Unityは、初心者でも手軽に始められるゲームエンジンです。しかし、独学での学習にはどこから手をつければいいのか分からないといった悩みもつきものです。
本記事ではUnityの学習におすすめの本を10冊厳選して紹介します。また、本で学ぶメリットや、効率的な学習のための本の選び方についても解説するので、これからUnityを学びたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Unityとは
Unityは、主にゲーム開発に使用されるゲームエンジンであり、3DやVRコンテンツの制作にも幅広く活用されています。
本格的な開発にはプログラミングスキルが必要ですが、基本的な機能を活用すれば、コードを書かずに簡単なプロジェクトを作成することも可能です。
また、無料で利用できるため、初心者がゲーム開発を始めるのに最適なツールとして人気を集めています。
さらに、豊富なアセットによって短期間で高クオリティなゲームを作れることも、初心者におすすめの理由の一つです。
なお、Unityについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。Unityの価格やできること、企業の導入事例などについて詳しく解説しています。
Unityを本で学ぶメリット
Unityを本で学ぶことには、以下のようなメリットがあります。
- コストがかからない
- 自分のペースで学習できる
これらの、Unityを本で学ぶメリットについてみていきましょう。
メリット①コストがかからない
Unityを本で学ぶ最大のメリットは、コストを抑えながらスキルを身につけられる点です。書籍は一度購入すれば、追加の費用なしで繰り返し学習できます。
スクールやオンライン講座では数万円から数十万円の受講料がかかることが一般的ですが、本なら数千円程度で十分な知識を得られます。
さらに、書籍は手放さなければ常に手元に残るため、必要なときにすぐに見返せるという利点もあります。
特に、初心者にとって本は、コストを抑えつつ体系的に学べる方法としておすすめです。
メリット②自分のペースで学習できる
本を使った学習のもう一つのメリットは、自分のペースで進められることです。
スクールやオンライン講座では決められたスケジュールに従う必要がありますが、本なら好きなときに読み進められ、理解できるまで自由に復習できます。
特に、プログラミングやゲーム開発の学習は、個々の理解度に差が出やすいため、自分のペースで進められることは大きなメリットです。
忙しい人でもスキマ時間を活用して学べることで、効率的にスキルを身につけられるでしょう。
また、Unityの基本操作については、以下の記事で解説しています。
画面操作やオブジェクトの編集方法などについて解説しているので、本と一緒に参考にしてみてください。
Unityの本を選ぶコツ
効率的な学習には、本の選び方が大切です。以下は、Unityの本を選ぶ際に意識しておきたいことです。
- 自分のレベルに合った本を選ぶ
- Unityのバージョンに合った本を選ぶ
- 手を動かしながら学習できる本を選ぶ
これらのコツについてみていきましょう。
コツ①自分のレベルに合った本を選ぶ
Unityの本を選ぶ際は、自分のスキルレベルに合ったものを選ぶことが大切です。
初心者向けの本では、インストール方法や基本操作から解説されているため、完全初心者でも学びやすくなっています。
一方、中級者以上向けの本では、具体的なゲーム開発のテクニックや、C#を活用したスクリプトの応用が紹介されていることが多く、基礎を習得した後のスキルアップに適しています。
自分の現在のレベルに合わない本を選ぶと、内容が簡単すぎて物足りなかったり、逆に難しすぎて理解が追いつかなかったりすることがあります。
まずは目次やレビューを確認し、自分に適した難易度の本を選びましょう。
コツ②Unityのバージョンに合った本を選ぶ
Unityは頻繁にバージョンアップが行われるため、使用するバージョンに対応した本を選ぶことが重要です。
古いバージョンを前提とした本では、現在のUnityと異なる仕様やUIが紹介されている可能性があり、それによって学習がスムーズに進まないことがあります。
そのため、できるだけ最新のバージョンに対応した本を選ぶようにしましょう。
Unityのバージョンは「Unity Hub」を開き、インストール済みのエディターの一覧から確認できます。
コツ③手を動かしながら学習できる本を選ぶ
Unityの学習では、理論だけでなく実際に手を動かしてプロジェクトを作成することが重要です。そのため、サンプルゲームの作成や演習が豊富に含まれた本を選ぶと、理解が深まりやすくなります。
特に、具体的な操作手順が丁寧に解説されている本や、サンプルデータのダウンロードが可能なものは、実践的な学習に最適です。
Unityの基本操作としては、以下の画像のようにInspectorからTransformの数値を変更して、オブジェクトの移動や拡大/縮小を行うことなどがあります。
初心者向けの本なら、このような操作も画像付きでわかりやすく解説されています。ただ読むだけではなく、実際にUnityを操作しながら学べる本を選ぶことで、より効率的にスキルを習得できるでしょう。
Unityを学べる初心者向けの本5選
Unity初心者におすすめの以下の本について紹介します。
タイトル | 著者 | 出版社 | 発売日 |
作って学べる Unity本格入門[Unity 6対応版] | 賀好 昭仁 | 技術評論社 | 2024年11月28日 |
見てわかる Unity 6 超入門 (Game developer books) | 掌田 津耶乃 | 秀和システム | 2025年3月1日 |
スタートアップ・個人で作れる スマホ向けUnity ソーシャルゲーム開発ガイド | 平野 裕作 | 秀和システム | 2019年11月22日 |
Unityの教科書 Unity 6完全対応版 | 北村 愛実 | SBクリエイティブ | 2024年12月1日 |
Unity[超]入門 | 荒川 巧也、浅野 祐一 | SBクリエイティブ | 2023年9月29日 |
本①作って学べる Unity本格入門[Unity 6対応版]
引用:Amazon
本書は、Unityを使って本格的な3Dアクションゲームを制作しながら、ゲーム開発の基礎を学べる入門書です。
キャラクターの操作やUIの作成、エフェクトの追加など、実践的な内容が豊富に盛り込まれています。
さらに、ゲームのチューニングや公開方法まで幅広く解説されているため、初心者でも一通りの開発フローを学べる構成になっています。
Unityを実践的に学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
本②見てわかる Unity 6 超入門 (Game developer books)
引用:Amazon
本書は、Unity 6対応のUnity入門書です。プログラミング未経験者でも安心して取り組めるよう、手順を追いながら学べるハンズオン形式を採用しています。
ゲーム制作に必要な基本機能を厳選し、フルカラーの図表を用いてわかりやすく解説しています。Unityを起動した後になにをすればいいのかわからない方でも、最後まで進めることで最低限の知識と技術が身につくでしょう。
本③スタートアップ・個人で作れる スマホ向けUnity ソーシャルゲーム開発ガイド
引用:Amazon
本書は、スマホ向けゲームの開発に必要な機能を解説する入門書です。ガチャやショップ、ログインボーナス機能など、ソーシャルゲームに欠かせない要素を具体的なソースコードとともに紹介しています。
また、企画から運用までの流れも網羅的に解説されているため、Unityでのゲーム制作経験がある方に特におすすめの一冊です。
本④Unityの教科書 Unity 6完全対応版
引用:Amazon
ゲーム制作の基礎がわかりやすく解説された初心者向けの入門書です。
本書では、2Dゲーム制作から始め、段階的に3Dゲームへと発展させながら、Unityの使い方を学習します。
また、プログラミングに触れたことのない方でも理解できるよう、C#の基本知識も丁寧に解説されています。
さらに、UIの作成やアニメーション、レベルデザインの考え方など、ゲームを面白くするための工夫も本書で学習可能です。
この一冊で、サンプルを通じた実践的なスキルが身につくでしょう。
本⑤Unity[超]入門
引用:Amazon
本書は、Unityを初めて学ぶ人に向けて、インストール方法から基本操作、ゲーム制作の流れをやさしく解説した入門書です。
まずは環境構築を行い、シーンの作成や物理演算、カメラ調整などの基礎を学習します。
また、Visual Scriptingを活用して、コードを書かずにゲームを作る方法も紹介されています。サンプルゲームを通じて実践的なスキルを学び、Unityの基本をしっかりと身につけられる一冊です。
Unityを学べる中級者向けの本3選
Unity中級者におすすめの以下の本について紹介します。
タイトル | 著者 | 出版社 | 発売日 |
「VRならでは」の体験を作る Unity+VRゲーム開発ガイド |
渋谷 宣亮、中地 功貴 | 技術評論社 | 2025年4月15日 |
UnityユーザーのためのVRアプリ開発 | 國居 貴浩 | 秀和システム | 2024年6月21日 |
Unity ゲームエフェクト マスターガイド | 秋山 高廣 | 技術評論社 | 2019年7月19日 |
本①「VRならでは」の体験を作る Unity+VRゲーム開発ガイド
引用:Amazon
VRゲーム開発では、プレイヤーの没入感を損なわない工夫が必要です。本書は、VRならではの注意点を具体例とともに解説しています。
Unityの基本をすでに押さえている人におすすめの一冊です。実践的なVR制作にチャレンジしてみたい方は、ぜひ本書をチェックしてみてください。
本②UnityユーザーのためのVRアプリ開発
引用:Amazon
本書は、UnityでVRアプリを開発するためのノウハウが詰まった一冊です。恐竜の大きさを体感できるアプリの開発を行いながら、VRの基本について学習できます。
特に、VR開発に興味はあるが、なにから始めてよいのかわからないという方におすすめです。
本③Unity ゲームエフェクト マスターガイド
引用:Amazon
本書は、UnityのVFX Graphを使って、光や炎などの演出を自由に作れるようになる一冊です。基本操作から応用テクニックまで丁寧に解説されています。
爆発やビームなどの実例も豊富で、ゲームエフェクト制作に興味がある方に最適です。
Unityを学べる上級者向けの本2選
Unity上級者におすすめの以下の本について紹介します。
タイトル | 著者 | 出版社 | 発売日 |
ステップアップUnity ──プロが教える現場の教科書 (WEB+DB PRESS plus) | 吉成 祐人、伏木 秀樹、御厨 雄輝 | 技術評論社 | 2021年2月19日 |
Unityシミュレーションで学ぶ人工知能と人工生命: 創って理解するAI | 伊庭 斉志 | オーム社 | 2022年9月26日 |
本①ステップアップUnity ──プロが教える現場の教科書 (WEB+DB PRESS plus)
引用:Amazon
本書は、Unityを使った高品質なゲーム開発のノウハウが詰まった一冊です。3Dゲーム制作の基本から、ARやUIの実装からAIまで、ゲームを製品レベルに仕上げるための知識を体系的に学べます。
より高度なUnityのスキルを身につけたい方におすすめです。
本②Unityシミュレーションで学ぶ人工知能と人工生命: 創って理解するAI
引用:Amazon
本書は、Unityを使って人工知能や人工生命の基本技法を実践的に学べる一冊です。強化学習や進化計算、群知能などのAI技術を物理シミュレーションを通じて視覚的に理解できます。
人工知能や人工生命に興味のある学生や、ITエンジニアに最適な一冊です。
本以外でUnityを学ぶ方法
人によっては、本以外でUnityを学ぶ方が合っている方もいるでしょう。本以外でUnityを学ぶなら、以下の方法がおすすめです。
- スクールで学ぶ
- セミナーで学ぶ
これらの学習方法についてみていきましょう。
学習方法①スクールで学ぶ
Unityを本以外で学ぶ方法として、プログラミングスクールの利用が挙げられます。
スクールでは、体系的なカリキュラムに沿って学習を進められるため、効率的にUnityの操作スキルや、プログラミングスキルを身につけられます。
また、スクールなら講師に直接質問できるため、わからない部分をすぐに解決できるのも大きなメリットです。
さらに、就職サポートのあるスクールなら、卒業後のキャリア形成にも安心感を持って取り組めます。
スクールを選ぶ際は、受講内容やサポート体制、費用などを比較し、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
学習方法②セミナーで学ぶ
セミナーに参加するのも、Unityを効率よく学ぶ方法のひとつです。セミナーなら、リーズナブルな価格で集中的にUnityの使い方について学べます。
例えば、Unity基礎セミナーでは、Unityの基本操作から簡単なゲーム開発までを実践的に学習できます。初心者でもわかりやすいカリキュラムが用意されているため、Unityに触れたことがない方でも、ゲーム制作の流れを短時間で理解することが可能です。
短期間で効率よくUnityを学びたい場合は、こうしたセミナーを活用するのも一つの方法です。
セミナー名 | Unity基礎セミナー |
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運営元 | ProSkilll(プロスキル) |
価格(税込) | 27,500円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Unityの本についてのまとめ
今回は、Unityを本で学ぶメリットや、おすすめの書籍について紹介しました。本は、自分のペースでじっくり学習できる点や、コストを抑えながら知識を深められる点がメリットです。
一方で、自分のレベルに合った本や実践ができる本でなければ、非効率的な学習となってしまいます。Unityにはさまざまな書籍があるため、自分のレベルや目的に合った本を選択するところから始めましょう。
