風景などの写真を中心にしたデザインも選択肢の一つです。特に家族の写真を選ぶと、明るく温かい印象になります。
ただし、送る相手が上司や取引先などの場合は、プライベート色の強い写真は控えめにし、風景やイラストなど落ち着いたデザインを選ぶのが望ましいです。
年賀状をおしゃれに作るコツ
年賀状をおしゃれにするには、以下のようなコツを意識することが大切です。
- テンプレートを活用する
- 正月を意識した配色にする
- 余白を意識する
これらのコツについて見ていきましょう。
①テンプレートを活用する
手っ取り早くおしゃれな年賀状をつくりたいなら、テンプレートを活用しましょう。テンプレートを使えば、あらかじめデザインが整ったレイアウトをもとに作成できるため、センスに自信がない方でも安心です。
写真を差し替えたり、文字を変更したりするだけで、プロが作ったようなおしゃれな年賀状を仕上げられます。
②正月を意識した配色にする

お正月らしさを演出するには、赤・白・金といった定番の色を使うのがおすすめです。配色で正月をイメージできれば、それだけでおしゃれに感じられやすくなります。
また、テーマや相手に合わせて、明るい色調にしたり和風テイストにしたりするなど、コンセプトを持たせることも大切です。
③余白を意識する
おしゃれな年賀状は、余白の使い方が上手いのが特徴です。はがき内に要素を詰め込みすぎると窮屈な印象になります。
文字や写真の周囲にゆとりを持たせることで、すっきりと洗練されたデザインに仕上がります。イラストや写真をふんだんに詰め込むのではなく、必要なものだけ厳選して取り入れるようにしましょう。
年賀状作成に必要な機材
年賀状を自作するなら、以下のような機材が必要です。
- パソコン・スマホ
- 年賀状制作ソフト
- プリンター
これらの機材について見ていきましょう。
①パソコン・スマホ
年賀状のデザイン作成を行うためには、パソコンやスマホが必要です。パソコンは細かいレイアウト調整や画像編集に適しており、より自由度の高いデザインができます。
一方、スマホはパソコンよりも自由度は低いですが、パソコンよりも手軽にデザインできるのが魅力です。
②年賀状制作ソフト
手書きではなく、デジタルで年賀状のデザインを作るには、専用のソフトやデザインツールが必要です。無料ツールの「Canva」や、日本郵便が提供する無料サービス「はがきデザインキット」などが定番です。
ソフトによって料金やテンプレートの数などは異なるため、比較して自分に合ったものを選びましょう。
③プリンター
自宅で印刷する場合は、プリンターが必要です。プリンターがあれば、必要な枚数を好きなタイミングで印刷できます。
かかる費用もインク代のみなので、コストを抑えられるのもメリットです。
おしゃれな年賀状を作る方法
無料のデザインツール「Canva」を使えば、初心者でも簡単におしゃれな年賀状を作成できます。ここでは、Canvaを使った年賀状作成の手順をステップごとに紹介します。
- ドキュメントを作成する
- テキストを追加する
- 画像素材を追加する
- ダウンロードする
①ドキュメントを作成する
まずは、Canvaのトップ画面にアクセスします。登録がまだの方は、右上の「登録」ボタンからGoogleアカウントやYahoo!アカウントなどで登録を済ませましょう。
ログインが完了してトップ画面が開いたら、左上にある「作成」ボタンをクリックします。検索窓に「年賀状」と入力すると、サイズのテンプレート一覧が表示されるので、今回は「年賀状(縦)」を選びました。

②テキストを追加する
次に、年賀状に文字を追加します。サイドメニューから「テキスト」を選び、「見出しを追加」をクリックして「謹賀新年」と入力してください。

上部メニューにある「縦書きのテキスト」を選ぶと、文字を縦書きに変更できます。

さらに、フォントやサイズも調整しましょう。今回は、力強い漢字が特徴的な「Yuji Boku」というフォントを使用しました。
続いて、「高度な設定」から「文字間隔」を200に設定して、文字間をゆったりとした印象になるように変更します。

ここらへんはお好みで問題ありません。文字を右下にドラッグして配置したら、サイドメニューから「本文を追加」を選んで挨拶文や差出人情報を入力します。
全体のバランスを見ながら縦書きに変更したり、位置を微調整したりして、レイアウトを整えましょう。

③画像素材を追加する
続いて、年賀状の印象を決める装飾の素材を追加します。サイドメニューの「素材」を開き、検索窓に「馬」と入力しましょう。
イラストタブに切り替えると、馬に関連するさまざまなデザインが表示されます。気に入った素材をクリックすれば、すぐにキャンバス上に追加できます。

王冠マークがついた素材は有料素材なので、無料プランを使っている方は、それ以外の素材を選択しましょう。素材にはさまざまな種類があるので、好きな素材を選択してお好みで装飾してみてください。

④ダウンロードする
デザインが完成したら、パソコンにダウンロードしましょう。画面右上の「共有」ボタンをクリックし、「ダウンロード」を選択してください。

ファイル形式を設定して「ダウンロード」をクリックすれば完成です。データを画像として送る場合はPNGまたはJPG形式、自宅や印刷所でプリントして送りたい場合は、PDF形式で保存するのがおすすめです。
Canvaを使えば、年賀状だけでなくチラシやバナーなど、さまざまなデザインを自分で作れるようになります。Canva基礎セミナーでは、Canvaでデザインを整えるための基本操作をプロから学べます。デザインの幅を広げたい方は、ぜひこの機会にCanva基礎セミナーでスキルアップしてみてください。
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また、Canvaには生成AI機能も搭載されており、年賀状で使う素材を自作することも可能です。以下の記事では、Canvaの生成AIを使う方法について解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
おしゃれな年賀状を作るのに活用したい素材サイト
おしゃれな年賀状を作りたいなら、使用するイラストや画像も高品質なものにする必要があります。
以下は、年賀状作成に使えるおすすめの無料素材サイトです。
| サイト | 特徴 |
| イラストAC | 無料で利用できるイラスト素材サイト。JPGやPNGだけでなく、AI形式の素材も豊富に揃っている。 |
| O-DAN | 40以上の写真素材サイトから横断検索できるサイト。海外のおしゃれな画像を探すのにおすすめ。 |
| Google Fonts | Googleが提供するフリーフォントサービス。異なるデバイスでも同じ見た目で表示できる。 |
これらの素材サイトの特徴について見ていきましょう。
①イラストAC

引用:イラストAC
年賀状用のイラストを探すなら、イラストACがおすすめです。干支や正月モチーフの素材も豊富に揃っており、気に入ったものがあれば無料でダウンロードができます。
JPGやPNG形式のほか、デザイン編集に便利なAI形式も用意されているため、自分好みにアレンジしたい方にも最適です。
②O-DAN

引用:O-DAN
写真を使ったおしゃれな年賀状を作りたい方には、O-DANがおすすめです。O-DANでは、世界中の40以上の写真素材サイトを日本語で横断検索できます。
また、O-DANの素材は商用利用も可能なものが多いため、安心して年賀状制作に使用できる点も魅力です。海外のおしゃれな画像を見つけたい場合に活用しましょう。
③Google Fonts

引用:Google Fonts
文字にもこだわりたいなら、Google Fontsを活用しましょう。Google Fontsなら、筆文字風やモダンなフォントなど、数多くのフォントが無料で使えるためデザインの幅が広がります。
さらに、サーバーからフォントデータを読み込んで表示するWebフォントなので、異なるデバイスでも見た目が崩れないのも特徴です。
また、有料ソフトで本格的に年賀状を作りたいならAdobeのデザインツールであるIllustratorがおすすめです。以下の記事では、Illustratorの基本的な使い方や機能について解説しているので、気になる方はぜひこちらもあわせてご覧ください。
おしゃれな年賀状についてのまとめ
今回は、おしゃれな年賀状を作るコツや、実際の作成方法について紹介しました。おしゃれな年賀状を作るには、配色や余白のバランス、テンプレートの活用などがポイントです。
また、Canvaのようなデザインツールを使えば、初心者でも簡単におしゃれな年賀状が作成できます。ぜひ、本記事を参考におしゃれな年賀状作りにチャレンジしてみてください。