illustratorを効率よく使うには、ショートカットやコマンドを覚えておくと非常に便利です。
今回はillustratorのショートカットとはどんなものなのかや、ショートカットを一覧で紹介していきます。
illustratorとは?
Illustratorはイラストを描いたり、画像を制作する時に使えるソフトです。
Illustratorの概要 | 使える製品の概要 |
利用できるOS | Windows、Mac |
利用できるデバイス | デスクトップ、ノートパソコン、ipad等 |
その他詳しい基本情報は下記記事で解説しています。
illustratorのショートカットとは?
illustratorはWindows版とMac版の2種類がありますが、ショートカットを利用するときには注意が必要です。Windowsの場合はCTRLやALTがあり、Macの場合はCTRLの代わりになるのがCommand、そしてALTの代わりになるのがoptionです。
そもそもショートカットは、キーボード操作でアプリケーションの機能を利用するときに使うものです。例えば、illustratorで描いた図形をコピーしたいときは、複製したい図形を選択してからファイルメニューの[編集]→[コピー]の順に選択します。これに対してショートカットを利用する場合は、「Ctrl+C」を同時に押すだけで良いので、メニューからコマンドを選択する手間を省けるため、時間短縮にも良い効果を期待できます。特に、階層が深い場所にある機能の場合はそれを探すのにも時間を要してしまいますので、このような機能を使うと便利なことが分かるのではないでしょうか。
コピーの場合は「Ctrl+C」ですが、これを貼り付けるときには「CtrV」で行えるわけです。ショートカットキーは、すべてのメニューに対応しているわけではないのですが、頻繁に利用する機能に適用されているので、これを活用するとかなり便利です。
なお、どのようなショートカットがあるのか、これを知りたいときにはファイルメニューを展開することでその全貌を掴むことができます。頻繁に利用するものや特殊なものなど幅広く割り当てが行われていますので、これらを上手に活用すれば業務効率を高める効果を期待できるわけです。
illustratorの便利なショートカット18選
illustratorは、主にデザインの仕事をしている人が利用するアプリケーションになりますが、不動産会社の物件情報で間取り図を描くときにも利用しますし、会社のホームページに最寄駅からのアクセスマップを作成するときにも便利なアプリケーションです。
ここではillustratorを利用するとき、知っておくと便利なショートカットをいくつかご紹介しますので参考にされると良いでしょう。
1.Ctrl+N
基本操作の中で知っておくと便利なものには、新規にファイルを作成するときには「Ctrl+N」で新規にファイルを作ることができます。
2.Ctrl+O
また、ファイルを開くときには「Ctrl+O」で既存のファイルを開くことができます。
他のファイルの編集を始めたいときはこのショートカットで可能です。
3.Ctrl+S
編集中のファイルを保存するときには「Ctrl+S」で保存できます。
illustratorは保存し忘れるとデータが消えてしまうので、このショートカットはよく使うと良いでしょう。
4.Ctrl+K
環境設定メニューを開きたいときには「Ctrl+K」でillustratorの設定メニューを開くことができます。
5.Ctrl+A
そしてすべてのオブジェクトを選択するときには「Ctrl+A」などの種類があります。ちなみに、CtrlキーはWindowsの場合でMacの場合はCommandキーになります。
ツール選択操作の中でも頻繁に利用すると考えられるショートカットキーがありますが、基本操作の場合はCtrlと他のキーボードを組み合わせて操作しますが、ツール選択の場合は単独のキーを利用するものが多いので、これも覚えておきましょう。
6.V
選択ツールは頻繁に利用する機能になりますので、ファイルメニューから選択するよりも直接ショートカットを利用した方が作業効率がアップします。選択ツールは[V]で切り替えることができます。
7.A
ダイレクト選択ツールは[A]でそれぞれ操作することができます。
8.P
ペンツールはオブジェクトの作成やクリッピングのときに利用する機能で、ペンツールは[P]が割り当てられています。カラー設定のときに使用する機能の一つでもあるスポイトツールのショートカットは[I]です。
9.T
テキスト入力に切り替えたいときは[T]を押せば簡単に切り替えることができます。
10.B
ブラシに切り替えたいときはブラシツール[B]で、画面上をドラッグして線を描くことができます。
11.Shift+M
ツール選択操作の多くはキーボードのアルファベット単体で操作しますが、シェイプ形成ツールは「Shift+M」が割り当てられています。illustratorの利用経験が少ない人はあまり聞かないかもしれませんが、覚えておくと便利です。
一般的に、オブジェクトを合体させたり切り抜きを行うときにはパスファインダーを使用するケースが多いのですが、シェイプ形成ツールを使えばより簡単に操作可能です。複数の図形を選択した状態から「Shift+M」でシェープツールに切り替えます。複数の図形を合体するときには、図形上をドラッグすることで結合できます。
12.Ctrl+Z
このとき、結合しなくても良い図形を含めてしまったときにやり直しとして「Ctrl+Z」のショートカットを使えば直前の状態に戻せます。オブジェクトの型抜きや切り抜きの際には、Alt(MACの場合はoptionキー)を押しながらクリックすると削除することができます。
13.[と]
このように、基本操作とツール選択操作の中で頻繁に利用すると考えられるショートカットをご紹介しましたが、ここからは作業短縮形として役立つものをご紹介します。ブラシのサイズを変更するとき、サイズを小さくする場合は「[」で大きくするときは「]」を使います。
14.Ctrl+CとCtrl+VとCtrl+ZとCtrl+X
図形をコピーするときは「Ctrl+C」それをペーストするときは「Ctrl+V」、取り消しは「Ctrl+Z」、図形をカットしたいときには「Ctrl+X」が使用できます。取り消し以外にも、やり直しのショートカットとして「Ctrl+Shift+Z」もありますが、これは取り消し(Ctrl+Z)をやり過ぎてしまったときに使えるショートカットです。
15.D
塗りを白色にして線を黒色に設定するときに便利なのがカラー設定初期化で、これを実行するときにはキーボードの「D」で切り替えます。
16.Shift+X
線と塗りの切り替えのときには「Shift+X」で、これを使うと塗りと線の色を切り替えることができます。黒の塗りにしたいときには「D」キーでカラー設定初期化を行い、その次に「Shift+X」で塗りを黒にすると作業アップに役立てられるなどおすすめです。選択中の図形の塗りもしくは線を非表示にしたいときには、選択カラー非表示のショートカットでもある「/」を使いますが、このとき塗りと線のどちらが選択されているのか確認してから操作しましょう。
17.Ctrl+Shift+[
オブジェクトの重なりの順番を変えたいとき、重ね順を前面にするときには「Ctrl+]」を使いますが、これは1回の操作で1つ前面に出す効果を得られます。最前面に出す場合は「Ctrl+Shift+]」を利用すれば、重ね順を一気に最前面に移動できます。重ね順を最背面に移動するときには「Ctrl+Shift+[」、一つだけ背面に移動するときには「Ctrl+[」を使いますが、これらは頻繁に利用する操作になるのでショートカットをしっかり覚えておくと作業が楽になります。
18.Ctrl+7とCtrl+5
他にも、クリッピングマスクは「Ctrl+7」、ガイドを作成するときには「Ctrl+5」などがありますが、いずれも頻繁に利用する機能です。
Illustratorのその他の使い方は下記記事を参考にしてください。
illustratorのショートカットを使う時のコツ
ここではillustratorのショートカットを使うときに、合わせて知っておいた方が良いコツを解説していきます。
ガイドをうまく利用しよう
ガイドはillustratorを利用して間取り図などを描くとき便利な機能ですが、図形を描いているとガイドが邪魔になってしまうことも少なくありません。ただ、ガイドは図形を描くときの目安になるもので、普段は表示させておいて邪魔になったとき隠すなどの使い方を覚えておくと便利です。ファイルメニューから選択すると結構手間がかかりますが、「Ctrl+;」のショートカットを使えば表示と非表示を切り替えることができます。
同じ模様はCtrl+Dを使って量産しよう
図形を描くとき、繰り返し同じ模様を作成するケースがありますが、このとき変更を繰り返すショートカット「Ctrl+D」を使えばとても早く作ることができて便利です。ちなみに、Dはdupeの頭文字で複製などの意味を持ちます。なお、illustratorで作業するときには右利きの人は右手でマウス操作、そして左手はキーボードに手を添えてショートカットを利用するなどのやり方で行うケースが多いわけですが、illustratorの機能の中でも良く使う操作の大半はショートカットに割り当てが行われていますので、マウスでは図形を描いたり色を選ぶなどの操作に集中して、図形のコピーや移動などはショートカットを活用すれば作業時間を短縮できるメリットにも繋がります。
指を置く位置を決めておこう
なお、ショートカットの多くは「Ctrl・Shift・「Alt」(MACの場合は「Command・Shift・Option」)との組み合わせになりますので、いち早く操作するためにもこれらのキーをすぐに押せるよう指を置いておくと良いでしょう。
illustratorのショートカットに便利なガジェット
illustratorで作図を行うときやイラストを描くときなど、キーボードを使わずに操作すればより効率的に作業を進めることができる、このような魅力を持つのがガジェットです。ガジェットはテンキーのように、ボタンが10個、そしてホイールを装備していてそれぞれ好きなキーを割り当てることができるようになっています。
「Ctrl+C」や「Ctrl+V」など、頻繁に使用するショートカットを割り当てたり、illustratorのツールの切り替えの際に活用する「A」や「V」などの通常キー、Enterやファンクションキーなどを割り当てることもできます。ガジェットを使うことで、頻繁に使用するショートカットを左手に集約させることができるわけですから、画面からキーボードに目を移したり手を動かすなどの手間を省けます。
ホイールは、左回しで縮小「Ctrl+-」や右回しで拡大「Ctrlと+」など、回転方向で異なるキーを割り当てることができるので、マウスのホイールと同じような感覚で使えて便利です。特に、直感的な操作や拡大・縮小など、連続的な動作はボタンで行うよりもホイールを使った方は操作性に優れています。
なお、ガジェットにもよりますが、ホイールには拡大縮小やブラシサイズなど複数の機能を登録することができるようになっていますし、ガジェットはアプリケーションごとにキーの割り当てを変更できるため、illustratorやPhotoshopなどを多用されている人にもおすすです。
illustratorのショートカットについてまとめ
今回はillustratorで便利なショートカットについて解説しました。
ショートカットを覚えておくとillustratorの操作が早くなり、イラストを描くスピードがかなり向上します。
ぜひこの機会に覚えられそうなショートカットから始めてみて、効率よくillustratorを使ってみましょう。