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【2024】iPadからSketchUpは使える?活用メリットや使い方を解説

近年はPCからだけでなく、iPadやiPhoneなどのモバイルデバイスから利用ができるCGソフトも登場しています。タブレットからソフトを利用することで、どこでも作業ができたり生産性向上につながったり、あるいはPCソフトと連携して情報共有を効率化するといった使い方もできたりするでしょう。

この記事では、PC向けのCADソフトとしての人気も高いSketchUpがiPadから利用できるのかについて紹介しながら、具体的な利用方法や利用メリットを紹介します。

SketchUpとは

そもそもSketchUpは、アメリカのTrimble社が提供している3DCADソフトです。元々はGoogleが開発していたWebサービスの一種で、Webブラウザから3DCGを制作できることが高く評価されていましたが、2012年にTrimble社によって買収され、現在に至ります。

運営元が変わった現在でも、SketchUpはWebから利用できるCADソフトであることが最大の特徴です。現在ではWebブラウザから利用できるバージョンだけでなくオフラインで利用可能なプランも存在し、他のCADソフトと同様、あるいはそれ以上に便利な製品として活躍しています。

感覚的な操作で簡単にCG制作が行えることや、WindowsだけでなくMacでも利用な点、クラウドを使って情報共有やコラボレーションが容易に行える点などの多くの強みを備えた、信頼性の高い製品です。

iPadからSketchUpは使える?

sketchupの操作画面

SketchUpは便利な3DCADソフトですが、気になるのがiPadのようなPC以外のデバイスからでも利用ができるかどうかです。結論から言うと、SketchUpはiPadからの利用に対応しており、専用のアプリを使用してアクセスすることができます。

また、インターネット回線が通っている環境であれば、PC版と同様にWebブラウザからアクセスして製品を利用するという方法も可能です。こちらの場合はiPad専用アプリを利用する必要がないので、より素早くSketchUpの利用を開始することができるでしょう。

ただ、安定性や操作性の面では専用のiPadアプリを利用した方がはるかに優れているため、長期にわたっての運用を想定している場合は、iPad版の導入をおすすめします。

iPadからSketchUpを利用するメリット

PC版だけでも便利なSketchUpですが、iPad版ではPC版にはない強みを存分に活かすことが可能です。具体的な利用メリットについて、ここでは解説します。

どこでも設計作業ができる

iPadからSketchUpを利用する最大のメリットは、やはり設計作業や3Dモデルを閲覧する場所を選ぶ必要がなくなる点にあるでしょう。オフラインでの作業にも対応しているSketchUp for iPadを利用することで、iPadからいつでもSketchUpを展開して作業することができます。

普段はデスクトップPCを使って作業しているという人も、出張時やリモートワークの際にSketchUp for iPadに切り替えて、気軽に作業することが可能です。また、ラップトップからSketchUpを利用すればある程度のモバイル性は確保できますが、iPadであればさらなる手軽さを得られるでしょう。

特にある建設現場での作業が発生するユーザーや、出張の多いユーザー、あるいは使用しているラップトップが重要や大きさのあるユーザーにとってはありがたい選択肢となるはずです。

より感覚的な操作が可能

SketchUpの強みは感覚的な操作ができることですが、SketchUp for iPadがあれば、より感覚的な操作が可能です。と言うのもSketchUp for iPadはタッチ操作やApple Pencilでの操作に対応しており、スクリーンパネルに直接書き込みながら作業を進められるからです。

PC版のSketchUpも他の製品に比べると、優れた直感操作を採用している部類に入りますが、キーボードやマウスを使った操作が前提となるため、ユーザビリティにも限界はあります。一方でSketchUp for iPadはタッチ操作を前提とした設計になっており、SketchUpのコンセプトである感覚的な操作との相性が非常に良く、場合によってはPC版よりも使いやすいと感じる人もいるでしょう。

3D Warehouseが使用できる

SketchUpには拡張機能の一環として3D Warehouseと呼ばれる公式の素材ストアがあるのですが、SketchUp for iPadでもこのサービスを利用することができます。そのため、iPadでSketchUpを使うと期待していたようなクオリティにプロジェクトを仕上げられない、といったトラブルを回避可能です。

SketchUp for iPadはおまけではなく、本格的な3DCGソフトとしての運用ができることを覚えておきましょう。

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ビューア機能だけなら無料で使える

SketchUp for iPadはダウンロードこそ無料ですが、その利用に当たってはSketchUpの有料版のライセンスが必要になります。ただ、3DCGの閲覧だけであれば専用のSketchUp Viewerを使用することで、iPadから無料で実現可能です。

制作したモデルを編集する必要はなく、ただ3Dモデルとして閲覧だけしたいと言う場合には、SketchUp Viewerの利用を検討してみましょう。

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iPadでSketchUpを使うための方法

sketchupの操作画面

iPadでSketchUpを利用する際の方法としては、

  • iPadのWebブラウザを利用する
  • SketchUp for iPadを利用する
  • iPadでSketchUp Viewerを利用する

という3つの方法が挙げられます。それぞれの手順について、以下で解説します。

メリット デメリット
iPadのWebブラウザを利用する 最も手軽に利用できる 操作性が専用アプリよりも劣る
SketchUp for iPadを利用する 高機能でiPadの強みを活かせる 有料のライセンスが必要
iPadでSketchUp Viewerを利用する 高機能なビューア機能を無料で利用できる 3Dモデルの編集はできない

iPadのWebブラウザから利用する場合

まずは、iPadのWebブラウザからSketchUpを利用する方法についてです。SketchUpには無料でWebブラウザからサービスを利用できるSketchUp Freeと呼ばれるプランが存在し、こちらはアカウントを登録すれば誰でも使用可能です。

SketchUp Freeを利用するには、まず公式サイトにアクセスしてアカウント作成を進めます。アカウント作成はメールアドレスなどの基本情報を入力するだけで完結でき、SketchUp Freeの利用にあたってはクレジットカード情報の入力も必要ありません。

アカウント作成が完了したら上記のページに戻り「モデリングを開始」を選択すると、すぐにSketchUp Freeが立ち上がり作業を開始できます。ただ、iPadのWebブラウザからSketchUp Freeを利用する場合、iPad向けの最適化は行われていないため、PC版同様のパフォーマンスが保証されていない点に注意しましょう。

SketchUp for iPadを利用する場合

続いて、SketchUp for iPadを利用する場合についてです。こちらはApp Storeから専用のアプリをインストールすることで利用ができます。iPadでアクセスし、App Storeでダウンロードを行いましょう。ダウンロードそのものは無料でできるので、課金の必要はありません。

ダウンロード後はiPadよりアプリをタップして開き、アカウントを既に持っている場合はサインインを行い、ライセンスの有無を確認します。SketchUp Pro以上のライセンスを有している場合はそのままSketchUp for iPadを使用可能です。まだ対応プランを契約していない場合は、SketchUpの公式サイトから契約を行う必要があります。

iPadでSketchUp Viewerを利用する場合

iPadからSketchUp Viewerのみを利用する場合は、iPadからApp Storeでインストールを行いましょう。基本的な利用手順については、SketchUp for iPadの時と同様です。無料での利用が可能ですが、高度なビューア機能やXRにも対応しており、モデルを閲覧目的の場合は十分なアプリと言えます。

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SketchUpをiPadから効果的に運用するためのポイント

sketchupの2d操作画面

SketchUpをより便利に運用したい場合には、

  • iPadでの使用にはSketchUpの有料版が必要
  • iPad専用の機能をフル活用する
  • プラグインの導入はできないことを覚えておく

という3つのポイントを押さえておくことが大切です。

上でも触れていますが、SketchUp for iPadはSketchUp Pro、あるいはSketchUp Studioといった有料版のライセンスをあらかじめ購入しておく必要があるため、注意しましょう。

また、SketchUp for iPadはPC版にはない専用の機能を備えており、フル活用してさらなる業務効率化を図ることができます。おおまかなイラストを描くだけで柱や窓などのオブジェクトを設置できるような操作感はユニークですが、非常に便利なので使い方を覚えておくのがおすすめです。

ただ、SketchUp for iPadではPC版では利用できた公式プラグインストア「Extension Warehouse」の拡張機能は利用できません。PC版とは異なる使用感になれる必要はあるでしょう。

SketchUpをiPadで使う際のまとめ

この記事では、SketchUpをiPadで使う際の方法や、iPadでSketchUpを利用するメリットなどについて解説しました。iPadでSketchUpを使う際は独特の操作方法となりますが、使い方さえ覚えれば非常に便利なツールです。

SketchUp for iPadを有効活用し、さらなる生産性向上を目指しましょう。

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