facebook

【2024】Photoshopで写真を合成させる方法・自然に馴染ませるテクニックを解説

Photoshopでは、複数の写真を組み合わせることで自由に合成できます。
合成をすればポスターやWeb広告といった成果物を作成できるため、デザイナーには欠かせないスキルとなっています。

しかし、これまでPhotoshopを利用した経験が少ない方は「写真の合成が難しそう」、「合成にどのような機能やツールを利用すればいいのかわからない」といった悩みもあるでしょう。
当記事では、Photoshopで写真を合成させる方法や自然に馴染ませるテクニックまで詳しく解説します。

初心者でも簡単に合成をはじめられるので、ぜひ参考にご覧ください。

Photoshopの合成とは

Photoshopの合成とは

Photoshopの合成とは、複数の写真の一部を組み合わせることで合成する方法を指します。
1つの写真では存在しなかった要素を追加できるため、あらゆる成果物の作成に利用されています。

例えば犬が野原を走っている写真に男性を合成すれば、飼い主が犬を走らせているような写真を作成することが可能です。
Photoshopではレイヤーという要素によって、写真や図形などを管理しています。

レイヤーの組み合わせ方によって自由なデザインに仕上げることができ、ポスターやWeb広告などを作成できます。
Photoshopにおいて合成は基礎的な方法となっているので、理解することでデザインの幅は大きく広がるでしょう。

Photoshopで綺麗に合成するコツ

Photoshopで綺麗に合成するコツ

Photoshopで綺麗に合成するときは、以下のようなコツをおさえておきましょう。

  • 自然に馴染ませる
  • 大きさのバランスを調整する
  • 解像度を調整する

それでは詳しく説明します。

自然に馴染ませる

Photoshopで写真を綺麗に合成するには、自然に馴染ませることを意識しなければいけません。
写真はそれぞれ明るさや影の入り方が異なるため、Photoshopの機能やツールを利用して自然に馴染ませる必要があります。

例えば明るい森の写真に暗い影が入った動物を合成するときは、明度を上げて影をなくします。
自然に馴染ませることができれば、合成の違和感をなくして綺麗な写真へと仕上げられるでしょう。

大きさのバランスを調整する

Photoshopで合成をするときは、写真との大きさのバランスを調整することが大切です。
合成する要素が大きかったり小さかったりすると、写真とのバランスが悪くなり不自然なかたちになってしまいます。

写真と合成する要素の比率を考えて、大きさのバランスを調整すれば綺麗に仕上げることが可能です。
Photoshopでは自由に大きさを変更できる機能があるため、写真との比率を考えながら調整するようにしましょう。

解像度を調整する

Photoshopで写真に要素を合成するときは、解像度を調整するようにしましょう。
写真と要素はそれぞれ解像度が異なるため、調整をしない状態で反映すると鮮明さに違和感が生じてしまいます。

Photoshopでは写真の解像度を自由に変更できるので、合成をするときは事前に調整することが大切です。
解像度は要素を写真に合わせることで、綺麗に合成することが可能です。

参考記事:

【2024】Photoshopで画像サイズ・解像度の変更方法を詳しく解説

Photoshopの合成に便利な機能・ツール

Photoshopの合成に便利な機能・ツール

Photoshopには、合成に便利な機能・ツールとして以下のようなものがあります。

  • 選択とマスク
  • 境界線調整ブラシツール
  • なげなわツール
  • クイック選択ツール
  • ぼかしツール

上記の機能やツールを利用すれば、初心者でも簡単に合成をおこなえます。
それぞれの特徴について理解したい方は、以下の表も合わせてご覧ください。

機能・ツール 特徴
選択とマスク 被写体と背景の境界線を自動的に検出できる
境界線調整ブラシツール 描画した領域を境界線として自動的に検知できる
なげなわツール ドラッグをしながら選択範囲を指定できる
クイック選択ツール ドラッグした領域を自動的に選択できる
ぼかしツール 写真の特定領域にぼかし効果を加えられる

選択とマスク

選択とマスクは、被写体と背景の境界線を自動的に検出できる機能です。
人物の髪の毛や動物の毛まで細かく選択できるため、写真の一部を切り抜きたいときに便利です。

選択とマスクの画面はツールバーと属性パネルによって構成されており、ツールを利用することで綺麗に被写体を切り抜けます。
切り抜いた要素は背景が透明になっているので、画像を保存すれば合成したい写真にそのまま配置できます。

切り抜いた要素を保存せずにコピーして写真に反映することもできるため、合成をするときは便利な機能となっています。

参考記事:

【2024】Photoshopのマスクとは?種類・使い方を詳しく解説

境界線調整ブラシツール

境界線調整ブラシツールは、描画した領域を境界線として自動的に検知できる機能です。
例えば人物の髪の毛や動物の毛などの細かな領域を検知できるため、綺麗に切り抜きたいときに便利です。

主な使い方としては、選択とマスクの画面を表示して境界線調整ブラシツールを選択後、被写体の境界線をドラッグします。
毛の中に隠れた背景色なども取り除けるので、被写体を綺麗に切り抜けます。

人物や動物を写真と合成したいときは、境界線調整ブラシツールを利用しましょう。

なげなわツール

なげなわツールは、ドラッグをしながら選択範囲を指定できるツールです。
自由な形状の選択範囲を指定できるため、被写体にかたちに合わせて利用できます。

ドラッグを終了すると自動的に選択範囲が閉じられるので、大まかな部分を切り抜きたいときに便利です。
選択範囲オプションをクリックすれば、新規選択だけでなく選択範囲の追加や選択範囲から一部削除、選択範囲との共通範囲なども選択可能です。

直感的に被写体を選択したいときは、なげなわツールを利用しましょう。

クイック選択ツール

クイック選択ツールは、ドラッグした領域を自動的に選択できるツールです。
被写体を切り抜きたいときは、ドラッグすることで類似した色やトーンの領域を自動的に選択できます。

被写体と背景とのコントラストの差があるほど、クイック選択ツールは被写体を綺麗に選択可能です。
クイック選択ツールで被写体を選択し、オプションバーから「被写体を選択」をクリックすれば自動的に人物や動物を選択できます。

被写体と背景のコントラストがはっきり違うときは、クイック選択ツールを利用して切り抜きましょう。

ぼかしツール

ぼかしツールは、写真の特定領域にぼかし効果を加えられるツールです。
合成する要素にぼかしを加えることで、写真との不自然さをなくすことが可能です。

オプションバーを選択すれば、直径や硬さ、強さなどを自由にカスタマイズできます。
ぼかしたい部分をクリックもしくはドラッグするだけなので、初心者でも簡単に扱えるツールとなっています。

Photoshopで写真を合成する基本的な方法

Photoshopで写真を合成する基本的な方法

こちらでは、Photoshopで写真を合成する基本的な方法について解説します。
初めて合成をするときは手順が複雑に感じますが、何度も繰り返せば初心者でも簡単にはじめられます。

写真を合成するときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①Photoshopで画像を開く

Photoshopで画像を開く

Photoshopのアプリケーションを起動して、画像ファイルを開きます。

ステップ②ツールバーから「なげなわツール」を選択する

ツールバーから「なげなわツール」を選択する

左側のツールバーから「なげなわツール」を選択します。

ステップ③切り抜きたい部分を大まかに囲む

切り抜きたい部分を大まかに囲む

なげなわツールで切り抜きたい部分を大まかに囲みます。

ステップ④オプションバーから「選択とマスク」を選択する

オプションバーから「選択とマスク」を選択する

上部オプションバーにある「選択とマスク」を選択します。

ステップ⑤ツールバーから「境界線調整ブラシツール」を選択する

ツールバーから「境界線調整ブラシツール」を選択する

左側のツールバーから「境界線調整ブラシツール」を選択します。

ステップ⑥境界線をドラッグする

境界線をドラッグする

被写体の周りを境界線調整ブラシツールで境界線をドラッグします。

ステップ⑦属性パネル下部にある「OK」をクリックする

属性パネル下部にある「OK」をクリックする

右側の属性パネル下部にある「OK」をクリックします。

ステップ⑧レイヤーパネルからレイヤーマスクサムネイルを右クリックして「選択範囲とマスクの共通範囲」をクリック

レイヤーパネルからレイヤーマスクサムネイルを右クリックして「選択範囲とマスクの共通範囲」をクリック

右側のレイヤーパネルからレイヤーマスクサムネイルを右クリックして「選択範囲とマスクの共通範囲」をクリックします。

ステップ⑨上部「編集」メニューから「コピー」をクリック

上部「編集」メニューから「コピー」をクリック

上部「編集」メニューにマウスカーソルを合わせて「コピー」をクリックします。

ステップ⑩上部「ファイル」メニューから合成したい写真を選択して「開く」をクリック

上部「ファイル」メニューから合成したい写真を選択して「開く」をクリック

上部「ファイル」メニューにマウスカーソルを合わせて、合成したい写真を選択して「開く」をクリック

ステップ⑪上部「編集」メニューから「ペースト」をクリック

上部「編集」メニューから「ペースト」をクリック

上部「編集」メニューにマウスカーソルを合わせて「ペースト」をクリックします。

ステップ⑫ツールバーから「移動ツール」を選択してオプションバーの「バウンディングボックスを表示」にチェックを入れる

ツールバーから「移動ツール」を選択してオプションバーの「バウンディングボックスを表示」にチェックを入れる

左側のツールバーから「移動ツール」を選択して、上部オプションバーの「バウンディングボックスを表示」にチェックを入れます。

ステップ⑬Shiftキーを押しながらドラッグしてサイズや位置を調整する

Shiftキーを押しながらドラッグしてサイズや位置を調整する

Shiftキーを押しながら切り抜いた画像を選択して、サイズや位置を調整すれば完了です。

以上の手順で、写真を合成できます。
少し手順は多くなりますが、慣れれば初心者でも簡単にはじめられます。

Photoshopの新機能を使った合成方法については、以下の参考動画を合わせてご覧ください。

 

Photoshopで合成を自然に馴染ませる方法

Photoshopで合成を自然に馴染ませる方法

Photoshopで綺麗に合成するときは、自然に馴染ませる方法を理解しておく必要があります。
自然に馴染ませるときは、前提として切り抜く画像は解像度の高いものを選ぶことが大切です。

合成を自然に馴染ませるときは、以下のステップでおこなってください。

ステップ①Photoshopで合成させる写真と切り抜いた写真を用意する

Photoshopで合成させる写真と切り抜いた写真を用意する

Photoshopのアプリケーションを起動して、合成させる写真と切り抜いた写真を同じワークスペースに配置します。

ステップ②ツールバーから「ぼかしツール」を選択する

ツールバーから「ぼかしツール」を選択する

左側のツールバーから「ぼかしツール」を選択します。

ステップ③オプションバーからツールの太さを設定して切り抜く写真の外側をドラッグする

オプションバーからツールの太さを設定して切り抜く写真の外側をドラッグする

上部オプションバーから、ぼかしツールの太さを設定して切り抜く写真の外側をドラッグします。

ステップ④レイヤーパネルから切り抜いた写真レイヤーを選択する

レイヤーパネルから切り抜いた写真レイヤーを選択する

右側のレイヤーパネルから、切り抜いた写真レイヤーを選択します。

ステップ⑤調整レイヤーを新規作成して「トーンカーブ」を選択する

調整レイヤーを新規作成して「トーンカーブ」を選択する

レイヤーパネル下部から調整レイヤーを新規作成して「トーンカーブ」を選択します。

ステップ⑥トーンカーブレイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選択する

トーンカーブレイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選択する

レイヤーマスクから、トーンカーブレイヤーを右クリックして「クリッピングマスクを作成」を選択します。

ステップ⑦トーンカーブをドラッグして調整する

トーンカーブをドラッグして調整する

トーンカーブをドラッグして調整して明るさを変更します。

ステップ⑧上部「編集」メニューから「変形」の「ゆがみ」を選択する

上部「編集」メニューから「変形」の「ゆがみ」を選択する

上部「編集」メニューから「変形」の「ゆがみ」を選択します。

ステップ⑨バウンディングボックスを操作しながら傾きを調整する

バウンディングボックスを操作しながら傾きを調整する

バウンディングボックスを操作しながら、切り抜いた画像の傾きを調整すれば完了です。

以上の手順で、合成を自然に馴染ませられます。
Adobeから無料提供されている「Adobeチュートリアル」では、合成に関するテクニックについて詳しく学べます。

Photoshopの合成についてテクニックを身につけたい方は、ぜひチェックしてください。

Photoshopの合成についてまとめ

今回は、Photoshopで写真を合成させる方法や自然に馴染ませるテクニックまで詳しく解説しました。
Photoshopでは複数の写真の一部を組み合わせることで合成でき、ポスターやWeb広告などの成果物を作成できます。

綺麗に合成するときは、自然に馴染ませながら大きさやバランス、解像度などを調整しましょう。
当記事で紹介したPhotoshopの合成テクニックをもとに、あなたの求める成果物を作成してみてください。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!