Photoshopには、作業効率・生産性を向上できるショートカットキーという機能があります。
ショートカットキーを理解しておくことで、普段の作業をスピーディにこなせるようになります。
しかし、Photoshopのショートカットキーは種類が豊富なので「どのように使えばいいのかわからない」、「どんなショートカットキーを覚えればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、Photoshopのショートカットキーの詳細から使うポイント、よく使うショートカットキーなどを詳しく紹介します。
覚えておくべきショートカットキーを理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。
Photoshopのショートカットキーとは
Photoshopのショートカットキーとは、複数のキーを同時押しすることで特定の機能を動作させる機能です。
例えば、Photoshopで作成した成果物を保存したいときは「Command」キー+「S」キーを同時押しすることでファイルを保存できます。
ショートカットキーはPhotoshopだけでなく、ほかのデザインソフトでも同様に利用可能です。
MacとWindowsはそれぞれOSが異なるため、ショートカットキーのキーコマンドは少し違います。
ショートカットキーを利用すれば動作が簡略化されるので、作業効率や生産性を向上できるようになります。
Photoshopのショートカットキーについて詳しく知りたい方は、以下の参考動画も合わせてご覧ください。
Photoshopでショートカットキーを使うときのポイント
Photoshopでショートカットキーを使うときは、以下のようなポイントをチェックしておきましょう。
- はじめから全てを覚える必要はない
- 作業をするなかで使い慣れていくことが大切
それでは詳しく説明します。
はじめから全てを覚える必要はない
Photoshopには豊富なショートカットキーがあるため、はじめから全てを覚える必要はありません。
プロのクリエイターであっても普段使わないショートカットキーは覚えておらず、作業に必要なものだけを利用しています。
ショートカットキーを全て覚えれば作業効率や生産性はより向上しますが、身につけるためには労力と時間が必要です。
まずは作業に必要なショートカットキーのみを覚えることに集中し、徐々に新しいものを覚えていく流れが最適です。
はじめから全てのショートカットキーを覚えようとすると挫折する原因にもなるので、どのような作業をするかによって覚えるべきキーを見つけていきましょう。
参考記事:
作業をするなかで使い慣れていくことが大切
Photoshopでショートカットキーを使うときは、実際に作業をするなかで使い慣れていくことが大切です。
ショートカットキーだけを覚えようとすると難しいですが、手を動かしていれば自然と身に付くようになります。
とくにファイルの保存や1つ前に戻るといったショートカットキーは、作業のなかでよく使うので覚えやすいです。
まずは3つ〜5つ程度のショートカットキーを意識して、徐々に増やしていくことをおすすめします。
参考記事:
Photoshopでよく使うショートカットキー
こちらでは、Photoshopでよく使うショートカットキーを紹介します。
Photoshopのショートカットキーは、作業内容によって分類してまとめました。
MacとWindowsのショートカットキーを合わせて紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。
ツール関連のショートカットキー
ツール関連のショートカットキーは、以下の通りです。
ツール関連のショートカットキー【Mac/Windows】 | 動作 |
V | 移動ツール |
L | なげなわツール |
M | 長方形選択ツール・楕円形選択ツール |
A | パス選択ツール |
W | オブジェクト選択ツール |
E | 消しゴムツール |
C | 切り抜きツール |
P | ペンツール |
H | 手のひらツール |
B | ブラシツール |
J | 修正ブラシツール |
I | スポイトツール |
T | テキストツール |
R | 回転ビューツール |
画面表示・設定・ファイル関連のショートカットキー
画面表示・設定・ファイル関連のショートカットキーは、以下の通りです。
画面表示・設定・ファイル関連のショートカットキー【Mac/Windows】 | 動作 |
Command+S、Ctrl+S | 保存 |
Command+Shift+S、Ctrl+Shift+S | 別名で保存 |
Command+Option+Shift+S、Ctrl+Alt+Shift+S | Web用に保存 |
Command+D、N | 保存せずにファイルを閉じる |
Command++/-、Ctrl++/- | ズームイン・ズームアウト |
Command+Shift+K、Ctrl+Shift+K | カラー設定 |
Command+Q、Ctrl+Q | 終了 |
Command+W、Ctrl+W | 閉じる |
Command+R、Ctrl+R | 定規表示・非表示 |
Command+O、Ctrl+O | ファイルを開く |
レイヤー関連のショートカットキー
レイヤー関連のショートカットキーは、以下の通りです。
レイヤー関連のショートカットキー【Mac/Windows】 | 動作 |
Command+Shift+N、Ctrl+Shift+N | 新規レイヤー |
Command+Option+Shift+N、Ctrl+Alt+Shift+N | 新規レイヤーの追加 |
Command+E、Ctrl+E | レイヤーを統合 |
Command+J、Ctrl+J | レイヤーを複製 |
Command+Shift+C、Ctrl+Shift+C | 見えているレイヤーをコピー |
Command+Option+R、Ctrl+Alt+R | マスクを調整 |
Q | 画面描画モード/クイックマスクモードの切り替え |
Command+G、Ctrl+G | レイヤーをグループ化 |
Command+Shift+J、Ctrl+Shift+J | 選択範囲をカットしたレイヤー |
編集・イメージ・色調補正関連のショートカットキー
編集・イメージ・色調補正関連のショートカットキーは、以下の通りです。
編集・イメージ・色調補正関連のショートカットキー | 動作 |
Command+C、Ctrl+C | コピー |
Command+V、Ctrl+V | ペースト |
Command+T、Ctrl+T | 自由変形 |
Shift+F5 | 塗りつぶし |
Command+Option+Shift+C、Ctrl+Alt+Shift+C | コンテンツに応じた拡大・縮小 |
Command+Option+I、Ctrl+Alt+I | 画像解像度 |
Command+Option+C、Ctrl+Alt+C | カンバスサイズ |
Command+U、Ctrl+U | 色相・彩度 |
Command+L、Ctrl+L | レベル補正 |
Command+I、Ctrl+I | 階調の反転 |
選択範囲関連のショートカットキー
選択範囲関連のショートカットキーは、以下の通りです。
選択範囲関連のショートカットキー【Mac/Windows】 | 動作 |
Command+A、Ctrl+A | 全選択 |
Command+Shift+D、Ctrl+Shift+D | 再選択 |
Command+Shift+I、Ctrl+Shift+I | 選択範囲の反転 |
Command+D、Ctrl+D | 選択範囲の解除 |
Command+Shift+V、Ctrl+Shift+V | 選択範囲へペースト |
フィルター関連のショートカットキー
フィルター関連のショートカットキーは、以下の通りです。
フィルター関連のショートカットキー【Mac/Windows】 | 動作 |
Command+F、Ctrl+F | フィルターの再実行 |
Command+Shift+A、Ctrl+Shift+A、 | Camera Rawフィルターを起動 |
Photoshopで新しいショートカットキーを設定する方法
Photoshopでは、新しくショートカットキーを割り当てることができます。
新しいショートカットキーを設定すれば、自分好みに使いやすくカスタマイズ可能です。
新しいショートカットキーを設定するときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①Photoshopを開く
ステップ②上部「編集」メニューから「キーボードショートカット」を選択する
ステップ③エリアメニューから「アプリケーションメニュー」、「パネルメニュー」、「ツール」、「タスクスペース」のいずれかを選択する
ステップ④スクロールリストの「ショートカット」列から変更するショートカットを選択する
ステップ⑤新しいショートカットを入力する
ステップ⑥セットを保存ボタンをクリックする
ステップ⑦新しいセット名を入力して「保存」をクリックする
以上の手順で、Photoshopに新しいショートカットキーを設定できます。
ショートカットキーを通常の状態に戻したいときは、再度キーボードショートカットを選択してセットを削除すれば完了です。
新しいショートカットを設定すると既存のショートカットが機能しなくなるため、理解したい上でおこなうようにしましょう。
Photoshopのショートカットリストの表示方法
Photoshopでは、現在のショートカットをHTMLファイルに書き出してWebブラウザで表示できます。
紙媒体に印刷することもできるため、ショートカットを覚えておきたいときに役立ちます。
ショートカットリストを表示させるときは、以下のステップでおこなってください。
ステップ①Photoshopを開く
ステップ②上部「編集」メニューから「キーボードショートカット」を選択する
ステップ③エリアメニューから「アプリケーションメニュー」、「パネルメニュー」、「ツール」のいずれかを選択する
ステップ④「ショートカット一覧」をクリックする
ステップ⑤HTMLファイルを保存する
Photoshopでショートカットキーをカスタマイズするにはバックアップを用意
Photoshopで自分が使いやすいショートカットキーをカスタマイズするときは、事前にバックアップを用意しておきましょう。
バックアップがあれば、万が一ショートカットの設定を初期化してしまってもカスタマイズした状態に戻せます。
バックアップをとるときは、外部ストレージの用意をおすすめします。
外部ストレージにはクラウドストレージ、外付けストレージ、USBストレージなどを用意しましょう。
Photoshopでショートカットキーが初期化されたときの対処方法
Photoshopで設定したショートカットキーが初期化されたときは、MacとWindowsによって対処方法が少し異なります。
Macの場合、Finderからアプリケーション、Adobe Photoshopフォルダを開き、右上の検索マークから「Keyboard Shortcuts」と検索してKeyboard Shortcutsフォルダを呼び出してください。
そしてAdobe Photoshopフォルダ内に保存データを移行すれば完了です。
Windowsの場合、AppDataからRoaming、Adobe、Adobe Photoshop CC XXXX、Presets、Keyboard Shortcutsの流れで開きます。
Macと同じく、Adobe Photoshopフォルダ内に保存データを移行すれば設定したショートカットキーを利用できます。
Photoshopのショートカットキーについてまとめ
今回は、Photoshopのショートカットキーの詳細から使うポイント、よく使うショートカットキーなどを詳しく紹介しました。
Photoshopには豊富なショートカットキーがあり、使い方を理解することで作業効率・生産性が向上します。
また、ほかのデザインソフトでも同じような使い方ができるため、全体的な利便性が高まります。
ぜひ当記事で紹介したショートカットキーを利用し、使いやすい環境を構築するようにしましょう。
