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【2025】Metasequoiaとは?無料版・有料版の違いや使い方を解説

3Dモデリングができる「Metasequoia」に興味があるけれど、どのような機能を使えるのかわからないとお悩みの人も多いでしょう。また、無料版と有料版の違いなど、金銭面について詳しい内容を確認したい人もいるはずです。

そこでこの記事では、Metasequoiaの概要や機能、料金情報についてわかりやすくまとめました。ソフトウェアの使い方も解説しているので、導入や操作チェックの参考にしてみてください。

Metasequoiaとは

Metasequoiaのロゴ
出典:Metasequoia公式サイト

Metasequoiaは、3Dモデリングに特化したソフトウェアです。
Windows・Macに導入して3Dモデリングを実行でき、モデルを自由自在に動かせる次のような機能を備えています。

  • 中心線に合わせてモデルの肉付けができるアーマチャー
  • 自由にポーズを調整できるボーン
  • 質感や見た目を調整できるレンダリング

日本語向けのサポートを受けられるほか、関連書籍も豊富です。
また、Metasequoiaの機能を拡張するプラグインも提供されていることから、目的に合わせて自由に機能をカスタマイズできます。

さらには、開発者向けの独自ツールも提供されているのが魅力です。
自身でプラグインを作成し、Metasequoiaの追加機能を作成できるため、自分だけのツールを用意できます。

開発会社 株式会社テトラフェイス
設立 2012年9月
所在地 〒144-0051
東京都大田区西蒲田7-4-4 小山第二ビル6F

また、3Dモデリングとは何なのか、その概要から知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

【2025】3DCGモデリングとは?概要と実際の作成方法を解説

MetasequoiaとBlenderの比較

Metasequoiaは、同じく3Dモデリングのために提供されているBlenderと類似のソフトです。
参考として、2つのソフトの違いを比較表にまとめました。

Metasequoia Blender
価格 無料(有料版あり) 無料
おすすめのユーザー 初心者~中級者 初心者~プロ
アドオン やや豊富 豊富
拡張性 独自開発が可能 提供されているプラグインの利用が多い
参考書籍数 やや豊富 豊富

複数の3Dモデリングソフトを比較したいという方は、ぜひ上記の特徴を参考にしてみてください。

また、ほかの3Dモデリングソフトも比較したいと考えている人は、以下の記事がおすすめです。
基本的な使い方も含めて解説しています。

【2025】おすすめ無料3DCGソフト5選!違いや無料で使える理由も解説

Metasequoiaでできること

Metasequoiaは、次のような目的で使用できます。

  • 3Dモデリング
  • 作成したデータの3Dプリンター印刷
  • レンダリングによる画像生成

例えば、3Dモデルの制作業務に利用できることはもちろん、製品設計など3Dプリンターでの印刷を予定している場合や、レンダリング機能を利用してイメージデザインを制作する場合などにMetasequoiaが役立ちます。

専門知識を必要とせず、直感的にモデリングを実施できるため、上記の目的に合う3Dモデリングソフトをお探しの方は、無料から利用できるMetasequoiaを導入するのがおすすめです。

Metasequoiaの価格情報

Metasequoiaは基本無料から利用できるソフトウェアですが、すべての機能を使うためには有料版の契約が必要です。

現在Metasequoiaは「Metasequoia 4 EX」というバージョンが提供されており、1ライセンス12,100円(税込)で販売されています。永久ライセンスの買い切り型であることから、継続して費用を支払う必要がありません。

また一般的な3Dモデリングソフトと比べると、非常にリーズナブルな価格で導入できるのが魅力です。Metasequoiaの公式サイトで製品の購入ができるため、まずは無料版である「Metasequoia 4 Standard」を利用したうえで、導入を検討してみてください。

無料版と有料版の違い

無料版である「Metasequoia 4 Standard」、有料版である「Metasequoia 4 EX」には、次のような違いがあります。有料版の購入が必要なのか確認する参考にしてみてください。

Metasequoia 4 Standard Metasequoia 4 EX
単位の変更 ×
陰影の表現変更 ×
アーマチャー
UV展開図編集
リアルタイム遮蔽表示 ×
正確な半透明表示 Macのみ×
別ウィンドウでの3Dビュー ×
距離・角度・周囲長・厚みの計測 ×

なお、上記の違いは大きく異なるポイントだけをまとめています。
また、無料版のMetasequoia 4 Standardは以下の入出力に対応できない点にも気を付けてください。

入力 FBX、PLY、DAE(COLLADA 1.4/1.5)、SVG、3MF
出力 FBX、PLY、3MF

目的の用途に無料版で対応できない場合には、ぜひ有料版の購入を検討してみてください。

Metasequoiaの導入手順

これからMetasequoiaを導入したいと考えている人向けに、無料版であるMetasequoia 4 Standardの導入手順を整理しました。

公式サイトからソフトウェアをダウンロードする

Metasequoiaのダウンロードボタン
出典:Metasequoia公式サイト

まずはMetasequoiaの公式サイトにアクセスして、画面上側に表示されている「ダウンロード」をクリックしてください。すると、以下のダウンロードページに画面が切り替わります。

Metasequoiaのダウンロードページ
出典:Metasequoia公式サイト

使用許諾契約書の内容を確認したら、自身の所有するパソコンのOSに合わせてWindows・Macのボタンをクリックしてください。今回はWindows版のインストーラーをダウンロードします。

なお、有料版をダウンロードする際には、あらかじめ公式サイトのライセンス購入という項目からライセンス番号を入手します。ライセンス番号入手後の導入手順は上記と同じ方法です。

インストールする

インストーラーの手続き

自身のパソコン上にインストーラーがダウンロードされたら、アイコンをクリックすることで上画像と同じ画面が表示されます。「使用許諾契約の全条項に同意します」の項目をクリックしたら、画面下側のインストールボタンをクリックしてください。

次に、Metasequoiaの利用方法の選択画面が表示されます。
今回は無料版を利用するため、右側の「無償で利用する」をクリックしました。

無償利用の設定

なお、有料版を利用する際には、左側の「シリアルIDを入力」を選ぶだけで良いです。

最後にソフトウェアの言語設定を「日本語」にしてOKをクリックすれば、インストールが完了します。

日本語設定

比較的短い手順でMetasequoiaの導入が終わるので、紹介した流れを参考にしながら手続きを進めてみてください。

Metasequoiaの便利な使い方

これからMetasequoiaを利用してみたいと考えている人向けに、便利な使い方を整理しました。
はじめてMetasequoiaを導入した方は、ぜひ参考にしてみてください。

初心者向けとプロ向けを自由に設定できる

画面構成の設定

Metasequoiaには、初めて導入した人でも使いやすいように、画面構成の設定が可能です。
例えば、上画像のように初心者向けの設定に変更することで、機能を起動できるコマンドをアイコンと文字で表示してくれる画面構成にしてくれます。

また、ほかにも次のような設定が可能です。

  • モデリング(文字)
  • モデリング(アイコン)
  • マッピング
  • カスタマイズ

まずは初心者向けの画面構成で練習をし、その後に慣れてきたらアイコンだけが表示された設定に変更するというように、自身のレベルに合わせて調整できるので、画面構成の設定をカスタマイズしてみてください。

サブウィンドウで詳細な設定ができる

画面のサブウィンドウ

Metasequoiaは、ほかの3Dモデリングソフトと比べて、自由自在な設定に対応しているソフトウェアです。例えば上画像のように、図形の挿入コマンドをクリックすることで、図形の形状選択やワークスペースに表示される数値情報を設定できます。

このサブウィンドウはどのコマンドでも利用でき、数値入力に合わせてプレビューが表示されることから、直感的な操作だけでMetasequoiaの操作が可能です。

サイズはもちろん、向き、角度などを調整することにより、自分がイメージする3Dモデルを効率よく生成できます。

マテリアルを適用できる

マテリアルの生成

Metasequoiaでは、オブジェクトの生成に合わせて材質や色を反映できるマテリアルの設定が可能です。初期挿入時は白色のマテリアルですが、画面右側のマテリアルウィンドウを起動することにより、上画像のように色の調整ができます。

実物に近い色合いに設定できることはもちろん、木材やガラスといったマテリアルを適用することも可能です。また、マテリアルの設定では次のような情報を調整できます。

  • 不透明度
  • 反射光
  • 自己照明(モデルの明るさ)
  • 屈折率
  • 反射の強さ

例えば、メタル系のマテリアルをつくりたいなら、屈折率や反射光を高めに設定することが重要です。

メタル系のマテリアル

さらにはマッピングという機能で画像の投影などもできるため、自由自在な見た目の作成にマテリアルウィンドウを利用できます。

複数ウィンドウを表示できる

複数ウィンドウの表示

3Dモデルを作成する際に役立つのが、Metasequoiaの複数ウィンドウの表示です。
初期設定では、立体的な画面しか表示されていませんが、下画像(編集画面の右上あたり)のボタンをクリックすることで、画面を以下の4つに分割できます。

  • 上面
  • 前面
  • 左面
  • 透視

複数ウィンドウにするボタン

モデルの全体形状をチェックしながら作成を続けられるため、小さなミスを防ぎやすいです。

また、Metasequoiaを含めどういった3Dモデリングソフトを導入すべきかお悩みなら、CG/空間デザイン/ゲーム開発研究所にご相談ください。目的に合うソフトウェアを無料で提案いたします。

Metasequoiaについてまとめ

Metasequoiaは初心者から手軽に操作できる3Dモデリングソフトであり、直感的な操作だけで簡単にイメージ通りのモデルを制作できます。また、Metasequoiaは無料版から提供されているのが魅力です。

3Dモデリングソフトを探しているという方は、この機会にMetasequoiaの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Metasequoiaのアイキャッチ
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