VRに関する技術が進んできたことによって、PCでもスマートフォンでもVRを楽しめるようになっています。しかし、VRに興味を持っていても使い方や楽しみ方を知らない人もいるでしょう。
そこで今回はPCで使えるVRゴーグルの「種類」や「基本的な使い方」、「試せる動画」などを紹介します。
VRゴーグルの種類
VRの世界に興味を持っている人の中には、そもそもVRゴーグルに複数の種類が存在することを知らない方もいるのではないでしょうか。VRゴーグルにはPC専用の商品やスマートフォン専用の商品があり、PC専用の商品はスマートフォンで楽しむことができません。
同じようにスマートフォン専用のVRゴーグルは、PCで利用できないシステムになっています。
VRゴーグルの種類と違いを理解することで、自分に合ったものを選びやすくなるでしょう。
VRゴーグルのタイプ | 特徴 |
PC接続型 |
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スタンドアローン型 |
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スマートフォン取り付け型 |
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PC接続型のVRゴーグル
PC接続型のVRゴーグルは、その名称にもあるようにVRゴーグルとPCを接続して利用するタイプの商品です。「据え置き型のVRゴーグル」と呼ばれることもあります。
このVRゴーグルを楽しむためには、高性能なグラフィックボードを搭載したPCを用意する必要があるでしょう。
PCもVRゴーグルも高価なものを購入しなければならないケースが多いので、初めてのVR体験にはハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。しかしその高価な買い物に挑戦したことを後悔しないような、高画質で高品質なVR映像を体験できます。
スタンドアローン型のVRゴーグル
スタンドアローン型のVRゴーグルはディスプレイやバッテリーが内蔵されているのが特徴の商品です。Wi-Fiに接続しておけば、VRゴーグル単体で楽しむことができるのが魅力的なポイントだといえます。
スタンドアローン型のVRゴーグルにはワイヤレス操作が可能なコントローラーが付属しているパターンが多く、そのコントローラーを使えば動画視聴だけでなくVRゲームを楽しむこともできるでしょう。手頃な価格で購入できる商品もあるので、スタンドアローン型のVRゴーグルを入門編に選ぶ人も少なくありません。
スマートフォン取り付け型のVRゴーグル
スマートフォンにVRゴーグルを取り付けて楽しむタイプの商品が「スマートフォン取り付け型VRゴーグル」と呼ばれます。VRアプリを起動させたスマートフォンにVRゴーグルを取り付けて利用するシステムです。使い方が分かりやすく、初心者でも遊びやすい商品だといえます。
基本的には動画視聴をメインに利用するものが多く、VRゲームで遊べないものもあるので注意が必要です。安価なモデルが多く気軽に買いやすいのが魅力ですが、臨場感や没入感が出にくいので、その点にも注意が必要でしょう。
VRゴーグルの特徴や選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
PCで使えるVRゴーグル5選
VRゴーグルの種類や違いが理解できたら、「どんなVRゴーグルがあるのか」が気になってくるでしょう。ここでは「PCで使えるVRゴーグル」に限定して、おすすめ商品を5つ紹介していきます。
- Gaming Kit 5K
- Pico VR neo3 Link
- VIVE Pro2
- VIVE Cosmos
- VALVE INDEX
Gaming Kit 5K
引用:Amazon
「Gaming Kit 5K」は名称にもある通り、5Kの高解像度でVR映像を楽しむことができる商品です。リフレッシュレートが120㎐に対応しているので、滑らかな映像表現や動作を実現しています。
ピントの調整機能も搭載されているので、映像がぼやけにくいというメリットも持っています。
映像が綺麗なので臨場感や没入感も味わいやすいでしょう。
Pico VR neo3 Link
引用:PICO
「Pico VR neo3 Link」はSteamのVRストアやPICOストアからVRゲームを購入して遊べるのが特徴の商品です。ベースステーションを設置する必要がなく、何処でも6DoF操作ができるのが魅力的なポイントでしょう。
ステレオサウンドの臨場感が良く、ゲームの世界観に入り込みやすい設計になっています。
VIVE Pro2
引用:HTC
「VIVE Pro2」は5Kの高解像度と120度の広い視野角が売りのPC用VRゴーグルです。
トラッキングの精度が高く、ミリ単位でユーザーの動きを感知してくれます。
ユーザーの繊細な動きも敏感に反応してくれるので、VR空間での体験にリアル感が生み出されます。リフレッシュレートも120㎐なので、映像がカクつく心配も少ないでしょう。
VIVE Cosmos
引用:HTC
「VIVE Cosmos」は瞳孔間の調整が行えるシステムを搭載しているのが魅力のVRゴーグルです。
この瞳孔間の調整が行えることで、メガネをかけた状態でもVRゴーグルを楽しめるというメリットが得られます。
ベースステーションが不要でセットアップも簡単なので、初心者でも使いやすいVRゴーグルだと考えられます。ヘッドホン部分は耳にフィットするような形状を意識して作られているので、長時間のプレイでも耳が痛くなりにくいという利点もあります。
6DoFのコンテンツに対応していて、身体全体の動きを繊細にキャッチしてくれます。
そのためアクションゲームも楽しみやすいVRゴーグルだといえるでしょう。
VALVE INDEX
引用:KOMODO
「VALVE INDEX」は最大視野角が130度と広いのが特徴のVRゴーグルです。
オフイヤースピーカーを採用している商品であるため、耳との接触がありません。
耳と接触していない分、耳への圧迫感がなく、長時間の使用における負担は少ないでしょう。
オフイヤータイプでも良質な音響なので臨場感のあるサウンドを感じられます。
この商品を開発した会社は「Steam」を運営しているので、Steamで購入した商品を遊びやすいというメリットもあります。
おすすめのVRゴーグルはこちらの記事でも紹介しています。
PCで使えるVRゴーグルの基本的な使い方
PCで使えるVRゴーグルで買ってみたいものを見つけたら、次は基本的な使い方を学んでおきましょう。基本的な使い方を知っていれば、VRゴーグルを購入した後でセッティングに時間を取られるという心配も少なくなります。
PCを用意しよう
PC接続型のVRゴーグルを使うにはPCが必要になります。
どんなPCでもいいわけではなく、一定のスペックをクリアしたPCを用意しておく必要があるでしょう。
PCの準備が整ったら、付属のケーブルを使ってPCとVRゴーグルを接続します。
接続が完了したら、初期設定を行います。
初期設定ではVRゴーグルを使用するときの活動範囲を指定することになるので、予め活動する範囲を考えておくのも大切です。
ソフトをインストールしよう
セッティングがある程度完了したら、VRゴーグルで見たいものや体験したいものを探します。例えばYouTubeでVR体験をしてみたいのであれば、YouTubeのアプリをダウンロードし、アプリを起動してVR用の動画を探しましょう。見たい動画が見つかったら、それを選択して視聴開始です。
ゲームの場合はプレイしたいゲームを購入して、そのソフトをPCにダウンロードする必要があります。
いきなり購入するのはハードルが高いと感じる人は体験版の無料ダウンロードを利用するのも良いかもしれません。
ダウンロードを終えたら、ソフトを起動して実際にプレイしてみましょう。
PCで使えるVRゴーグルを試せる動画
PCで使えるVRゴーグルに関する知識が増えてきたら、実際に試してみたくなる人もいるでしょう。実際に映像を見ることでPCで使えるVRゴーグルの魅力を実感できるかもしれません。
そのため最初はPCで使えるVRゴーグルを動画で試してみるのが良いと考えられます。
ジェットコースターを体験しよう
この動画では自分がジェットコースターに乗っている感覚を味わえます。
360度全ての角度に映像が映し出されているので自分を中心とした全ての範囲を、その目で見ることができます。
VRゴーグルを利用すれば何処を見渡しても映像があるので、実際にその世界に入り込んだ感覚を味わいやすいでしょう。ジェットコースター特有の浮遊感も味わえます。
VRホラーを体験できる
この動画ではホラー系のショートフィルムをVRで体験できます。360度の全てを見渡せる設計を有効活用して、見る角度が変わると台詞が変わるという面白い取り組みも行われています。
映像のクオリティーが高く、記憶に残るようなホラー体験を楽しめるでしょう。
恐怖系の映像やビックリ系の演出が好きだという人は、この動画でVRを試してみるのが良いかもしれません。
PCで使えるVRゴーグルについてまとめ
PCで使えるVRゴーグルは高価な商品が多い傾向にありますが、その価格に見合った高品質な映像や動作感覚を味わえます。まずは手頃な価格で購入できるPC専用VRゴーグルを手に入れて、動画視聴を楽しんでみるのが良いかもしれません。
それでVRゴーグルの魅力を感じられるようになったら、さらに高品質なVRゴーグルに手を出してみてVRの世界に没入しましょう。