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【2025】Substance 3Dとは?推奨スペックや商用利用の可否を解説

3Dデザインソフトウェアをお探しの方のなかには、Adobeが提供している「Substance 3D」に興味をおもちの方も多いでしょう。しかし、具体的に何ができるソフトなのかわからず導入を決められずにいる人もいるはずです。

そこでこの記事では、Substance 3Dの概要や推奨スペックについてわかりやすくまとめました。
提供されているソフトの種類や商用利用の可否も紹介しているので、デザインソフト導入の参考にしてみてください。

Substance 3Dとは

Substance 3Dのサービスページ
出典:Adobe公式サイト

Substance 3Dとは、デザインソフトウェアで有名Adobeが提供している3Dデザインソフトウェアです。3Dモデリング業務に欠かせない次のような機能をまとめて利用できます。

  • 3Dモデリング
  • 写真からモデルを作成
  • フィルターの適用
  • 物理エンジンを使った重みの表現
  • 3Dワークフローの設定

また、Substance 3Dは他の3Dソフトウェアと比べて豊富なアセットを提供しているのが特徴です。プロが制作した数千ものマテリアル・モデル・HDRライトを利用して、自身が作成したデザインにも反映できます。

また、Substance 3D以外にも制作に利用できるソフトウェアを比較したいという方は、以下の記事をチェックしてみてください。おすすめの制作ソフトを紹介しています。

【2025】おすすめ3DCG制作ソフト4選!ソフトの上達方法やコツも紹介

Substance 3Dのツールで何ができる?

Substance 3Dは合計6つのツールを使い分けながら3Dモデルを生成・編集していきます。

しかし、どれが何のツールなのかわからないとお悩みの人もいるでしょう。
ここでは、各ツールの概要や用途について紹介します。

Substance 3D Modeler

Modelerのダウンロードページ

Substance 3D Modelerは、パソコン上で3Dモデルを作成できるほか、VRゴーグルを使いながら自由な「3Dデザイン」にチャレンジできるツールです。提供されているSubstance 3Dのベースとなるツールであり、まずは当ツールを利用して、3Dモデルをつくり始めなければなりません。

また、Substance 3D Modelerには技術的な制約を受けないのが魅力です。
直感的な操作だけでハイクオリティな作品をつくり出せるほか、色や質感の表現などもツール内で完結できます。専門知識を必要としないツールですので、初心者でも操作が可能です。

Substance 3D Sampler

Samplerの操作画面

Substance 3D Samplerは、現実の写真といった画像を3Dオブジェクトやマテリアルに「自動変換」してくれるツールです。ただ画像を読み込ませるだけでAIが自動変換してくれるため、直感的な操作だけで対応できます。

「Substance 3D Modeler」との相性も良く、Samplerを使って変換した3DオブジェクトをModelerに読み込ませて加工するといった使い方も可能です。

Substance 3D Designer

Designerの操作画面

Substance 3D Designerは、機能やデザインがまとまっているブロックを組み合わせて、モデルのパターンやフィルター、環境光などを「デザイン」できるツールです。前述した「Substance 3D Modeler」の表現を自由にカスタマイズできます。

また、後述する「Substance 3D Stager」とも連携でき、レンダリングの表現を自由に調整できるのが魅力です。ただし、ブロックを組み合わせるノードという知識が欠かせません。複雑な設定をする場合には、専門知識が必要になる点に注意してください。

Substance 3D Painter

Painterの操作画面

Substance 3D Painterは、3Dモデルのイメージや質感を表す「テクスチャ」を適用する際に利用するツールです。3Dモデルの表面にブラシで色を付けたり、事前に用意しているテクスチャを貼り付けて投影をおこなうなど、ハイクオリティなデザインをする際に利用します。

なお、Substance 3D Painterを利用する際には、あらかじめfbxといった3Dモデルのデータを用意しなければなりません。前述した「Substance 3D Modeler」でモデルを作成したのちにテクスチャを反映しましょう。

Substance 3D Stager

Stagerの操作画面

Substance 3D Samplerは、作成した3Dモデルをフォトリアルなデザインに加工する「レンダリング」で利用するツールです。事前に設定しておいたモデルの質感に合わせてリアリティを出すのはもちろん、光の反射や日光・影の方向などを自由に調整して、現実の見た目に近いイメージを出力できます。

前述した「Substance 3D Modeler」などで3Dモデルのデータを作成し、そのデータをリアルな表現としてイメージ化したい場合に利用します。主に3Dモデリング作業の最後に利用するツールだと覚えておきましょう。

Substance 3D Assets

Assetsの利用ページ
出典:Adobe公式サイト

Substance 3D Assetsは、前述した5つのツールで利用できるマテリアル・モデル・ライトといったライブラリがまとまっているサービスです。すでに制作されているデザインを無料で利用でき、商用利用にも対応しています。

有志の投稿者のデザインも自由に使えるため、デザインのクオリティをワンランクアップできるのが魅力です。

また3DCGとは何なのか、具体的な概要を知りたい方は以下の記事がおすすめです。
3DCGデザイナーの仕事内容も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【2025】3DCGとは?おすすめソフト3選やデザイナーの仕事内容

Substance 3Dの価格プラン

Substance 3Dは、現在3つのプランが提供されており、前述したすべてのソフトを利用できます。参考として以下に、Substance 3Dの価格情報や対応サポートの違いを整理しました。

Adobe Substance 3D Collection Adobe Substance 3D Collectionグループ版 学生・教職員個人向けAdobe Substance 3D Collection
契約方法 サブスクリプション サブスクリプション 無料(買い切りと同等)
価格(税込) 6,680 円/月 13,380 円/月
※1ライセンスごと
無料
1ヶ月間のアセットダウンロード数 50 100
クラウドストレージ容量 100GB 1TB 5GB

また各プランでは、それぞれフォントやチュートリアルといったサポートを受けられます。

個人利用もしくは、社内でひとりしか操作をしない場合はCollection、複数人で連携しながら利用する場合はCollectionグループ版、教職員や学生として練習したい場合には、学生・教職員個人向けを利用するのがおすすめです。

Substance 3Dは無料トライアルから利用しよう

Substance 3Dを導入するにあたり「本当に求めるソフトなのか確認したい」「導入するパソコンでうまく動作するのかチェックしたい」という人も多いでしょう。

それならまずはSubstance 3Dの無料トライアルを利用するのがおすすめです。
Substance 3Dには30日間の試用期間が設けられており、すべての機能を無料で利用できます。

有料版と変わらない画面、操作、機能を体験できるため、事前チェックに役立ちます。
購入すべきか迷っている人、ほかのソフトと比較をしたいという人は、公式サイトから無料トライアルを申し込んでみてください。

Substance 3Dの推奨スペック

Substance 3Dの推奨スペック

自身の所有するパソコンで、Substance 3Dがうまく動作するのか不安に感じている人も多いでしょう。そこで、以下にSubstance 3Dの推奨スペックについてWindows版・Mac版を整理しました。

Windows版 Mac版
OS(オペレーティングシステム) Windows 11
(64-bit版)日本語版
macOS 12(Monterey)
CPU ・Intel Core i7
・AMD Ryzen 7
Apple M1 Pro
GPU ・Nvidia Geforce RTX 2080
・Nvidia Quadro RTX 4000
・AMD Radeon RX 6700 XT
・AMD Radeon RX 5700 XT(Sgのみ)
・AMD Radeon Pro 5600M
・AMD Radeon Pro Vega 56
VRAM 8GB
10GB(Md)
4GB
RAM 32GB 16GB
ハードディスク 30GBの空き容量のあるSSD 30GBの空き容量のあるSSD

上記の数値や条件は、あくまで「推奨」されている値です。
上記よりもスペックが低いパソコンでも動作するため、導入については問題ありませんが、処理が遅くなる点に注意しなければなりません。

高速処理による作業効率化を実現するためにも、Substance 3Dの導入に合わせて、推奨スペックを満たすパソコンを導入するのがおすすめです。

Substance 3Dの商用利用の可否

Substance 3Dは基本的に商用利用が可能です。
ただし、複数あるプランのなかでも教職員・学生用のプランについては、個人利用のみが許可されている点に注意しなければなりません。

簡単なイメージとしては、有料で利用する場合には商用可能、無料で利用する場合には商用不可という認識です。教職員・学生用で導入したのにもかかわらず、商用利用をするとペナルティを受ける恐れがあるため十分に注意してください。

またSubstance 3Dに興味をお持ちなら、以下のページより無料体験版をダウンロードできます。

Substance 3Dについてまとめ

Substance 3Dは、3Dモデリングに関する多彩なツールを利用できるほか、クオリティアップや効率化に役立つアセットなどが豊富に提供されている魅力的なソフトウェアです。

Adobeが提供している他ソフトとの連携も可能ですので、3Dモデリングソフト選びに迷っている方は、Substance 3Dを導入候補に加えてみてはいかがでしょうか。

Substance3dのアイキャッチ
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