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【2024】3DCGのポートフォリオの作り方!気に入ってもらうコツも紹介

自分の3DCG作品を見てもらうときに「ポートフォリオ」を作成する人がいます。
仕事を依頼してもらったり、面接に行くときにポートフォリオがあるととても心強いです。
今回は3DCGのポートフォリオとはどのようなものなのかや、作り方について解説していきます。

3DCGのポートフォリオとは?

3DCGのポートフォリオとは

3DCGのポートフォリオは作品集のことで、就職や転職などの場面で見てもらうためのものです。作品を見てもらい気に入ってもらえれば、実力を発揮できる場所での活躍が実現します。
3DCGの場合は、作成したモデルや映像、アニメーションといった形で構成するのが一般的ですが、ポートフォリオ自体は3DCGに限らず、イラストや芸術分野のデッサンなどでも活用されています。
静止画と動画でポートフォリオを作成することで、3DCGに関する能力のアピールが可能になります。また実績を伝える情報にもなるので、過去の作品をまとめて作成するのが望ましいです。

そしていくら3DCGに自信があっても、ポートフォリオの完成度が低ければ実力は伝わりません。
良し悪しがとても重要なので、軽視せずしっかりと作りましょう。
完成度の高いポートフォリオを作成できれば、就職や転職のチャンスにつなげられます。
どういった作品を作ってきたのか、何ができるのかを伝えるために重要です。

3DCGの基礎については、こちらで解説しています。

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3DCGのポートフォリオの作り方!

3DCGのポートフォリオを作るにはまず、用意するものと手順の理解が必要です。

自分の作品を選ぶ

用意するものはこれまでに作ってきた作品で、その中から特に自信があるものを厳選します。
すべての過去作品を詰め込むと、ポートフォリオが情報過多になる恐れがあります。
良いポートフォリオは、ひと目で興味が引かれ、作品の内容や実力が把握できるものです。つまり簡潔でわかりやすく、見やすいポートフォリオを目指しましょう。

土台を作ろう

3DCGポートフォリオを作る手順は、プロフィールの作成に始まり、作品の紹介と自身のアピールの順です。
プロフィールは名前などの基本情報を中心に、経歴を簡潔にまとめて書きます。
携わった作品があればその名前、受賞歴があるならそれも書きましょう。
使っているソフトやツールの名前も書くと、何ができるか簡潔に伝えられます。
具体的に使ってきた年数や頻度なども加えることで、実力を伝えやすくなります。

作品の紹介を作り込もう

作品の紹介を作り込もう

作品の紹介は、3DCGのポートフォリオにおける最重要な部分です。
まずは紹介したい作品を絞り込み、作品ごとの写真やスクリーンショットを撮って1ページにまとめます。
紹介する作品は数よりも質を重視していきます。
作品紹介と名付けたページを作成したら、次のページ以降で1作品ずつ紹介するページを作成します。1ページで1作品を紹介する形でも、見開きで1作品を紹介する形でも構いません。
作品紹介には必ずタイトルを付けて、Webページがある場合はURLも記載します。
作品がわかる写真やスクリーンショットと、制作した日付も加えます。
記載に問題がなければ、作品の制作を依頼したクライアントの名前も書きます。作品の目的だったり、コンセプトについてもわかりやすく書くことが大切です。
制作に要した時間、使ったソフトやツールも忘れずに、作成の流れも書くと参考になります。

もっと作り込める作品集

モデルなど静止画が中心のポートフォリオは、正面をはじめとした様々な角度からの写真、スクリーンショットを記載しましょう。
ワイヤーフレームや使ったテクスチャもあると良いです。ポリゴンやボーン数といった情報も重要です。
自身でデザインしてモデルを起こした場合は、デッサンやコンセプトも載せます。
デザイナーが別にいるのであれば、その旨を忘れずに記載します。

動画も有効

モーションやアニメーションの場合は、静止画のみで実力を伝えるのは不可能です。
そのため、動画で3DCGのポートフォリオを作成します。
動画のポートフォリオはデモリールと呼ばれます。
デモリールは携わった作品全体ではなく、抜き出す形で5分程度にまとまるようにを作成していきます。
自分が制作したシーンをつなぎ合わせるのを基本に、担当した部分や見てほしいところなどの補足を加えましょう。
テロップで構わないので、作品内の作品紹介の邪魔にならない部分に、使ったソフトや制作時間などの情報を入れます。
3DCGのポートフォリオは、アニメーターやエフェクトデザイナーなどの職種によって、押さえるポイントが変わってきます。
モデラーであればモデルとそれから、背景も重要なポイントになります。
モーションデザイナーは動きの見せ方が重要なので、こだわりや工夫が見られるシーンをデモリールにまとめたいところです。
アニメーターはストーリーの流れ、感情の機微が伝わるようにするのがデモリール作成のコツです。
エフェクトデザイナーは、どういった表現が求められ、どのようなエフェクトを制作したかを記載しましょう。

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アピールページを作ろう

自身をアピールするページは、ポートフォリオのまとめともいえる部分です。
いつから3DCGをこころざし、何を目標にどんな努力をしているかを書きます。将来的に何をしたいのか、どういう作品づくりをしたいのかアピールしましょう。
得意分野や詳しいこと、仕事をする上で大切にしていることを書くのもよいです。自己紹介や作品紹介の範疇にとらわれず、比較的自由に書いても構わないです。もちろん相手がどう捉えるかを考えながら、採用につながるようにアピールすることが大切です。
自分の魅力を伝えるチャンスなので、それを最大限に活かせるように工夫しましょう。3DCGから大きく逸れないのであれば、何をどのように書いてもわりと大丈夫です。人となりを伝えられるページなので、人物像が伝わる書き方をすることが重要です。採用担当者は仕事で能力を発揮できるか、それと上手くやっていけるかを知りたがるものです。
コミュニケーションや協調性があることを伝わる内容にすれば、採用担当者に刺さるはずです。

3DCGのポートフォリオを気に入ってもらうコツ

3DCGのポートフォリオの作り方!

3DCGのポートフォリオを気に入ってもらうには、相手が知りたがりそうな構成にして、作品紹介などを工夫するのがコツです。
自分が見てもらいたい部分だけを詰め込むのでは、気に入ってもらえない可能性が高くなります。
それよりも受け手の視点で考え、見やすくわかりやすいポートフォリオを心がけましょう。
情報は必要十分な量が理想的で、ページ構成はシンプルなほど良いです。

あれもこれもと情報を詰め込みすぎると、何を伝えたいのか、どこを見て欲しいのか却ってわかりにくくなるでしょう。
見る人の目にどう映るのかわからない場合は、信頼できる人にアドバイスしてもらうことをおすすめします。
良い部分と悪い部分をハッキリ言ってもらいながら修正することが、気に入ってもらえるポートフォリオ作成のコツになります。
客観的な見え方がわかればポートフォリオの見せ方もわかります。
駄目なポートフォリオを理解して、それを避けるようにポートフォリオを作成するのもポイントです。
基本情報が抜けているプロフィール、採用担当者が知りたい情報が書かれていないポートフォリオは駄目です。
質の高い作品に質の低い作品が交じる、かさ増しを感じさせるポートフォリオも避けましょう。
質を重視して作品をまとめ、ディテールまで伝わるように作成すれば、気に入ってもらえるポートフォリオになります。
こだわりのポイントや苦労した部分など、作品制作の背景がわかる情報も加えるのがおすすめです。

3DCGのポートフォリオを作る時の注意点

3DCGのポートフォリオを作る時の注意点

3DCGのポートフォリオを作る時は、常に情報過多にならないように注意しましょう
伝えたいことがたくさんあるとしても、文字を詰め込みすぎるのはNGです。
静止画や動画を見てもらい、それだけで伝えたいことが伝わるのが理想に近いです。
作品紹介は数が多すぎず、新しい作品ばかりや古い作品ばかりに偏らないようにしましょう。
作品は直近のものから順に、過去を遡るようにピックアップして、ポートフォリオに載せる作品を選びます。
クライアントから依頼を受けて制作した作品は、権利関係に問題がないか確認が必要です。
無断で作品を載せるのではなく、権利者を確認して許可を得てから載せることが重要となります。
作品紹介における文字は必要最小限に留め、文字数よりもフォントや配置などを工夫して伝わるようにしたいものです。
明らかに大きすぎる文字、映像と同化する色は言うまでもなく駄目です。
情報がすんなり頭に入らないと伝えたいことが伝わらなくなるので、作品紹介の文字入れは読みやすさ重視の工夫をしましょう。
プロフィールやアピールのページは、読み終えた後に疲れないように注意が必要です。
読むのにエネルギーが必要だと、次第に内容が頭に入らなくなります。
それではポートフォリオの意味がなくなるので、疲れることなくテンポよく読めるのが望ましいです。
読みやすく印象に残りやすい、そのようなポートフォリオを作るべきです。
文章の流れが飛び飛び、表現がいちいち大げさ、結局のところ何を伝えたいのかわからない、こういった印象を受けるポートフォリオは失敗です。

3DCGのポートフォリオに使えるソフト

3DCGソフト名 特徴 無料体験版
Maya
  • どちらかというと法人向け
  • クオリティが高い作品が作れる
あり
3ds Max
  • 個人でも使いやすい
  • 動作が軽めで使いやすい
あり
Blender
  • 無料で使える
  • 無料だが様々な3DCG作品を作れる
あり(完全無料)

3DCGのポートフォリオを作りたいと思った場合、このようなソフトがおすすめです。
どれも無料体験版があるので、ぜひ気軽に試してみてください。

3DCGのポートフォリオについてまとめ

3DCGのポートフォリオは就職、転職においてなくてはならないものです。
ポートフォリオは自身を売り込むのに役立つツールで、完成度が採用に影響します。質の高いポートフォリオを目指し、アピールの場で活用できるように作成するのが理想的です。プロフィールや作品紹介、そしてアピールのページで構成するのが基本です。
ポートフォリオを気に入ってもらうには、工夫と改善が必要です。また注意点を理解すること、注意点に触れないように作成することもポイントとなります。完成度の高い3DCGポートフォリオは、採用面接の場面で強力な力を発揮します。
だからこそ早いうちに作成に取り掛かり、いつでも活用できるようにしておくことが大切です。

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