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【2024】Premiere Proの音声と映像をフェードイン・フェードアウトする方法を解説

Premiere Proでは、映像表現として「フェードイン」や「フェードアウト」といった機能が用意されています。
とくにフェードアウトは映像にメリハリが出るため、ドラマや映画のような仕上がりにできます。

動画編集の基本的なテクニックとなっているので、理解しておけばクオリティの高い映像に仕上げることが可能です。
しかし、動画編集初心者の方は「フェードアウトがどういったものかよくわからない」という悩みもあるでしょう。

当記事では、Premiere Proのフェードアウトに関する詳細からメリット、機能、音声・映像をフェードイン・フェードアウトする方法について詳しく解説します。
フェードアウトによって映像のクオリティを向上できるため、ぜひ参考にご覧ください。

Premiere Proのフェードアウトとは

Premiere Proのフェードアウトとは

Premiere Proのフェードアウトとは、映像の途中や終わりに入れる映像編集技術です。
映像を徐々に暗くしたり、小さくすることで視聴者に終わりであることを表現します。

ドラマや映画でも使われる技術となっており、場面の切り替えに活用されているのです。
フェードアウトは映像だけでなく、音声を徐々に小さくすることも同様の意味があります。

Premiere Proには豊富なエフェクト機能が用意されているため、初心者でも簡単にフェードアウトを使いこなせます。
映像のクオリティを高めるためにも、フェードアウトは必要不可欠な技術であるといえるでしょう。

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フェードインとフェードアウトの関係性

フェードインとフェードアウトは、どちらも密接な関係にある映像編集技術です。
フェードアウトは映像が徐々に暗くなっていくのに対し、フェードインは映像が徐々に明るくなります。

ストーリーのはじまりで使われることが多く、フェードアウトと同じく映画やドラマでも活用されています。
フェードインとフェードアウトを併用することで、ストーリー性のある映像に仕上げることが可能です。

そのためフェードインは暗い状態から徐々に明るくなり、フェードアウトは明るい状態から徐々に暗くなると理解しておきましょう。

Premiere Proのフェードアウトを利用する3つのメリット

Premiere Proのフェードアウトを利用する3つのメリット

Premiere Proのフェードアウトを利用することで、以下のような3つのメリットがあります。

  1. 展開を切り替えられる
  2. 内容が伝わりやすくなる
  3. 複数の音声・映像を組み合わせられる

それでは順番に説明します。

1.展開を切り替えられる

映像のシーン終わりにフェードアウトを追加すれば、展開を切り替えられるようになります。
いきなり映像が切り替わると、視聴者はストーリーの変化についていけなくなる恐れがあります。

フェードアウトによってシーンに区切りをつけることで、視聴者に余韻を残すことが可能です。
シーンが終わったことを理解できるため、次のシーンに気持ちを切り替えてもらえます。

そのため展開を自然なかたちに切り替えられる点は、フェードアウトを利用するメリットといえるでしょう。

2.内容が伝わりやすくなる

映像にフェードアウトを追加すれば、視聴者の理解度を高められるようになります。
とくに映画やドラマなどの映像は展開が変わりやすいため、それぞれのシーンがどういった内容だったのか伝えることが大切です。

フェードアウトを利用すれば各シーンの終わりを表現できるので、視聴者が頭の中で内容を処理しやすくなります。
内容のわかりやすさは視聴者の離脱率を軽減できることから、最後まで映像を視聴してもらえます。

YoutubeやTikTokといった動画プラットフォームでもフォロワーを獲得する重要な要素となるため、フェードアウトの利用は良いメリットです。

3.複数の音声・映像を組み合わせられる

Premiere Proでは、フェードアウト時に複数の音声や映像を組み合わせられます。
シーンの終わりに合った音声と映像を組み合わせれば、視聴者を引きつけられるようになります。

例えばバトルシーンの映像を編集する場合、フェードアウトに音声と映像を追加すれば戦いが終わったことを理解できるでしょう。
Premiere Proでは1つだけでなく複数の音声や映像を組み合わせられるため、フェードアウトのクオリティを高められるメリットがあります。

Premiere Proのフェードイン・フェードアウトを使うポイント

Premiere Proのフェードイン・フェードアウトを使うポイント

Premiere Proのフェードイン・フェードアウトを使うときは、以下のようなポイントがあります。

  • 映像のはじまりと終わりを決めておく
  • 多様しないようにする
  • 違和感をなくすように工夫する

それでは詳しく解説します。

映像のはじまりと終わりを決めておく

フェードインとフェードアウトを使うときは、各シーンのはじまりと終わりを事前に決めておきましょう。
追加するタイミングを明確にしておくことで、動画編集をするときに迷わなくなります。

複数のシーンを組み合わせて映像を制作する場合、それぞれのシーンではじまりと終わりを決めることが大切です。
視聴者が内容を理解しやすくするためにも、フェードインとフェードアウトを追加する各シーンのはじまりと終わりを決めておきましょう。

多様しないようにする

フェードインとフェードアウトは、1つの映像に多様しないことが大切です。
何度もフェードインとフェードアウトを追加してしまうと、視聴者が内容を理解しづらくなってしまいます。

また、映像のクオリティが低くなる原因にもなるため、多様することはNGです。
テンポ良く内容を伝えたいときは、フェードインとフェードアウトを使わないことをおすすめします。

映像のストーリに合わせて、フェードインとフェードアウトを追加するかどうか見極めるようにしましょう。

違和感をなくすように工夫する

フェードインとフェードアウトは、音と映像に違和感が出ないタイミングで使用する必要があります。
音は小さくなったタイミングでフェードアウトを入れることで、自然な流れでシーンを切り替えられます。

映像は、アングルやカメラが切り替わるタイミングでフェードインとフェードアウトを追加すれば、違和感をなくすことが可能です。
視聴者が映像の途中で離脱しないためにも、フェードインとフェードアウトを追加するタイミングに違和感が出ないようにしましょう。

Premiere Proのフェードアウトができる2つの機能

Premiere Proのフェードアウトができる2つの機能

Premiere Proでは、フェードアウトができる機能として「エフェクト」と「キーフレーム」の2つがあります。
どちらからでも映像にフェードアウトを追加できるため、使いやすい機能を利用可能です。

それではエフェクトとキーフレームの機能について、詳細や特徴を説明します。
それぞれの違いを把握したい方は、以下の表も合わせてご覧ください。

フェードアウトができる機能 特徴
エフェクト タイムラインパネルのクリップにエフェクト効果を加えられる
キーフレーム 映像のパラメーターを変更できる

1.エフェクト

エフェクトは、タイムラインパネルのクリップにエフェクト効果を加えられる機能です。
Premiere Proには100以上のエフェクト機能が用意されており、利用することで映像にフェードアウトを追加できます。

映像だけでなく音声にもエフェクト効果をかけられるため、クオリティの高い映像に仕上げることが可能です。
基本的にフェードアウトを追加するときは、エフェクトの利用が推奨されています。

フェードインを追加するときにも利用できるので、エフェクトはPremiere Proの動画編集に欠かせない機能となっています。

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2.キーフレーム

キーフレームは、映像のパラメーターを変更できる機能です。
映像の明るさを変更できるため、フェードアウトを追加するときに活用することが可能です。

また、映像の位置やサイズ、不透明度などっも変更できるので、さまざまな映像表現を加えられます。
さらに映像だけでなく、静止画像もキーフレームでフェードアウトできます。

全体的な映像の変更をするときは、キーフレームの利用がおすすめです。

Premiere Proの音声をフェードイン・フェードアウトする方法

Premiere Proの音声をフェードイン・フェードアウトする方法

それでは、Premiere Proの音声をフェードイン・フェードアウトする方法について解説します。
音声をフェードイン・フェードアウトするときは、エフェクト機能を使うことで簡単に追加できます。

Premiere Proの音声をフェードイン・フェードアウトするときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①タイムラインパネルに音声素材を配置する

タイムラインパネルに音声素材を配置する

タイムラインパネルに音声素材を配置します。

ステップ②上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウインドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します。

ステップ③「オーディオトランジション」から「クロスフェード」を選択する

「オーディオトランジション」から「クロスフェード」を選択する

エフェクトパネルから「オーディオトランジション」フォルダを開いて、クロスフェードを選択します。

ステップ④「指数フェード」を選択してタイムラインの音声素材にドラッグ&ドロップする

「指数フェード」を選択してタイムラインの音声素材にドラッグ&ドロップする

クロスフェードにある「指数フェード」を選択して、タイムラインの音声素材にドラッグ&ドロップします。
以上の手順で、Premiere Proの音声をフェードイン完了です。

音声をフェードアウトするときは、指数フェードを音声素材の後方にドラッグ&ドロップしてください。

Premiere Proの映像をフェードイン・フェードアウトする方法

Premiere Proの映像をフェードイン・フェードアウトする方法

こちらでは、Premiere Proの映像をフェードイン・フェードアウトする方法について説明します。
映像をフェードイン・フェードアウトするときは、音声と同じくエフェクト機能を使う方法がおすすめです。

Premiere Proの音声をフェードイン・フェードアウトするときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①タイムラインパネルに動画素材を配置する

タイムラインパネルに動画素材を配置する

タイムラインパネルに動画素材を配置します。

ステップ②上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウインドウ」メニューから「エフェクト」を選択する

上部「ウインドウ」メニューにマウスカーソルを合わせて、項目から「エフェクト」を選択します。

ステップ③「ビデオトランジション」から「ディゾルブ」を選択する

「ビデオトランジション」から「ディゾルブ」を選択する

エフェクトパネルから「ビデオトランジション」フォルダを開いて、ディゾルブを選択します。

ステップ④「暗転」を選択してタイムラインの動画素材にドラッグ&ドロップする

「暗転」を選択してタイムラインの動画素材にドラッグ&ドロップする

ディゾルブにある「暗転」を選択して、タイムラインの動画素材にドラッグ&ドロップします。
以上の手順で、Premiere Proの映像をフェードイン完了です。

映像をフェードアウトするときは、暗転を動画素材の後方にドラッグ&ドロップしてください。

Premiere Proのフェードイン・フェードアウトを動画から学ぶ

Premiere Proのフェードイン・フェードアウトは、映像のはじまりと終わりを表現する重要な要素です。
手順通りに試してもうまくいかないときは、レッスン動画を参考しながら一緒に作業してみると良いでしょう。

Premiere Proのフェードアウトについてまとめ

今回は、Premiere Proのフェードアウトに関する詳細からメリット、機能、音声・映像をフェードイン・フェードアウトする方法について詳しく解説しました。
フェードアウトは映像の途中や終わりに入れる映像編集技術となっており、各シーンに区切りをつけたいときに効果的です。

展開を切り替えられるだけでなく、内容が伝わりやすくなり複数の音声・映像を組み合わせられるメリットがあります。
フェードイン・フェードアウトを追加するときは、映像のはじまりと終わりを決めて多様せず違和感をなくすように工夫しましょう。

ぜひ当記事で紹介したPremiere Proのフェードアウトテクニックを参考にしながら、クオリティの高い映像制作をしてみてください。

【2024】Premiere Proの音声と映像をフェードイン・フェードアウトする方法を解説
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