3DCGデザイナーは需要が増えてきて、なりたいと思っている人もどんどん増えています。
ここでは3DCGデザイナーの特徴や年収・なるために必要なスキルを解説していきます。
簡単にここで詳しい概要を解説していくので、参考にしていただければ幸いです。働ける現場や年収についても、事例をあげて見ていきます。
3DCGデザイナーとは
3DCGデザイナーという職業をご存じですか。
最近はさまざまな場面でデジタル技術が活用をされており、なかでもゲームやアニメといったサブカルチャーではパソコンを用いた映像表現が基本となっている訳です。その場合、映像表現を実施するための技術・デッサンの制作などを担当する専門家の存在が必須であるのは言うまでもありません。
そんな作業を専門にされている方たちの総称であり、幼いお子さんのなかには将来は3DCGデザイナーになりたい、という夢を持っている方も大勢いるほどです。
3DCGデザイナーはその名の通り3DCGを利用してキャラクターや背景を作成して納品する仕事です。
主にパソコンが必要で、3DCGのアニメーションを作る場合は高いスペックを持つパソコンを所持する必要があるでしょう。
3DCGの基本知識が知りたい人はこちらでも解説しています。
3DCGデザイナーに必要なスキル
簡単に3DCGデザイナーといっても、その業務は非常に多くの数に分類をされているものです。まずこの職業は20年前以前と現在とでは、とても内容が異なっていくのでその点から解説をしていきます。
CADソフト
CADとは図面を製図するためのデジタルソフトで、昔は実際に紙を用いて手書きをしていたわけです。活躍するシーンは自動車・住宅・家電製品や工場のプラントなどの設計部門に配属をされて、アイテムのデザインを一から生み出すというものでした。まさにデザイナーそのものの仕事といえるのがわかるでしょう。1990年後半になると色んな会社でもパソコン端末をたくさん導入したことで、扱うソフトもポリゴンを活用した3DCGとなったわけです。
最も多くの人が活躍しているのが、ゲーム業界と言っても言い過ぎではありません。ゲームは2024年のパリオリンピックで正式に競技種目に採用されるほどの普及率となり、大人からこどもまでもが満喫できるコンテンツとなりました。年齢・性別・出身地に関わらず、誰もが体験できることも相まって、世界で約40億人以上のユーザー数がいることも明白となっているほどです。そして日本がこのコンテンツを生み出すのに特化をした国ともなり、3DCGデザイナー数は世界屈指の人数ともなりました。各会社でおこなう業務は前述したデザイナーたちと大差はありません。キャラクターの造形をCADソフトを用いて生み出し、色付け・表情を描くなどもコンピューターで逐一対応をしていくわけです。ところが唯一異なっていることもあるので、それを見ていきます。違う点は動きも表現しないといけないということになります。実際にゲームをプレイしたことがある方ならお分かりでしょうが、ゲームはプレイヤーの意思によっていろんな行動をキャラクターで再現をすることが可能です。静止画ではなく実際の人間や動物が動いているような姿に見えるので、コマ送りにしているわけではありません。
プログラム
3DCGデザイナーはその動きを生み出すために、プログラムを組み立てるのも重要な業務になっています。ひらたくいえば、デジタルコンテンツのプロフェッショナルであり、大半の方は独学でスキルを身につけたという訳ではありません。
3DCGのデザイン力
3DCGデザイナーには、3DCGソフトを利用してキャラクターや背景を作成できるというスキルも必要ですが、そもそものデザイン力も必要です。
スケッチやデッサンの時点である程度画力がないと上手くデザインできないので、ある程度アナログでもキャラクターを描けるくらいのデザイン力をつけておきましょう。
3DCGの専門学校
3DCG系の専門学校に進学をするという方法もあります。今現在国内には約1500件以上もの数で、3DCGデザイナーを育成している専門学校が存在してます。18歳以上で高校を卒業された人なら誰でも入学することができ、2年間の在学期間中に必須カリキュラムの講義を受講していきます。
教えている事柄はパソコンの基礎知識から応用、そしてベーシックと呼ばれるプログラミング技術など計25つの科目を受講することになっているのが特徴です。2年間のうちにこれらをマスターするので、基本は通学は毎日となるのも特徴となります。そしてデザイナーでもあるためデッサンのスキルも身につけることになっているので、しっかりと絵を描く能力も高めることが必須です。この点だけを見ると、3DCGデザイナーには生まれもった才能が必要なようにも思いますが、決してそのようなことはありません。
アシスタントとして働く
先述したように3DCGデザイナーと一言にいっても色んな業務に従事をすることになるので、たとえ絵を描くのが苦手であってもプログラムを構築する・色彩設定をするなど、別のお仕事を担当することも可能です。もうひとつの学び方としては、会社に就職をしてから仕事をしつつスキルを磨くという方法になります。
おもにアニメーターでそれを実施しているところが多く、最初はアシスタントで部署に配属をされて少しずつ業務になれていくわけです。あとは勤めながら技術を身につけ、ゲームなどのデザインの担当もおこなっていけます。こちらは18歳からでも可能で、いち早く企業で働いてから夢を実現させたいという方に向いている学び方・スキルの獲得方法です。
3DCGデザイナーの平均年収
3DCGデザイナーは今、もっとも注目をされている職業となりました。親御さんのなかにはお子さんをデザイナーにさせたいと思われている方もいるでしょうが、実際に仕事にするとなると大切な事柄を無視することはできません。それは一言でいえば報酬であり、年間でどれだけの報酬を手にできるのかが重要なことです。
簡単に現役で3DCGデザイナーとして活躍をされている方の事例を述べると、20年間のキャリアで約700万円もの年収を得られていることがわかりました。
この金額は一般的なサラリーマンの約1.5倍であり、決して安いわけではありません。また企業で勤めている方の事例がこれでしたが、フリーランスという一種の自営業だと最大で2000万円以上もの報酬を得ている方も珍しくないこともわかりました。
どうして2つの働き方で大きな金額の差が生まれるのか、理由は仕事量・担当をしているコンテンツの違いといえます。会社勤めの場合、年間の収入はすでに固定をされているため、数年程度で変動することはありません。
日当・月給制度であり、もし金額がアップをするようなことがあるのは昇進をしたとき程度です。ところがフリーランスの場合は自由に働き方を構築することができ、歩合制のスタイルで給与を手に入れることができます。自分で依頼者と交渉もでき、難しい事柄でも進んでそれに挑戦ができるのもメリットです。ただし、社会保障がないのでその点は自己負担となります。
3DCGデザイナーになる流れ
今、学生で将来は3DCGデザイナーになりたいと考えてる方は大勢います。そこでここでは、具体例を挙げながらどのようなステップでなれるのかを解説していきましょう。
専門学校に進学
まずは専門学校に進学をして夢を叶えるには、2年間の学業が必須です。2年間で20科目以上の必須講義を受講することになるので、基本は毎日学校に通学をしないといけません。最近は2年生を対象にしてインターンシップを用意しているところもあり、このメリットで述べられるのはそのまま就職をすることが可能という点です。
3DCGデザイナーに就職する
以前はこの研修制度がなかったので、勉強をしながら就職先を探すという苦労もありました。3DCGデザイナーの場合は即戦力となれる人材を、各企業が探されています。学生に焦点を当てていることも珍しくはなく、チャンスがあれば積極的に研修に行くのをお勧めします。実際に企業に就職をしたあとは、5年程度は先輩のもとでアシスタントをしないといけません。
いくら即戦力を求めているといっても、いきなり一人の新人にお仕事を担当させるということはないといえます。デッサンの下絵を描いたり、プログラムの中に間違いがないことを確かめる作業などを割り当てられるのが基本です。
一人前になるには最低でも10年間の期間を有する為、デザイナーになりたいという夢を持っている場合は早い段階で専門的なスクールに行って、必要なスキルを身につけることです。個人でフリーランスで働くこともできます。
転職や面接の際に便利なポートフォリオの作り方はこちらで解説しています。
3DCGデザイナーにおすすめなソフト
3DCGデザイナーにおすすめなソフトはこちらです。
3DCGソフト名 | 特徴 |
Blender | 無料で使える |
Maya | 大手映画やゲームで利用されている |
3ds Max | 個人でも使いやすい、動作が軽い |
3DCGソフトはどれだけのクオリティで作りたいかによって選ぶことになります。
完成するクオリティでソフトは変わりますし、価格も変わります。
3DCGデザイナーについてまとめ
以上、今人気の3DCGデザイナーについての概要を見ていきました。今後もますます注目される職業となるのは明白で、以前よりも多様な働き方を可能にしています。アニメやゲームコンテンツというものから、住宅・自動車・精密機器などの商品を生み出す為にも必要な技術・知識を持っている専門家です。
今からこのお仕事をスタートさせたい、なりたいという方も大勢いるでしょうが、まずは専門学校に進学をして技術を習得しないといけません。高い年収を得ることもでき、将来的には独立をして更なる飛躍を目指すことも可能です。とても先進的な職業とも言えるので、チャンスがある方は今からでも学校に進んで就職をなさるのにもいいものといえます。
ぜひこの機会に3DCGデザイナーを目指して、就職や転職を考えてみてください。